【24時間ジムの市場規模は?】経営のメリット・デメリットや24時間ジムの店舗数ランキングもご紹介
24時間いつでも好きなタイミングで、自由にトレーニングが楽しめる24時間ジム。昨今の店舗数増加の勢いには目を見張るものがあり、経営を検討している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、24時間ジムの市場規模や経営のメリット・デメリットについて、詳しく解説しています。24時間ジムの店舗数ランキングもご紹介するので、参考にしてください。
- 24時間ジムの市場規模は?今後の展望もご紹介
- 24時間ジムの4つのメリットと3つのデメリット
- 24時間ジム経営の4つのポイント
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高齢女性向フィットネスと24時間ジムの成功戦略レポート
<目次>
24時間ジムの市場規模は?今後の展望もご紹介
24時間ジムは近年、急速な増加傾向にあります。最大手である「エニタイムフィットネス」は、2022年3月時点で国内1,000店舗を突破。2022年7月には、会員数も70万人を超えています。
また、2021年に登場した「ちょこざっぷ」は、パーソナルジム最大手のライザップが展開。月額3,000円程度の低価格で注目を集め、2023年5月時点で会員数55万人を突破しました。
最近では、利用者のニーズを汲み、総合型ジムが24時間スタイルに転換する動きも目立っています。時代の様式に合った業態である24時間ジムの市場規模は、まだまだ拡大中。今後もさらなる盛り上がりを見せていくでしょう。
24時間ジムの増加要因
24時間ジムの増加には、いくつかの要因があります。ひとつは、人生100年時代といわれるなか、日本人の健康意識が高まったことです。また、24時間ジムは、可処分所得が下がり続けている現代で求められるリーズナブルさも兼ね備えています。
さらに、24時間好きなタイミングで通えるスタイルが、多様化する日本人の生活にフィット。利用する時間帯が分散されるため、密な状態を避けやすいことも新しい生活様式に適しています。
オーナー側からしても、24時間ジムは限られたスペース・設備・人員で開業可能なため、総合型ジムと比べ、さまざまな費用が抑えやすい業態です。このように、消費者のニーズと事業者のメリットが一致していることが、24時間ジムの増加の要因といえます。
24時間ジムの4つのメリット
24時間ジムのメリットは、以下の4つです。
- 若い世代の集客が期待できる
- 高い収益性が見込める
- 【24時間ジムの効果】新しい生活様式に適している
- 利便性が高い
次の章では、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
メリット①若い世代の集客が期待できる
若い世代の集客が期待できることが、24時間ジムのメリットのひとつです。現代の若い世代は、YouTubeなどでトレーニング方法を学ぶことが多いため、マシンやトレーニング場所の確保だけを求めている人が少なくありません。
無人経営型も多い24時間ジムは、スタッフの干渉を受けずトレーニングに集中したい若者にとって最適な環境です。また、比較的会費が安く学生でも通いやすいため、若い世代から多くの支持を得ています。
メリット②高い収益性が見込める
24時間ジムは基本的に、マシントレーニングに特化した業態です。会員は用意されたマシンを使用し、自由にトレーニングを行います。スタジオレッスンなどを充実させる必要がないため、インストラクターの雇用も不要です。
また、セキュリティを充実させ自動入退館システムを導入することで、無人経営も可能。運転資金のなかで大きな負担になりがちな人件費が大幅に抑えやすいため、高い収益性が見込めます。
メリット③【24時間ジムの効果】新しい生活様式に適している
24時間ジムは、新しい生活様式に適した業態です。多くの店舗で自動入退館システムが導入されているため、利用時にスタッフと接触する必要がありません。
また、利用時間も分散されやすいため、ほかの会員との接触が少ないのも特徴。総合型ジムなどと異なり、密な状況が起きにくいため、安心して利用できるのがメリットです。
メリット④利便性が高い
24時間ジムは、早朝から深夜まで、好きなタイミングでトレーニングできるのが特徴です。どのような生活スタイルの方でも通いやすく、利便性が高いことが大きなメリットといえます。
出社前のOLやビジネスマン、日中しか時間が取れない主婦、バイト終わりの学生まで、さまざまな客層へのアプローチが可能。開業エリアやアクセスのよさにこだわれば、多くの見込み客を確保できるでしょう。
24時間ジムの3つのデメリット
24時間ジムのデメリットは、以下の3つです。
- 差別化が困難
- 会費の低価格化・価格競争
- 継続率が低い
次の章では、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
デメリット①差別化が困難
24時間ジム市場には、多くの企業が参入済みです。大手ジムは資金力を活かし、クオリティの高いマシンを豊富に取り入れた、規模の大きな24時間ジムを経営しています。そのなかで差別化を図っていくのは、非常に困難といえます。
大手ジムに対し、広さや設備の充実度で勝負を挑むのは無謀。差別化を図るには、女性専用ジムにするなど、競合にない特徴を特化させることが重要です。
デメリット②会費の低価格化・価格競争
現在、大手ジムの参入などにより24時間ジムの価格競争が激しくなっています。会費の低価格化がすすむほど、ジム側の利益は減少。24時間ジムのメリットである収益性の高さが損なわれていきます。
それでも会員数を増やせれば問題ありません。しかし、入会者を増やすための入会金や月額無料キャンペーンの展開は、大手ジムでなければ難しいでしょう。小規模ジムは、厳しい経営状況に追い込まれるリスクがあることを知っておく必要があります。
ジム運営者は、価格競争をする前にまずどれくらい資金がかかるのか把握している必要があります。以下の記事では、24時間フランチャイズジムの開業資金や運転資金について解説しているので、併せてご参考ください。
デメリット③継続率が低い
24時間ジムは、会員が自由にトレーニングを行えるのがメリットです。しかし一方で、モチベーション管理がしにくく、継続率が低いことがデメリットといえます。
継続率をあげるには、会員のモチベーションを保つことが重要。少ない人材のなかに、利用者のニーズに応えられる優秀なトレーナーを配置するなど、顧客のセルフモチベーションを高める工夫が必要でしょう。
24時間ジム経営の4つのポイント
24時間ジム経営のポイントは、以下の4つです。
- 他店と差別化するための施策
- 物件選定
- 低価格での運営
- 低コストでの集客
次の章では、それぞれについて詳しく解説していきます。
他店と差別化するための施策
24時間ジムの経営を成功させるためには、他店と差別化するための施策が必要といえます。たとえば、個室ジムでフランチャイズを展開しているハコジムは「トレーニングに必要なミニマルな機能を備えた個室型の24時間ジム」がコンセプトです。雑居ビルやマンションの一室などをジムに転換しているのが特徴です。
使い勝手がよいとは言いづらい物件を利用することで賃料を抑え、リーズナブルな会費を実現。個室型ジムという特徴に加え、通いやすい会費が他社と差別化を図る競争力となり、集客や継続利用につながっています。
物件選定
物件の選定は、ジムの運営に大きな影響を与える非常に重要なポイントです。できれば多くの人の目に付く立地での開業が好ましいですが、そのような物件は家賃も高額なため、会員数が安定しなければ経営を圧迫する要因になりかねません。
一方で、雑居ビルの一室など店舗向けではない物件は、立地がよくても比較的賃料が安い傾向があります。自分が開業する業態にはどのような物件が適しているのか、しっかりと見極めることが大切です。
低価格での運営
低価格での運営を実現することも、重要なポイントです。ジムの入退館や予約管理が自動で行えるシステムが導入できれば、受付スタッフは不要。人件費の削減につながります。
また、入会・退会の手続きなどがオンラインで完結できれば、顧客にとっても非常に便利。フランチャイズ展開しているジムなら、このような仕組みができている場合が多いでしょう。
低コストでの集客
低コストでの集客には、デジタル広告の活用がおすすめです。ジムの立地に関係なく集客できるため、物件の賃料を抑えることにもつながるでしょう。
また、CMやチラシと異なり、ニーズがあるところに情報が届くのもメリット。ジムを探している人にだけ案内ができるため、無駄な広告費を使う必要がありません。
24時間ジム店舗数ランキング5選
24時間ジム店舗数ランキング5選は、以下のとおりです。
- ANYTIME FITNEES(エニタイムフィットネス)
- ちょこざっぷ
- JOY FIT24(ジョイフィット)
- ワールド+ジム(ワールドプラスジム)
- FiT24(フィット24)
次の章では、それぞれの特徴などを解説していきます。(2023年6月時点)
ANYTIME FITNEES(エニタイムフィットネス)
エニタイムフィットネスは2010年に上陸、日本で最初にオープンした24時間ジムの最大手です。国内に1,000店舗以上を展開中。世界中の店舗すべてが、相互利用できるのも特徴です。
初心者から上級者まで満足できる、高品質なマシンが充実しているのも魅力。国内の会員数は70万人を超えています。
ちょこざっぷ
ちょこざっぷは、パーソナルジム「RIZAP(ライザップ)」が運営する24時間ジムです。初心者でも通いやすいコンビニジムとして、2021年に登場しました。
月額3,000円程度のリーズナブルな会費が特徴。セルフエステが使い放題なのも魅力です。すでに500店舗以上を展開し、会員数も55万人を超えています。
JOY FIT24(ジョイフィット)
JOY FIT24は、総合型スポーツクラブ「JOY FIT(ジョイフィット)」が運営している24時間ジムです。ジョイフィットからマシントレーニングだけを抽出したマシンジム特化型の施設として、リーズナブルな会費で展開しています。
ワールド+ジム(ワールドプラスジム)
ワールドプラスジムは、通いやすさにこだわった24時間ジムです。2020年10月の時点で、国内に125店舗を展開。2023年現在も出店スピードを加速させています。シャワーや水素水など、無料サービスが充実しているのが特徴です。
FiT24(フィット24)
FiT24は「快活CLUB」でお馴染みの快活フロンティアが運営している24時間ジムです。オプション加入で快活クラブがお得に使えるのが特徴。高品質なマシンを完備し、フリーウエイトが充実しているのも魅力です。
24時間ジムの人気店舗とその特徴についてご紹介しましたが、もしジム業界におけるフランチャイズビジネスモデルに興味があるなら、「投資型フランチャイズ徹底解説レポート」を読むことをお勧めします。フランチャイズビジネスに関心がある方、特に投資としてフランチャイズに参画を考えている方や、運営に手間をかけたくない方に興味のある内容となっています。
投資型フランチャイズ徹底解説レポート
【エニタイムフィットネスジム】24時間ジムの成功例をご紹介
24時間ジムの最大手「エニタイムフィットネス」は、年間で平均150以上の大量出店を続けています。密になりにくい業態のため、多くのフィットネスジムが苦しい状況に追い込まれたコロナ禍においても、ほとんどの店舗が好調な売上をキープしていました。
2020年9月に人口10万人程度のエリアで開業した直営店舗は、開業時点で1,000人を超える会員の獲得に成功。地方にはまだまだ大きな潜在マーケットがあることを証明しました。
24時間ジムのフランチャイズについて
現在、多くの企業が24時間ジムのフランチャイズを展開しています。しかし、先発組の形だけを真似た、強みのないジムも少なくありません。知名度やブランド力のないフランチャイズ本部は、安い料金設定のみで訴求しているのが現実です。
日本人の健康意識の高まりを受け、24時間ジム市場はさらなる拡大が期待されています。24時間ジムのフランチャイズを選ぶ際は、他社にない強みを持った、集客力のあるブランドを選ぶことが重要です。
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女性専用フィットネスジム「ファディー」は、AI技術を活用した次世代のフィットネススタジオです。通常なら高額なパーソナルトレーニングを、月額通い放題でリーズナブルに提供。最新システムの導入により、物件費や人件費などのコストを抑えます。
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まとめ
健康意識やボディメイク欲の高まりによって、老若男女問わず運動を習慣化したいと考える日本人が増えています。そのためフィットネスジムの経営は現在、非常に注目度の高いビジネスです。
なかでも、時代の様式に合った業態である24時間ジムの市場規模は、今後もさらなる盛り上がりが期待されています。ぜひ注目してみてください。
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この記事の信頼性
BBSインターナショナル株式会社
取締役
藤本 晃士
2003年、関西学院大学法学部卒。
個別指導塾のエリアマネージャー、教育系ベンチャーを経て、
2014年、現所属の母体となるNBCインターナショナル(株)に入社。
教育、飲食、リラクゼーション、美容室、フォトスタジオ等、多岐にわたる業種のFC展開に携わる。
現在は、支援するAIフィットネスFCブランドに加盟店としても取り組み、チェーンNo.1店舗に成長させる。
運営ノウハウを築きながら展開支援をおこなう、ハンズオンコンサルティングを軸に活動。