【フランチャイズ本部のおすすめの選び方!】調べ方や失敗を避けるためのポイントもご紹介
フランチャイズ経営は本部との契約内容やサポート力が成功の鍵になるため、本部選びは下調べをして慎重におこなうのが大切です。
そこでこの記事では、フランチャイズ本部のおすすめの選び方を紹介します。サポートの厚い本部の調べ方や失敗を避けるためのポイントも紹介するため、フランチャイズ経営に興味がある方はぜひチェックしてみてください。
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フランチャイズ本部の選定で失敗しない3つの評価軸
<目次>
フランチャイズ本部の選び方を間違って起こる4つのケース
フランチャイズ本部の選択を誤った場合、以下の問題が起こる可能性があります。
- 本部のサポートが薄く収益に繋がらない
- 裁量が少なく思うような経営ができない
- 本部への支払いが多く利益率が低くなる
- 初期費用が多くかかってしまう
ここからは、それぞれの内容を詳しく解説します。
ケース①本部のサポートが薄く収益に繋がらない
基本的にフランチャイズは、本部からの集客・経営・運営におけるサポート体制が充実していて収益に繋がりやすい点がメリットです。
しかしなかには本部のサポートが薄い場合があり、そのような本部を選んでしまうと思うような収益を得られない恐れがあります。
フランチャイズ本部を選ぶ際には、本部からどのようなサポートが受けられるのかチェックしましょう。
ケース②裁量が少なく思うような経営ができない
フランチャイズ本部によっては一定の品質を保つために、オーナーの裁量が大きく制限されている場合もあります。商品やサービスの品質を保つことは本部のブランド力や事業の成功のために必要ですが、オリジナリティや自由度を求めるオーナーには窮屈に感じるでしょう。
個性やこだわりも追求したい場合は、フランチャイズの恩恵を受けられながらもオーナーの
裁量が大きい本部を選びましょう。
ケース③本部への支払いが多く利益率が低くなる
基本的にフランチャイズでは、本部のサポートやブランド力を使用できる対価として本部に毎月ロイヤリティを払う必要があります。しかしロイヤリティが高すぎる本部を選んでしまうと、支払いが経営を圧迫して利益率が低くなるため注意が必要です。
ロイヤリティは、業種や本部の方針で異なりますが、売上の5%~20%が相場です。本部を選ぶ際には、ロイヤリティが売上に対して適正な価格に設定されているか確認しましょう。
ケース④初期費用が多くかかってしまう
開業時の初期費用が高額な場合、黒字(初期投資回収)になるまでに時間がかかり負担になる可能性があります。さらに初期費用以外の追加費用を請求してくるケースもあるため、加入の際には初期費用の内訳や追加料金の有無をきっちり提示してくれる本部を選ぶのが大切です。
初期費用や加盟金は業種によって大きく異なりますが、得られる利益と見合っていない場合は他の本部を選ぶのが無難です。
失敗しないフランチャイズの選び方4選
失敗しないフランチャイズ選びのための4つのポイントは、以下のとおりです。
- ブランド力のあるフランチャイズか
- サポート体制がしっかり整っているか
- 店舗収益の再現度は高いか
- 加盟金・ロイヤリティは適正か
ここからは、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
①ブランド力のあるフランチャイズか
低リスクで経営を始めたい場合は、ブランド力のあるフランチャイズを選ぶのがベターです。ブランド力のあるフランチャイズは、名前を借りるだけで開業当初から一定の集客が望めるため失敗が少なくなります。
またお客さんが店を探す際に同じ業種のライバル店と比較するのではなく、「○○に行きたいから近くにある店舗を探す」という流れになるため、集客に時間や手間を割かずに済むでしょう。
②サポート体制がしっかり整っているか
経営の失敗を避けるためには、本部のサポート体制がしっかり整っているフランチャイズがおすすめです。店舗を運営していくには人材育成やマーケティング、在庫管理などやるべき仕事が多くあるため、それらを学ぶための研修制度やフォローが充実した本部を選べばリスクが少なくなります。
とくに経営や業界が未経験の場合は本部からのフォローが不十分だと経営不振に陥る可能性が高いため、開業前後の支援や定期的な臨店フォローなどが用意されているか必ず確認しましょう。
③店舗収益の再現度は高いか
店舗収益の再現度が高く多くの店舗で安定した収益を実現しているフランチャイズは、新規加盟でも失敗が少ないためおすすめです。
事業シミュレーションで提示される利益が希望に見合っているかはもちろん、本部の経営改善力や既存店の実績を確認し、実際に利益が見込めるか見極めましょう。
④加盟金・ロイヤリティの適正価格を確認
フランチャイズに加盟する際、加盟金やロイヤリティが重要です。保証金が設定されている場合もあり、これは支払い遅延対策のための資金です。加盟金は100万円から300万円、ロイヤリティは売上の10%〜20%が一般的な相場です。適正な価格を確認しましょう。
フランチャイズ本部を見極めるための具体的なポイント
フランチャイズ本部を見極める際には、以下の点を重点的に確認しましょう。
①理念への共感
本部の理念に共感できるかを確認することで、長期的なビジネス運営において信頼関係を築けます。
②収益構造の確認
加盟料やロイヤリティなどの費用を上回る売上を見込めるか、事前にシミュレーションしましょう。
③既存加盟店の声
先輩オーナーからのフィードバックを聞き、運営のアドバイスや注意点を学びましょう。
④撤退率と理由
撤退率が高い本部は問題を抱えている可能性があるため、失敗の原因を調査しましょう。
⑤支援体制の確認
力強いスタートと安定した運営のためには、本部の支援体制が整っていることが重要です。研修や勉強会、経営支援の有無を確認しましょう。
⑥法定書面の確認
法定開示書面を確認し、本部の事業概要や契約内容、役員情報、加盟店の店舗推移などを詳細にチェックしましょう。
フランチャイズ本部を選ぶ際には、これらのポイントを押さえ、後悔しない選択をしましょう。納得できるまで情報収集と確認を行い、長く成功を続けられる本部を見つけてください。
サポートが充実しているフランチャイズ本部を見極めるポイント
サポートが充実しているフランチャイズ本部を見極めるポイントは、以下の3点です。
- 研修制度が充実しているか
- 宣伝や広告といった集客支援が充実しているか
- 経営不振店舗の改善実績やノウハウがあるか
ここからは、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
①研修制度が充実しているか
フランチャイズ経営を成功させるためは、研修制度の充実が重要なポイントです。本部には既に経営の成功経験があり、そのノウハウを得られるのがフランチャイズ加盟の大きなメリットになります。店舗の開業前に研修や実店舗でのオペレーションなどによって、経営に必要な知識や技術が身に着けられるか確認しましょう。
また開業後も研修や臨店フォローが継続的に設けられていると、市場の変化に柔軟に対応できたり経営不振の際に相談できたりするため安心です。さらに加盟店同士で情報交換する機会も設定されていれば、売上だけでなくモチベーションアップにも繋がるでしょう。
②宣伝や広告といった集客支援が充実しているか
新規開業で集客をするためには、本部からの宣伝や広告といった集客支援の有無が重要です。広告や宣伝には資金や人件費がかかりますが、オープンの告知や新商品の促進を対応してくれる本部ならば、オーナーの負担なく集客が期待できます。
とくに資金力やブランド力のある大手フランチャイズは名前だけでも宣伝力があり、テレビCMや雑誌などで商品やサービスを広告できるため、小さなフランチャイズと比較して非常に有利です。
③経営不振店舗の改善実績やノウハウがあるか
経営には必ず経営不振に陥るリスクが存在するため、改善実績やノウハウがある本部を選ぶと万が一の際に安心材料になります。説明会の際に失敗例や改善実績を質問し、経営不振になった際に本部からの適切な助言が期待できるか確認しましょう。
また新規参入店舗の撤退率が高い企業は、経営不振時のサポートが不足している可能性が高いため注意が必要です。
おすすめのフランチャイズ本部を調べる方法3選
おすすめのフランチャイズ本部を調べる方法は、以下の3つです。
- インターネットや雑誌で調べる
- 希望する業種の店舗を訪れてみる
- フランチャイズの説明会やフェアに参加する
ここからは、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
①インターネットや雑誌で調べる
おすすめフランチャイズ本部を調べる際に最も手軽なのは、インターネットや雑誌で調べる方法です。ネット上にはフランチャイズを展開している企業のサイトや、フランチャイズ企業をまとめた比較サイトなどが多くあるため、興味のあるジャンルからサポート力やブランド力の強い本部を探し出せます。
またフランチャイズ専門誌等の雑誌は専門家が監修をしているため信頼性が高く、大量の情報をジャンル別に詳しく記載しているため気になる業界を比較するのに活躍します。
ネットも雑誌も好きな時間や空間で調べられるため、忙しい方にもぴったりです。
②希望する業種の店舗を訪れてみる
希望する業種や気になるフランチャイズがある場合は、直接店舗を訪れる方法をおすすめします。実際に客として体験するだけでなく、社員教育や集客の方法・メニューや販売商品の単価など経営面に注目すると、自身が経営した際のイメージを掴めるでしょう。
また近隣に店舗が複数ある場合は、数店舗訪れてみると経営の傾向がより詳細に確認できます。
③フランチャイズの説明会やフェアに参加する
本部で働く人のリアルな声や最新の情報を手に入れたい場合は、フランチャイズの説明会やフェアへの参加をおすすめします。説明会やフェアには本部の従業員が参加しているため、疑問点などを直接聞けるのが魅力です。
また複数の企業が参加しているフェアなら一度に多くの企業の情報を入手でき、気になる企業同士の比較も簡単におこなえます。
フランチャイズ未経験者や初心者が説明会でチェックすべきポイント
フランチャイズ未経験者や初心者が説明会でチェックすべきポイントは、以下のとおりです。
- 初期費用や収益について実績に基づいた数字で説明されているか
- リスクやデメリットも公開しているか
- 本部の理念に共感できるか
- 成功例と失敗例を具体的に提示してくれるか
- 説明会での印象がよかったか
フランチャイズ経営にはメリットだけでなく、リスクも存在します。耳障りのよい美味しい話だけでなくデメリットや失敗例なども提示し、成功への道を具体的に解説してくれるかチェックしましょう。
またビジネスの世界では、第一印象での直感も重要です。説明会の雰囲気や本部社員の印象を主観的に観察し、ビジネスパートナーとして長く付き合っていける相手かどうか検討してみましょう。
フランチャイズ選びで後悔する可能性が高いフランチャイズ本部の特徴4選
フランチャイズ選びで後悔する可能性が高いフランチャイズ本部の特徴は、以下の4点です。
- 新規加盟店の撤退率が高い
- 契約解除時の説明が不十分
- 本部のサポート体制が整っていない
- 本部の担当や責任者の知識が少ない
ここからは、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
①新規加盟店の撤退率が高い
新規加盟店の撤退率が高いフランチャイズ本部は、マニュアルやサポート体制が整っていないなど経営や業界未経験の方に不向きな可能性があります。
新規加盟店の撤退率は法廷開示書面に記載されている場合もありますが、不明な場合は率直に聞きましょう。
②契約解除時の説明が不十分
契約解除時の説明が不十分な本部は、加盟店に不利益な条件を設定している恐れがあるため注意が必要です。一般的にフランチャイズの加盟には契約期間が設けられており、中途解約する際は特別な事情がない限り違約金が発生するのがほとんどです。
万が一経営不振などで契約期間内に撤退を余儀なくされた際に、法外な違約金を請求される事態を防ぐため、契約解除時の規定についてしっかり説明がある本部を選びましょう。
③本部のサポート体制が整っていない
フランチャイズの一番のメリットは本部のサポート体制が整っている点ですが、なかにはサポート体制が不十分な企業も存在します。サポート体制が整っていないと集客や人材教育などが思うようにいかず、経営が軌道に乗るまで長い時間かかるため危険です。
契約前にマニュアルや研修体制が充実しているかなど、本部のサポート体制を必ずチェックしましょう。
④本部の担当や責任者の知識が少ない
本部の担当や責任者の知識が少ない場合、経営に必要なサポートを充分に受けられないデメリットがあります。とくに業界や経営が未経験の場合、頼るべき担当者や責任者に知識がないと経営が軌道に乗らずに撤退になるリスクが高まります。
信頼できるビジネスパートナーと出会うために、契約前に担当者や責任者と積極的に意見交換を交わして、相手の知識量や人柄を見極めるのが大切です。
フランチャイズするなら本部と良い関係を築くことが大事
フランチャイズ経営を成功させるために、ビジネスパートナーである本部と良い関係を築くのも重要です。契約内容について説明不足だったり加盟を急かしたりするような不誠実な企業との契約は避け、納得できる契約内容と理念を開示する企業を選びましょう。
また信頼できる担当者と出会い、困った時に気軽に相談できる関係を築くのも大切です。契約前の説明会などで顔を合わせる際に、コミュニケーションがとりやすいか、的確なアドバイスや説明をしてくれるかなど人物像をチェックしましょう。
まとめ
フランチャイズ選びに失敗しないためには、開業前から継続して本部のサポートが充実しているなど、フランチャイズならではの恩恵を受けられる企業選びが大切です。新規参入店舗の撤退率が高い場合は、サポートが不足していたり収益の再現率が低かったりする恐れがあるため、法廷開示書面や契約書をしっかりチェックしましょう。
希望の業種や経営タイプが見えてきたら、フランチャイズ企業が開催する説明会やフェアに参加して直接意見交換するのがおすすめです。ぜひ目先だけでなく多角的なメリットを捉えながら、長く付き合い続けられる本部を見つけてください。
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この記事を読んだ人にオススメ
フランチャイズ本部の選定で失敗しない3つの評価軸
この記事の信頼性
BBSインターナショナル株式会社
代表取締役
川口 毅
2002年、慶應義塾大学経済学部卒、大手広告代理店に入社。
その後メンタルコーチへのキャリアチェンジを経て、
2013年にNBCインターナショナル(株)に入社、フランチャイズの加盟店開発を専業とする。
2016年、同社取締役就任。2018年に事業部を分社化してBBSインターナショナル(株)を設立し、代表取締役就任。
フランチャイズの展開コンサルティングを主軸とし、フランチャイズ本部構築や、新規ビジネスの資金調達支援も行っている。