【ジムのフランチャイズ開業に必要な費用は?】オーナーの収入や成功するためのポイントもご紹介

ジムの経営に興味がある方の中には、フランチャイズでの開業を検討している方も多くいるのではないでしょうか。しかし、費用やオーナーとしての年収など、気になる点はいくつもあり、中々決断できませんよね。

本記事では、フランチャイズのジム経営における基本的な仕組みや、開業に必要な初期費用と運用資金、さらに人気が出やすいジムの傾向やおすすめのフランチャイズを一挙にご紹介します。

ここで紹介する内容を参考に、フランチャイズでのジム経営とはどのようなものなのかを正しく理解し、これから新しいジムを開業する際の参考にしてください。

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フランチャイズ選びで 確認すべきこと3点

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こんな方にオススメ

  • フランチャイズ加盟を検討している
  • フランチャイズ本部選びに悩んでいる
  • フランチャイズの比較検討ポイントが知りたい
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<目次>

  1. フランチャイズでのジム経営とは
  2. ジムのフランチャイズ開業に必要な資金(初期費用)
    1. 加盟金
    2. 店舗関連費(物件取得費や外装内装費、設備費など)
    3. 資格取得費
    4. 人材採用費・研修費
  3. ジムのフランチャイズ経営に必要な運営資金
    1. 人件費
    2. 賃貸料
    3. 水道光熱費
    4. ロイヤリティ
    5. 広告費
  4. ジムのフランチャイズ費用を抑えるコツ
    1. スモールスタートする
    2. トレーニング機器を必要最低限にする
    3. 広告費を抑える
    4. 融資を受ける
    5. 補助金・助成金を活用する
  5. ジムのフランチャイズオーナーは儲かる?収入や年収の目安をご紹介
  6. ジムをフランチャイズで経営するメリット5選
  7. ジムをフランチャイズで経営するデメリット4選
  8. ジムのフランチャイズを始めるときの3つ準備
  9. フィットネスジム業界の特徴
    1. 市場規模
    2. フィットネスジムの種類・タイプ
    3. フィットネスジムの今後の市場動向
  10. 人気が出やすいフィットネスジムの傾向5選
    1. 月額利用料が安く続けやすい
    2. 24時間営業など時間的に通いやすい
    3. 自宅や駅から近いなど場所的に通いやすい
    4. 設備が整っている
    5. 会員へのサポートが手厚い
  11. 失敗しない!ジムのフランチャイズで成功するためのポイント4選
  12. ジムのフランチャイズで失敗しないためのコツ3選
    1. 小規模なジムからスタートする
    2. 質が良くて長く使えるトレーニングマシンを設置する
    3. 特徴があり差別化がしっかりされている
  13. ジムフランチャイズのキャッシュフローシミュレーション
  14. ジムの開業を検討中なら「ファディー」のフランチャイズ加盟がおすすめ
  15. 2023年最新!フィットネスジムでおすすめのフランチャイズ一覧をご紹介
    1. ファディー
    2. エニタイムフィットネス
    3. FIT-EASY(フィットイージー)
    4. LifeFit(ライフフィット)
    5. オレンジセオリー
    6. CLOUD GYM(クラウドジム)
  16. まとめ

フランチャイズでのジム経営とは

ガッツポーズする男性

フランチャイズとは、本部と契約をすることで開業までのサポートが受けられたり、経営のためのノウハウなどを提供してもらい、加盟店として事業を運営するビジネスシステムを指します。

フランチャイズ本部と契約し、加盟金やロイヤリティなどの費用を支払うことにより、下記のような権利が得られます。

  • チェーン名称やブランド名、商標などの使用権利
  • 本部が開発したサービスや商品、情報、経営におけるノウハウの利用権利
  • 継続的に指導や援助を受ける権利

このように、フランチャイズを簡単にまとめると、加盟して権利を得るかわりに、その対価を本部へ支払うという仕組みです。

フランチャイズでのジム経営は、開業するために必要な事前準備のサポートはもちろん、導入する機材や集客などに対する支援も受けられます。

 

ジムのフランチャイズ開業に必要な資金(初期費用)

初期費用

ジムの経営をスタートさせるためには必ず初期費用がかかります。ここで、フランチャイズ開業をする場合、どんな資金がどのくらい必要となるのか、4つの費用についてそれぞれ一般的な金額をみていきましょう。

フランチャイズ本部や開業するエリア、ジムの規模などにより金額は変動しますが、平均的な金額を知ることで予算を決める際の目安にもなるため、ぜひ参考にしてください。

【ジムのフランチャイズ開業に必要となる初期費用の主な内訳】

  • 加盟金
  • 店舗関連費
  • 資格取得費
  • 人材採用費・研修費

 

加盟金

加盟金は、先にもお伝えしたように本部が持つノウハウを利用したりサポートを受ける代わりに支払うべき費用です加盟金の金額はフランチャイズ本部により大きく異なりますが、目安としては約100万円から400万円となります。

また、加盟金とは別に保証金や研修費用などを支払うケースもあるため、どのフランチャイズ本部に決めるか選択する場合、最初に支払うべき費用についてもしっかりとチェックしておきましょう。

 

店舗関連費(物件取得費や外装内装費、設備費など)

店舗関連費用とは、開業するための物件の取得費用や工事費用、設備を整えるための費用などが主な内容となります。店舗関連費用は、規模やエリアによって金額が大きく異なるのが特徴です。

たとえば、マンションの1室など非常に小さな規模で開業する場合、トータルしても約300万円から500万円ほどで開業できます。しかし、それぞれの機材を複数台ずつ設置する大規模なジムの場合、1,500万円以上かかってしまうことも珍しくありません。

入退館システムの導入やロッカー、シャワー室などを完備する場合はさらに費用が必要です。開業する立地によっては駐車場を作るべきケースもあるため、どんな部分にお金をかけるべきか、細かく見極めながら試算するようにしましょう。

 

資格取得費

ジムを開業する際には、オーナーが必ず持つべき資格というものはありません。そのため、未経験であってもフランチャイズに加盟して開業することが可能です。しかし、資格を取得しておくと、顧客からの信頼度も高まるため集客にも効果的になります。

また、オーナー自身がインストラクターとして指導する立場になる場合、資格を有していた方が顧客は安心できるため、ぜひ資格を取得することをおすすめします。

ここでは、インストラクターに関連するおすすめの資格を3種類紹介しますので、それぞれの費用目安について正しく把握し、資格取得の参考にしてください。

 

NSCA認定パーソナルトレーナーの費用目安

NSCAとは、トレーニング指導を向上させるためにさまざまな研究をしている国際団体です。資格の種類は「CPT」「CSCS」の2種類があり、難易度が高く専門性が高いのはCSCSになります。

しかし、ジムのインストラクターとしてであればCPTでも十分な集客効果が期待できるため、下記でお伝えする主な受験資格や目的、受験料を比較して、どちらがいいか見極めておきましょう。

受験資格 資格の目的 受験費用
CPT NSCAジャパンの会員

満18歳以上

高校卒業・卒業認定に合格している

健康・体力に関し、トレーニングのみに限らずコンディショニング全般指導が可能 4万6,000円
CSCS NSCAジャパンの会員

学位・高度専門士の称号を保有

傷害予防・パフォーマンス向上を目指したうえで、プログラムの計画・実行をする知識や技術を取得する 5万200円

出典元:NSCAジャパン「NACA認定資格とは

 

日本トレーニング指導者協会のトレーニング指導者の費用目安

トレーニング指導者を育成することを目的とした団体で、養成講習会や認定試験などを行っています。「JATI-ATI」という資格名で、一般科目と専門科目に分類されています。それぞれ受験費用が異なるので注意しておきましょう。

受験資格 受験費用
JATI-ATI:一般科目 個人正会員である

4年制大学卒業・専門学校卒業などの学歴や経歴条件が満たされている

5万5,000円
JATI-ATI:専門科目 6万500円

出典元:日本トレーニング指導者協会「JATI認定トレーニング指導者資格(JATI-ATI)の取得方法

 

受験資格としてあげられる個人正会員は、年会費1万円が必要です。また、JATI-ATIを取得後に3年以上運動指導に携わると、上位資格「JATI-AATI」の受験が可能となり、取得後そこから5年以上の実績を積むと、「JATI-SSATI」というさらに上の資格受験が可能になります。

 

健康運動指導士の費用目安

公益財団法人健康・体力づくり事業財団が認定している民間資格で、ジム以外にも介護施設・病院・保健所などでも活躍できる資格です。他の資格とは異なり、単位や保有資格によりコースが異なるため、資格取得の際には細かな条件までしっかりと確認しておきましょう。

受験するために必要となる単位は104単位で、費用は12,391円になります。

4年制体育系大学を卒業している場合は51単位で受験可能となりますが、受講料が10万円から30万円と大きく変動するため注意してください。

出典元:公益財団法人 健康・体力づくり事業財団「健康運動指導士 健康運動実践指導者

 

人材採用費・研修費

従業員を雇う際の人材採用費、フランチャイズ本部での研修を受けるための研修費などが必要なケースもあります。本部によっては、研修費が必要ない場合や加盟金等に含まれていることもあるため、必ず事前に確認しておくようにしましょう。

また、希望する人材を獲得するためにも、人材採用費は下手に節約せずしっかりと投資しておくことをおすすめします。

 

ジムのフランチャイズ経営に必要な運営資金

文房具とコストの文字

ジムのフランチャイズ経営は、初期費用だけではなく運営していくために必要な資金があります。継続して経営するためにも、月にどのくらいの支出があるのかをしっかりと把握し、無理のない資金計画を立てておきましょう。

【ジムのフランチャイズ経営に必要となる運用資金の主な内訳】

  • 人件費
  • 賃貸料
  • 水道光熱費
  • ロイヤリティ
  • 広告費

 

人件費

経営をするうえで特に大切なのが人件費です。一般的に売り上げのおよそ10%から30%程度と考えておきましょう。

月の売り上げが500万円だった場合、人件費でおよそ100万円の支出となります。もちろん、開業するエリアや事務の規模、雇う人数などにより変動はあります。

 

賃貸料

こちらも、開業する建物の広さやエリアにより異なります。一概にまとめることはできませんが、平均的な賃貸料はおよそ売上の10%から20%以内に収めるようにするとベストです。

規模が小さいジムの場合、月の賃貸料は10万円以内を目安に選ぶことも不可能ではありません。しかし、規模が大きく会員数がけた違いに多くなるジムの場合、月の賃貸料で100万円を超えるケースもあります。

 

水道光熱費

仮に200名程度の規模の場合、月の水道光熱費は約20万円前後となります。ジムでは常に照明を使用していたり、温度調節のための空調をつけ続けるなど、光熱費は予想以上にかかってしまいます。

また、シャワーやサウナなどの設備を整える場合は、水道使用量についてもしっかりと考慮しておかなければいけません。

 

ロイヤリティ

本記事でもお伝えしているように、フランチャイズ加盟することで毎月本部へロイヤリティの支払いが生じます。本部により毎月固定の金額となるのか、それとも売上によって変動するのか異なるため、必ず事前に確認しておきましょう。

固定であれば約5万円から30万円ほど、変動の場合は売上の3%から10%が平均です。また、場合によっては一定数以上の会員獲得に至らなければロイヤリティが発生しないケースもあります。

 

広告費

顧客を獲得するためには認知してもらう必要があります。そこで必要となるのが広告費です。広告の出し方は様々ありますが、どのような場合でも必ず費用が掛かるため、効率的なやり方を見極めておきましょう。

広告費用は、方法により異なりますが、数万円から30万円以上かかることもあります。大々的な広告を打ち出したからといって必ずしも大きな効果が得られるとは限らないため、ジムのターゲットとしている年齢や性別、目的に合わせた広告の打ち出し方を厳選し、無駄なく効率的な宣伝が大切です。

 

ジムのフランチャイズ費用を抑えるコツ

コスト削減の文字と矢印

フランチャイズでは、少しでも費用を抑えた開業をするのも経営を成功させるために必要です。こだわりのあるジムにしたいと考える方も多くいますが、経営が軌道に乗るまでは抑えられるべき部分はしっかりと抑えておきましょう。

ここで、ジムのフランチャイズ費用を少しでも安くするために気を付けるべき5つのポイントを紹介します。それぞれの内容をよく把握し、資金に余裕がなくなってしまわないよう気を付けましょう。

【ジムのフランチャイズ費用を抑えるための5つのコツ】

  • スモールスタートする
  • トレーニング機器を必要最低限にする
  • 広告費を抑える
  • 融資を受ける
  • 補助金・助成金を活用する

 

スモールスタートする

開業当初から規模の大きいジムにしてしまうと、物件取得や設備のための費用が大きくなってしまいます。ジムはマンションの1室など規模が小さくても開業できるため、費用を抑えるためにはスモールスタートを意識してください。

自宅の1室をジムとして改装する場合などは、物件取得費用はかからず機器の導入も最小限となります。まずは小さくスタートさせ、経営が軌道に乗り利益が安定してきたら規模を大きくしていくようにしましょう。

 

トレーニング機器を必要最低限にする

「トレーニング機器は有名ブランドのものを取り入れたい」「複数の機材を導入したい」と考えている方は多くいますが、必要最低限の機器のみにするというのも重要です。トレーニング機器は、有名どころの高額なものを導入すればいいというわけではありません。

ターゲット層に合わせて適切なマシンをしっかりと見極め、ブランド名だけではなく性能や価格帯など、様々な視点からしっかりと精査しましょう。そのうえで、まずは必要な機材だけを導入するようにすると、大幅に費用を抑えることが可能です。

 

広告費を抑える

費用を少しでも削減するためには、広告費を抑えることも大切です。本記事でもお伝えしているように、広告スタイルは、ターゲット層に合った方法に絞り込んで行うようにしてください。

狙い目としているのが若い世代であれば、Web広告やSNSの活用が有効です。しかし、逆にシニア世代など高齢の方がターゲットの場合、ネットではなく新聞の折り込みやポスティングなどの方が効果が期待できます。

まずは細かくペルソナを設定し、年齢や住んでいるエリアだけではなく、趣味や生活スタイル、家族構成や悩みなどを意識したデザインやキャッチコピーを意識してみると、効率的な広告を打ち出すことが可能になります。

 

融資を受ける

開業資金などをすべて準備するのが難しい方、費用を抑えてフランチャイズ開業したい場合は、融資を受けるのも1つの方法です。民間の銀行はもちろん、現在は様々な助成金などもあるため、ぜひ申請してみてください。

また、日本政策金融公庫の融資の場合、初めての独立でもハードルが低く、融資をしてもらいやすいとされています。フランチャイズの場合は、本部がこうした資金面での相談や融資の手続きなどをサポートしてくれるのも大きなポイントです。

 

補助金・助成金を活用する

費用を抑える方法として、補助金や助成金を活用する方法もあります。融資とは違い返済義務はないため、活用できるものは積極的に取り入れるようにしてください。

たとえばパーソナルジムの場合、日本商工会議所の「小規模事業者持続化補助金」が利用でき、最大で50万円の補助金が受け取れます。また、都道府県や自治体が独自で行っている補助金・助成金も数多くあるため、事前にチェックしておきましょう。

 

ジムのフランチャイズオーナーは儲かる?収入や年収の目安をご紹介

ビジネスマンのガッツポーズ

ジムのフランチャイズ開業をする際に、どうしても気になるのは年収です。開業して儲けられるのかという点は、多くの方が不安に感じる部分ではないでしょうか。

ジムのフランチャイズオーナーは、大体平均的な年収は約800万円前後とされています。契約するフランチャイズ本部や経営規模によって異なるため、800万円以下の方もいれば年収1,000万円を超えているというケースも少なくありません。

また、フランチャイズ開業の場合は他の加盟店との情報交換や本部からのアドバイスを受けられる機会も多く、効率よく利益を上げることが可能となります。

 

ジムをフランチャイズで経営するメリット5選

メリットの文字

ジムをフランチャイズで経営する場合、様々なメリットが得られます。主となるのは下記の5つです。

  • ノウハウがあるのでフィットネスの専門知識がなくても参入できる
  • 知名度やブランド力を利用して集客できる
  • ストック型ビジネスのため安定収入が見込める
  • 事務や管理業務の負担を軽減できる
  • 出店戦略のノウハウがある

業界未経験であっても、フランチャイズ本部が有するノウハウを活用できるため、安心して開業できるだけではなく、ブランド力をうまく利用すれば集客にも効果が期待できます。

それぞれのメリットについて詳しく知りたい方は、下記を参照してください。

【ジムのフランチャイズ】開業費用・収入など経営する前に知るべきこと【オーナー募集一覧もご紹介】

 

ジムをフランチャイズで経営するデメリット4選

デメリットの文字

ジムをフランチャイズで経営する際には、上記でお伝えしたようなメリットが得られますが、その一方で、下記のようなデメリットも存在します。

  • 加盟金やロイヤリティの支払いがある
  • フランチャイズ本部のルールにより経営の自由度に制限がある
  • 他のフランチャイズ加盟店が不祥事・トラブルを起こすリスクがある
  • 出店希望エリアが被ると出店ができない

加盟時に支払う加盟金や、月々の支払が発生するロイヤリティなどがあるため、利益がそのまま収入となるわけではありません。また、全てにおいて自由に経営出来ないという縛りもあります。

詳しくは、下記の記事を参照し、どんなデメリットがあるのかをしっかりと把握しておくようにしましょう。

【ジムのフランチャイズ】開業費用・収入など経営する前に知るべきこと【オーナー募集一覧もご紹介】

 

ジムのフランチャイズを始めるときの3つ準備

コンピューターと準備中の文字

ジムのフランチャイズは、事前準備をしっかりと行わなければうまくスタートさせることはできません。具体的には、下記の3つの項目となります。

  • 店舗物件の取得
  • インストラクター・スタッフの採用や教育
  • 開業資金

開業するためには物件を取得しなければいけません。また、在籍する従業員の獲得や教育、開業資金の準備も必要です。

それぞれ詳しく解説していますので、下記の記事を参照してください。

【ジムのフランチャイズ】開業費用・収入など経営する前に知るべきこと【オーナー募集一覧もご紹介】

 

フィットネスジム業界の特徴

休憩中の女性

フィットネスジム業界は、現在どのような特徴があるのかを正しく理解しておきましょう。経営をうまくすすめていくためにも、業界全体がどのようになっているのかを把握することはとても重要です。

フィットネスジム業界の特徴について、ここで3つの項目について詳しく紹介します。それぞれの内容を理解し、開業の参考としてください。

【フィットネスジム業界の3つの特徴】

  • 市場規模
  • フィットネスジムの種類・タイプ
  • フィットネスジムの今後の市場動向

 

市場規模

フィットネスジムの市場は右肩上がりとなっており、業界全体では、2020年の時点で3,200億円だったのに対し、翌年の2021年には4,130億円ほどの売上高となっています。

専門性が高い小規模のパーソナルジムが目覚ましい成長を遂げていたり、女性のみをターゲットにしたジムなど、顧客のニーズに合わせて様々な種類が誕生しています。

また、現在スマートフォンが一般的に普及したことにより、クラウドやICTを活用した健康管理も広まってきました。ジムによっては独自のアプリによるパーソナルトレーニングサービスを提供しているなど、時代に合わせたサービスの提供も市場が拡大した要因とされています。

参照:レジャー白書2022

 

フィットネスジムの種類・タイプ

「フィットネスジム」と一言でいっても、その種類は様々で、顧客のニーズにマッチしたタイプを選ぶことが経営を成功させるカギといえます。

一般的にはどのように分類されるのか、主となる3種類についてみていきましょう。

総合型ジム 通常のジムやスタジオだけではなく、プールやサウナなど、さまざまな設備が完備されている大型のジムです。

様々な運動や幅広い種類の機材、エアロビクスなどを行えます。

小中規模ジム 特定のトレーニングや楽しめるプログラムを提供するジムです。

ダンスやヨガなどが主な種類で、1名から5名、多くても10名程度が同時間で利用可能となっており、パーソナルジムも小中規模ジムに含まれます。

24時間営業ジム 24時間いつでも利用可能なジムで、スタッフが常駐しているタイプではありません。

仕事が不規則な方や忙しく決まった時間や曜日に通えない方などが多く利用しているのが特徴です。

 

フィットネスジムの今後の市場動向

これまで右肩上がりとなっているフィットネスジムの市場ですが、今後は一体どうなるのか、これから経営をスタートさせたいと考えている方は疑問や不安を感じる方も少なくありません。

今後、日本は高齢化がさらにすすんでいくとされています。しかし、一昔前とは異なり、60歳や70歳でも元気に働いている方やアクティブな趣味を楽しんでいるという方も多くいるのが特徴です。

これまで以上に健康や身体に気を使う方が増加するとされているため、ダイエットや筋肉作りだけではなく、腰痛解消・筋肉維持など、健康な体を保つためのトレーニングやメニューが求められるとされています。

 

人気が出やすいフィットネスジムの傾向5選

ランニングマシン

フィットネスジムはそれぞれの施設で特色が異なるため、実際開業する場合どのようなジムにすればいいか悩んでしまう方も少なくありません。

ここで、人気が出やすいフィットネスジムの傾向を5選紹介します。経営したいジムの方向性を考慮しながら、ぜひここでお伝えする人気が出やすい傾向を取り入れてみてください。

【人気が出やすいフィットネスジムの傾向5選】

①月額利用料が安く続けやすい

②24時間営業など時間的に通いやすい

③自宅や駅から近いなど場所的に通いやすい

④設備が整っている

⑤会員へのサポートが手厚い

 

月額利用料が安く続けやすい

利用者がジムを選ぶ際に重視する点として、月額の利用料金があります。フィットネスジムを継続して利用してもらうためには、利用者の負担を少しでも減らすことが大切です。

続けやすい月額料金に設定すれば、顧客の新規獲得もしやすくなり、さらに退会者数を減らすことにも繋がります。

安すぎる設定はプログラムのクオリティが下がってしまう要因にもなるため、適正価格をしっかりと見極めて設定してください。

 

24時間営業など時間的に通いやすい

フィットネスジムを利用する方は、すべての人が同じ時間帯に通えるとは限りません。そのため、24時間いつでも都合に合わせて通えるジムは人気が高い傾向となっています。

仕事やプライベートの時間が多様化している現代は、ターゲット層のニーズに合わせた営業を意識してください。

 

自宅や駅から近いなど場所的に通いやすい

駅から近い立地や自宅から行きやすい場所のジムも、人気が高くなります。料金が安かったり最新の機材をそろえていたとしても、通いにくい立地にあることで退会してしまう利用者も少なくありません。

駅近は家賃も高く、費用を抑えた開業を希望する場合はどうしても駅から離れた安い場所を選びがちになってしまいます。

しかし、まずは何よりも利用者の通いやすさを重視し、妥協することなく予算やターゲット層の傾向に合わせて選んでください。

 

設備が整っている

マシンの充実はもちろんのこと、運動後に汗を流すためのシャワールームや、貴重品をしっかりと保管できるロッカーなどの設備が整っていると、利用者の満足度が高くなります。

また、アメニティを1つ上のランクにしたり、水素水サーバーを設置するなど、利用者のことを考えた配慮のあるジムは人気が高く、長く利用してもらえます。

 

会員へのサポートが手厚い

会員の中には、初めてジムに通うという方、他のジムが合わずに乗り換えたという方も多くいます。そうした中で大切なのは、ジムならではの手厚いサポートを提供できるかという点です。

料金の安さや通いやすさももちろん重要な項目ですが、気持ちよく過ごしてもらうためには、「このジムにしてよかった」「安心して通える」と感じてもらうことが大切です。

また、手厚いサポート体制を整えることで口コミも広がりやすく、人気が高まるため顧客獲得もしやすくなります。

 

失敗しない!ジムのフランチャイズで成功するためのポイント4選

初めてのフランチャイズでの開業であれば、不安や疑問が多く中々手が出せないと考える方も少なくありません。そこで、ジムのフランチャイズで成功するために大切な4つのポイントを紹介します。

  • 人気の高いジムの傾向を調べる
  • 地域性や年齢・会員層をリサーチする
  • 設備や接客の質を高めて退会者を減らす
  • 事前に加盟店に話しを聞く

どんなジムが人気があるのか、エリアのターゲット層となるのはどのような人なのかなど、事前の調査は欠かせませんまた、施設としての質を高めたり、実際に営業している加盟店で話を聞くのもおすすめです。

下記記事に、それぞれの詳しい解説があるため、ぜひ内容を参照してください。

【ジムのフランチャイズ】開業費用・収入など経営する前に知るべきこと【オーナー募集一覧もご紹介】

 

ジムのフランチャイズで失敗しないためのコツ3選

電球のイラスト

フランチャイズ開業を失敗しないために必要なコツを3選紹介します。ジムの経営は長期的な目で見てスタートさせなければ、早々に経営難に陥ってしまいます。

無理なく開業するためにはどうすべきかを把握し、失敗を回避できるようにしておきましょう。

【ジムのフランチャイズで失敗しないためのコツ3選】

  • 小規模なジムからスタートする
  • 質が良くて長く使えるトレーニングマシンを設置する
  • 特徴があり差別化がしっかりされている

 

小規模なジムからスタートする

まずは規模が小さいジムからスタートします。本記事でもお伝えしているように、スモールスタートは最初の開業費用を抑えられるため、無理のない資金計画で開業が可能です。

例えフランチャイズ本部からの徹底したサポートがあったとしても、未経験などで開業する場合大きな初期費用をかけた開業はリスクが高くなります。

開業してから様々な改善点が見えてくることも多くあるため、実際に経営しながら店舗の安定を図っていくと、失敗のリスクを最小限に抑えられます。

 

質が良くて長く使えるトレーニングマシンを設置する

予算を抑えるために、安いマシンを選んだ結果、トラブルや故障などで修理費がかさみ、余計な費用がかかってしまうケースも少なくありません。トレーニングマシンはいわばジムの顔ともいえる象徴ですが、安心して使用できないものであれば利用者も離れていってしまいます。

マシンへの投資は妥協せず、質が良く長期的に使用できるものを設置するようにしてください。ターゲット層に合わせてニーズの高い種類を厳選して導入すれば、予算を大幅に超えた出費になる心配もありません。

 

特徴があり差別化がしっかりされている

ジムのフランチャイズで失敗でとくに多い原因が、ほかとの差別化ができていないことがあります。会員になってもらうためには、「このジムならではの魅力や特徴」を明確にして、分かりやすくアピールするようにしましょう。

特別メニューやプログラムの提供はもちろん、独自のクーポンやポイント制度など、他との差別化を明確にしておきましょう。オーナー自身や従業員の中で、大会出場経験などがあれば、それはジムとしての大きな特徴になります。

 

ジムフランチャイズのキャッシュフローシミュレーション

計算機とバランスの文字

ジムをフランチャイズ開業した場合、具体的にどのくらいの利益が得られるのか、収入や支出などをシミュレーションしてみましょう。

ここでは、200名ほどの会員・月に200万円ほどの売上高があるジムを例とします。

粗利益高:200万円-14万円=186万円 ロイヤリティ5%・広告費2%として計算し、売上高から差し引いて算出
加盟店収入:186万円-70万円=116万円 賃貸料15%・水道光熱費10%・その他雑費10%で計算し、売上高から差し引いて算出
店としての利益:116万円-50万円=66万円 人件費25%として計算し、加盟店収入から差し引いて算出

あくまで上記は一例となるため、目安として考えておきましょう。

フランチャイズ本部によってはロイヤリティが変動型ではなく固定型のケースもあるため、顧客を獲得し続ければ利益をさらに上げることが可能です。

また、飲食店や小売業などのように、定期的な仕入れなどがなく、基本は毎月必要となる運用資金に変化はありません。そのため、余計な支出を抑えた経営ができるのも利益を出しやすいポイントの1つといえます。

 

ジムの開業を検討中なら「ファディー」のフランチャイズ加盟がおすすめ

ファディ―フィットネス

「ジムの失敗を防ぐためには差別化が大切」と本記事でもお伝えしましたが、初めてのジム開業で明確な差別化は難しく、うまく経営できるか不安と考える方は少なくありません。そこでおすすめなのが「ファディー」のフランチャイズ加盟です。

通常パーソナルジムにはトレーナーが在籍し、1人1人に合った最適なメニューやプログラムを提供してくれますが、ファディーの場合はトレーナーの代わりにAIがオリジナルメニューを提供します。

また、女性専用ということもあり、様々な面で他社との圧倒的な差別化が図れます。多くのメディアにも取り上げられているため知名度も高まりつつあり、無人営業も可能なため、少人数の運用でもしっかりと利益を出せるのも魅力です。

ファディーのフランチャイズの詳細を見る

 

2023年最新!フィットネスジムでおすすめのフランチャイズ一覧をご紹介

ジムの内覧写真

フィットネスジムのおすすめフランチャイズを厳選して5社紹介します。それぞれの特徴やサポート体制を比較し、フランチャイズ開業をする際の参考にしてください。

【フィットネスジムでおすすめのフランチャイズ5選】

①ファディー

②エニタイムフィットネス

③FIT-EASY(フィットイージー)

④LifeFit(ライフフィット)

⑤オレンジセオリー

 

ファディー

AIフィットネスファディー

画像出典元:ファディー

運営会社 株式会社FURDI
加盟金 360万円
ロイヤリティ 純売り上げの6%
研修費 60万円

先ほどお伝えしたように、徹底した差別化が可能となるのがファディーです。AIマシンによって「ジムに興味はあるけれど人と話すことが苦手」「トレーナーとの性格が合わずに前のジムをやめてしまった」というターゲットにも効果的なアプローチが可能です。

また、現在、女性専用のフィットネスジムは大手が少ない市場となっているため、参入チャンスが大きくあり、利益を上げやすいのもポイントといえます。

ファディーでは開業前の物件探索や物件契約の支援、内装工事などから徹底したサポートが受けられます。開業のための準備や人材教育、集客もしっかり支援してくれるため、初めての開業でも安心です。

AIマシンを取り入れた最先端フィットネスのファディーは、資料請求や無料の事業説明会を開催しているため、気になる方はぜひ一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。

エニタイムフィットネス

運営会社 株式会社FastFitnessJapan
加盟金 500万円
ロイヤリティ 7万5,000円
研修費 要問い合わせ

独自開発の入館管理システムやセキュリティシステムを導入しているエニタイムフィットネスは、無人の24時間営業が可能です。世界中で店舗を展開していますが、その中でも日本の店舗数は北米に次ぐ2番目の数と成長率があります。

エニタイムフィットネスでは「検討開始からコンサルタント契約の締結まで」「物件探しからフランチャイズ契約・物件の取得契約まで」「キックオフミーティングからオープンまで」という3段階のサポートを整えており、スムーズな開業ができます。

オンライン説明会も無料で開催しているため、都合がいい日に自宅で説明が聞けるのも嬉しいポイントといえます。

 

FIT-EASY(フィットイージー)

運営会社 フィットイージー株式会社
加盟金 要問い合わせ
ロイヤリティ 要問い合わせ
研修費 要問い合わせ

24時間型総合フィットネスジムを目指しているFIT-EASYでは、通常のトレーニングマシンに限らずスタジオやトレーニングマシン、女性エリア、酸素ルームなど圧倒的な設備の充実性が魅力的です。

出店パターンは「スタンダード型:初期費用約4,000万円」「スタジオ導入型:初期費用約5,500万円」の2種類があります。出店候補地の選定や展開形態のアドバイスなども受けられるため、初めての開業でも問題なくスムーズにすすめられます。

契約は法人のみで、初期費用が大きく必要な坪数は最低100坪からと条件は厳しめですが、大型ジムを徹底したフォロー体制のもと開業可能です。さらに、経営が安定することで大きな利益が期待できるのもポイントといえます。

 

LifeFit(ライフフィット)

運営会社 株式会社LifeCoach
加盟金 250万円
ロイヤリティ 要問い合わせ
研修費 要問い合わせ

月額の利用料金が税抜2,980円、都度利用の場合は1回税抜500円と利用者負担がとても軽く、長期的に継続しやすいLifeFitは、徹底的なコストカットを実現しています。開業初期費用が従来の24時間型ジムの1/4と、圧倒的なコストパフォーマンスが魅力です。

顧客管理をはじめとした様々な業務を、最先端のテクノロジーを駆使して効率化し、次世代型リアル店舗として注目を集めています。多用なパッケージがあるため、希望の出店形態を選べるのも嬉しいポイントです。

商圏分析から施策提案、集客のサポートまで、開業前からしっかりとした支援が受けられます。本部に業務を委託できるプランなどもあるため、ジムの経営だけに集中することも可能です。

 

オレンジセオリー

運営会社 オレンジセオリー・ジャパン株式会社
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科学的根拠に基づいた独自のワークアウトプログラムを提供しているオレンジセオリーは、開業費用が若干高めとなっています。しかし、他のジムとは違った高級感やデザインを再現することにより明確な差別化をすることが可能です。

また、1時間という限られた時間の中で行われるため、利用者も気軽に参加しやすく都合をつけやすいのがポイントといえます。様々なメディアにも取り上げられており、投資回収率や安定した収益で注目されている話題のフィットネスジムフランチャイズです。

開業前にはフィットネスコーチ研修があるため、未経験であってもしっかりと基礎知識を身につけられます開業後は巡回サポート、マーケティング戦略の成功事例を共有、オーナー同士のミーティングなど、徹底した支援が受けられるのも魅力になります。

 

CLOUD GYM(クラウドジム)

運営会社 株式会社Builds
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クラウドジムは、オンラインパーソナルトレーニングサービスを提供するフランチャイズモデルです。遺伝子検査を活用して体質に合わせたボディメイクを提案し、独自開発のアプリを通じてダイエットが習慣化しやすい環境を作ります。

初期投資が少なく、自宅で業務を行うため固定費がかからず、利益率が高いことが特徴です。また、トレーナー業務に集中できる環境が提供され、顧客管理やカスタマーサポートなどは本部がサポートします。

 

まとめ

トレーニングベンチの拡大写真

ジムのフランチャイズ開業は、事前にしっかりと予算をたてて無理のない資金計画をすることが大切です。また、経営をスムーズにすすめるためにも、他のジムと明確な差別化を図り、特徴や強みを全面に出してターゲットにアピールしていきましょう。

ジムの経営は注目のビジネスとして多くの起業や個人事業主が参入している業界です。右肩上がりの市場動向といっても、何の努力もなく成功することはできません。

本記事では、初期費用や運転資金などの費用の目安や、費用を抑えるコツや失敗しないためのコツを紹介しました。ジムの開業をする際に、ぜひ参考にしてください。

 

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BBSインターナショナル株式会社 取締役 藤本 晃士

BBSインターナショナル株式会社

取締役

藤本 晃士

2003年、関西学院大学法学部卒。
個別指導塾のエリアマネージャー、教育系ベンチャーを経て、
2014年、現所属の母体となるNBCインターナショナル(株)に入社。
教育、飲食、リラクゼーション、美容室、フォトスタジオ等、多岐にわたる業種のFC展開に携わる。
現在は、支援するAIフィットネスFCブランドに加盟店としても取り組み、チェーンNo.1店舗に成長させる。
運営ノウハウを築きながら展開支援をおこなう、ハンズオンコンサルティングを軸に活動。

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