ジムのフランチャイズの初期費用・収入は?経営前に知るべきこと【オーナー募集一覧も紹介】

長引くコロナ禍の影響で健康への意識が高まっている昨今、注目を集めるビジネスがジムのフランチャイズです。しかしパーソナル・無人・24時間営業など業態・特徴も多種多様。必要な開業・運転資金なども異なるため、注意点が多いのも事実です。

この記事ではジムの種類や特徴・必要な資金・メリットやデメリットなど、フランチャイズ経営をお考えの方に役立つ情報をご紹介します。おすすめのフランチャイズも一覧でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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<目次>

  1. 24時間・パーソナルなどのフランチャイズジムの種類・業態とは
  2. ジムをフランチャイズで開業・経営するための初期費用と運転資金
    1. 費用①初期費用・開業資金(加盟金・研修費など)
    2. 費用②運転資金(人件費・店舗家賃など)
  3. ジムのフランチャイズオーナーは儲かる?収入の目安をご紹介
    1. パーソナルジムフランチャイズで年収を上げる戦略
  4. ジムをフランチャイズで経営するメリット5選
    1. メリット①ノウハウがあるのでフィットネスの専門知識がなくても参入できる
    2. メリット②知名度やブランド力を利用して集客できる
    3. メリット③ストック型ビジネスのため安定収入が見込める
    4. メリット④事務や管理業務の負担を軽減できる
    5. メリット⑤出店戦略
  5. ジムをフランチャイズで経営するデメリット4選
    1. デメリット①加盟金やロイヤリティの支払いがある
    2. デメリット②フランチャイズ本部のルールにより経営の自由度に制限がある
    3. デメリット③他のフランチャイズ加盟店が不祥事・トラブルを起こすリスクがある
    4. デメリット④出店希望エリアが被ると出店ができない
  6. ジムのフランチャイズを始めるときの3つの準備
    1. ①店舗物件の取得
    2. ②インストラクター・スタッフの採用や教育
    3. ③開業資金
  7. 失敗しない!ジムのフランチャイズで成功するためのポイント4選
    1. ポイント①人気の高いジムの傾向を調べる
    2. ポイント②地域性や年齢・会員層をリサーチする
    3. ポイント③設備や接客の質を高めて退会者を減らす
    4. ポイント④事前に加盟店に話しを聞く
  8. ジムのフランチャイズ経営成功談
  9. ジムのフランチャイズ経営失敗談
  10. サポートが鍵!スポーツジムのフランチャイズ本部選び方のポイント
    1. ①ジムの経営方針で選ぶ
    2. ②本部のサポートの手厚さで選ぶ
    3. ③フランチャイズのロイヤリティで選ぶ
    4. ④ジムの種類で選ぶ
  11. ジムオーナー志望者必見!おすすめのフランチャイズ一覧
    1. ①FURDI(ファディー)
    2. ②エニタイムフィットネス
    3. ③FIT-EASY(フィットイージー)
    4. ④LifeFit(ライフフィット)
    5. ⑤オレンジセオリー
    6. ⑥FASTGYM24(ファストジム24 )
    7. ⑦アルペンクイックフィットネス
    8. ⑧コナミスポーツクラブ
    9. ⑨9ROUND(ナインラウンド)
    10. ⑩ダイエットパートナー
    11. ⑪ハコジム
  12. ジムフランチャイズのまとめ

24時間・パーソナルなどのフランチャイズジムの種類・業態とは

フィットネスマシーンのトレーニング風景

近年スポーツジムには24時間・パーソナルなど、さまざまな種類・業態が登場しています。ジムのフランチャイズ経営のポイントをチェックする前に、それぞれの特徴を確認しておきましょう。

スポーツジムの種類は、以下のような5つが代表的です。

ジムの種類 特徴など
一般的な総合ジム ・ランニングマシンや筋力トレーニング器具などが設置されており、自由に使用できる。

・ヨガやボクササイズなど、スタジオプログラムが豊富。

・利用者層が広い。

・比較的広いスペースと複数のスタッフが必要。

パーソナル

トレーニングジム

・ダイエットや筋肉増量など、目的に合わせたトレーニングや食事の指導が受けられる。

・ボディメイクの専門家からマンツーマン指導が受けられる。

・比較的狭い空間でも営業可能。

集団指導型ジム  ・トレーナーが複数の会員をまとめて指導するため、パーソナルトレーニングジムに比べ会費が安い。

・比較的広いスペースが必要。

客層限定型ジム ・女性専用や高齢者向けなど、入会条件のあるジム。

・専用プログラムなど、客層に適したサービスが設けやすい。

24時間営業ジム ・24時間自由に利用できるため、誰でも通いやすい。

・顔認証システムなどを導入している施設も多く、無人経営が可能なケースもあり。

 

ジムをフランチャイズで開業・経営するための初期費用と運転資金

男性経営者

ジムをフランチャイズで開業・経営するためには、以下の2つの資金相場を知る必要があります。

  1. 初期費用・開業資金(加盟金・研修費など)
  2. 運転資金(人件費・店舗家賃など)

なかには低資金での開業が可能な場合もあるため、予算に合うジムを見つけることがポイントです。次の章では、1と2の資金について詳しく解説していきます。

費用①初期費用・開業資金(加盟金・研修費など)

フランチャイズでジムを開業するために必要な初期費用・開業資金の相場は、約500万円〜3,000万円です。なかには300万円ほどの初期費用で開業可能なプランもあり、フランチャイズ本部により異なります。

初期費用・開業資金の主な内訳は、加盟金・研修費・物件や設備にかかる費用などです。加盟金は約100万円〜400万円が相場。フランチャイズ本部の知名度・サポート内容などが重要な比較ポイントです。

物件や設備の取得にかかる費用は、業態や店舗規模により大きく異なります。人件費を抑えやすい24時間ジムの場合はセキュリティ強化・物件や設備にかかる費用が抑えやすいパーソナルジムの場合は研修費などに投資が必要でしょう。またシャワールームや専用機器の導入が必要なら、その分開業費用が膨らみます。

ジムのフランチャイズ開業に必要な費用については以下の記事でも解説しています。

費用②運転資金(人件費・店舗家賃など)

フランチャイズジムの運転資金の相場は、3ヶ月で300万円ほど。運転資金の主な内訳は店舗家賃・人件費・水道光熱費のほか、広告費やフランチャイズ本部に支払うロイヤリティが含まれます。

店舗の規模や立地のよさに比例して人件費・店舗家賃は高額になりやすく、シャワーなどの設備が充実するほど水道光熱費は高くなります。必要な項目は業態により異なるため、事前の確認が必要です。

また会員数が増加するまでは安定した収入も得られないため、自分の生活費を確保しておく必要があります。ロイヤリティの徴収条件や発生のタイミングなども重要な比較ポイントです。忘れずに確認しておきましょう。

 

ジムのフランチャイズオーナーは儲かる?収入の目安をご紹介

収益計画

パーソナルジムフランチャイズで年収を上げる戦略

ジムフランチャイズを経営し、年収を高めるためには、以下の戦略が有効です。

専門性の活用とフランチャイズ本部との連携:自分の得意なトレーニング分野を最大限に活かし、フランチャイズ本部と連携することで、ブランドの強みと個人のスキルを組み合わせます。

品質重視のサービス提供:初期段階では顧客数よりも、提供するトレーニングの質を高めることに集中します。これにより、顧客満足度が高まりリピート率や口コミでの新規顧客獲得につながります。

継続的なスキルアップ:トレーナーとしての技術や知識を常に更新し、提供するトレーニングの幅を広げていくことが重要です。これにより、より広い顧客層に対応できるようになります。

効果的なマーケティング:SNSを活用した宣伝やマーケティングを行うことで、ブランドの認知度を高め、新規顧客を獲得します。

施設の質の向上:施設に適切な防音措置などを施すことで、顧客が快適に利用できる環境を提供します。

顧客目標の達成に注力:顧客の目標や希望を正確に把握し、それらを達成するための戦略を立てることで、顧客満足度を高め、長期的な関係を築きます。

顧客への丁寧な対応:特に年配の顧客に対しては、丁寧で謙虚な対応を心掛けることで、高い顧客満足度を保ちます。

コスト管理と効率的な運営:初期段階では必要最低限の機材で運営し、物品を清潔に保つなどして、コストを抑えつつ高品質なサービスを提供します。

これらの戦略により、ジムフランチャイズの経営者はより高い年収を目指すことができます。

業態や規模により変動しますが、ジムのフランチャイズオーナーの年収は約1,000万円が目安といわれています。開業にかかる資金は高額ですが会員1人あたりの単価が高いため、比較的儲けやすいといえるでしょう。

なかには30坪程度の店舗でも売り上げが500万円を超えるケースもあり、年収1,200万円以上を目指せるビジネスともいえます。とはいえ、まずは自身の予算に合ったプランを見つけることが重要です。

ジムをフランチャイズで経営するメリット5選

学ぶポイント

続いてジムをフランチャイズで経営するメリットをチェックしましょう。主なメリットは以下の4つです。

  • 専門知識がなくても参入できる
  • 知名度やブランド力が利用できる
  • 安定収入が見込める
  • バックオフィス業務の負担が軽減できる

利点をしっかりと把握するために、具体的な内容を見ていきましょう。

メリット①ノウハウがあるのでフィットネスの専門知識がなくても参入できる

フランチャイズでジムを経営するメリットのひとつが、フィットネスの専門知識がなくても参入できることです。これまでジム経営を成功させてきたノウハウを活かしたサポートを受けながら、スムーズかつスピーディな開業が目指せます。

またフランチャイズ本部の研修で、トレーニングや栄養学などの専門知識を身につけることが可能。特別な資格も必要なく、フィットネス業界やジム経営が未経験でもチャレンジできます。

メリット②知名度やブランド力を利用して集客できる

ジムの経営をする際に重要な集客においても、大きなメリットがあります。世間的に有名なフランチャイズ本部なら、知名度・ブランド力を利用した広告展開が可能です。

たとえばフランチャイズ本部が運営するジムの公式サイトやSNSなどで、新規オープンの情報発信をするとします。すると高額な広告費をかけずとも、ある程度の入会数が見込めるでしょう。

また銀行から開業資金の融資を受ける際も、個人開業より通りやすい傾向があります。フランチャイズ本部の知名度・ブランド力が、資金調達の面でも役立つといえるでしょう。

メリット③ストック型ビジネスのため安定収入が見込める

ジム経営はリピーターづくりが大変なサービス業と異なり、ほとんどのジムが会員制のストック型ビジネスです。一度会員を獲得できれば、一定期間毎月安定した収入が見込めることがメリットといえます。

またコロナ禍で一度は落ちこんだフィットネス業界ですが、近年回復傾向にあります。若者から高齢者までターゲット層も幅広いため、今後もさらに成長していく可能性が高い市場です。

メリット④事務や管理業務の負担を軽減できる

ジムの経営において発生するバックオフィス業務の負担を軽減できることも、フランチャイズ加盟のメリットといえます。事務作業や管理業務を効率よく行う仕組みができている本部が多いためです。

また厳格な扱いが求められる会員の個人情報の運用も、本部のシステムを利用することで安全に管理しやすくなります。必要な作業量も減るため、人件費削減にもつながるでしょう。

メリット⑤出店戦略

店舗ビジネスは、とにかく立地が非常に重要です。しかし、個人でジムをオープンする場合、エリアの特性や顧客情報の収集などはとても難しく、時間も手間もかかります。

しかし、フランチャイズであれば、出店戦略を任せることが可能です。どんな立地が適しているかを見極めるための商圏調査はもちろん、商業施設への紹介もあるため、効率よく最適な立地を見出すことができます。

 

ジムをフランチャイズで経営するデメリット4選

疑問に思う男性

ジムをフランチャイズで経営する際のデメリットも知っておきましょう。なかでもとくに注意が必要なのは以下の3つです。

  • 加盟金・ロイヤリティ
  • 経営の自由度
  • 不祥事・トラブルに巻き込まれるリスク

経営を成功させるには、メリットだけでなくデメリットを把握しておくことが大切です。具体的な内容を見ていきましょう。

デメリット①加盟金やロイヤリティの支払いがある

本部の知名度・ノウハウを利用できることがフランチャイズ経営のメリットですが、そのためには決して安くない加盟金を支払う必要があります。本部により異なりますが、約100万円〜400万円が相場です。

また条件などはそれぞれですが、ロイヤリティの支払いも発生します。固定型の場合は月に5万円〜30万円ほど、変動型の場合は売上の3〜10%ほどが相場。受けられるサポートが金額に見合っているか、自分に必要かなどをしっかり見極め、選択する必要があるでしょう。

デメリット②フランチャイズ本部のルールにより経営の自由度に制限がある

開業のためのパッケージができていることが、フランチャイズのメリットです。一方で本部のルールにより、経営の自由度に制限があることがデメリットともいえます。

またチェーンの統一性などが求められるため、店舗イメージ・サービス内容などに個人のアイデアを生かしにくい傾向があります。独自のキャンペーンなどが打ちにくいのも難点です。

デメリット③他のフランチャイズ加盟店が不祥事・トラブルを起こすリスクがある

フランチャイズ本部には多くのオーナーが加盟しているため、ほかのフランチャイズ加盟店が不祥事・トラブルを起こすリスクがあります。またフランチャイズ本部自体が原因となる場合もあるでしょう。

誰かが問題を起こせば、フランチャイズチェーン全体の評判低下につながります。自分の店舗に落ち度はなくても巻き込まれてしまう可能性を考え、信頼できる本部を選ぶことが重要です。誠実な運営を行っているか・トラブルに迅速に対応できるかなども、しっかりチェックしておきましょう。

デメリット④出店希望エリアが被ると出店ができない

ジムを出店する希望エリアが他オーナーと被ってしまった場合、すでにオープンしていればそこで開業することは不可能になります。

そのため、候補となる希望エリアは複数準備しておくようにしてください。

フランチャイズ本部からおすすめのエリアなどを教えてくれるケースもありますが、良く分からない立地にオープンしてしまった場合、そのエリアの特性や傾向などを把握できずに、うまく経営を進めていくことができず赤字続きになってしまうこともあります。

 

ジムのフランチャイズを始めるときの3つの準備

初心者マーク

ジムのフランチャイズを始めるときに必要な準備は、主に以下の3つです。

  1. 店舗物件の取得
  2. インストラクター・スタッフの採用や教育
  3. 開業資金

スタートの際に戸惑うことがないよう、どのような準備が必要なのかを具体的に確認しておきましょう。それぞれ順番に解説していきます。

①店舗物件の取得

まずは開業するための店舗物件の取得が必要です。立地・賃料のほか、トレーニング機器を導入するための耐荷重性・騒音に対する防音性なども重要なポイント。パーソナルジムならマンションの一室でも開業可能ですが、ジムとして利用できる物件か確認を要します。

フランチャイズ本部で物件取得サポートを行っている場合も多いため、立地・予算などの希望を伝えて相談してみるのもいいでしょう。

②インストラクター・スタッフの採用や教育

自身がオーナーとして経営・管理にまわる場合、インストラクター・スタッフの採用や教育が必要です。ジムの印象を決める重要なポイントなので、人材の育成には力を入れるべきでしょう。

フランチャイズ本部で人材募集・育成のサポートを行ってくれる場合も多いため、まずは相談してみるのも効率的な方法です。

③開業資金

ジムの開業には必ず開業資金が必要になります。本記事でもお伝えしているように、フランチャイズの場合約500万円〜3,000万円ほど必要となりますが、フランチャイズ本部やジムの規模により大きく異なるため、事前にしっかりとチェックしておきましょう。

また、最初から無理のある資金計画にならないよう注意してください。余裕のない状態での運営は、少しでも経営が厳しくなってしまうとそれだけで継続が難しくなってしまいます。

かかる開業資金を抑えてオープンさせるためには、まずは小規模なジムからスタートさせ、徐々に規模を拡大したり店舗数を増やしていくなどの工夫も大切です。

 

失敗しない!ジムのフランチャイズで成功するためのポイント4選

成功を追い求める男性

ジムのフランチャイズ経営を成功させるためには、以下の4つのポイントがとくに重要です。

  • 人気の高いジムの傾向
  • 地域性や年齢・会員層
  • 退会者を減らす
  • 募集条件や出店エリア・立地

需要と供給を一致させることが成功への第一歩です。主にどのようなことに気を付けるべきなのか、具体的な内容をチェックしておきましょう。

ポイント①人気の高いジムの傾向を調べる

今までスポーツジムといえば、筋肉を鍛える器具・ランニングマシン・スタジオプログラムなどのある総合ジムが一般的でした。しかし近年は多種多様な業態が次々に誕生しています。

たとえばマンツーマン指導で効率のいいトレーニングが可能なパーソナルジム・女性が気兼ねなく通いやすい女性専用ジムがあります。またいつでもトレーニングできて月額が安い24時間ジムなど、特徴もさまざまです。

開業するエリアで人気の高いジムの傾向を調べるだけでなく、地域の特性を見極め、需要を満たせる業態を選択することが重要でしょう。

 

ポイント②地域性や年齢・会員層をリサーチする

出店希望エリアの地域性はどういった傾向があるのかをまずは事前にしっかりと調査しておきましょう。その地域性に、開業するジムの特徴がマッチしているかを必ずリサーチしてください。

ジムを利用する方々の年齢層は非常に幅広いのが特徴です。体作りを目的とした若い世代から、健康を意識した高齢者の方まで様々ですが、地域の特性により会員となるターゲット層は大きく異なります。

まずはジムの特徴や傾向を明確にし、出店希望エリアの地域性と良く照らし合わせてみてください。双方がうまくマッチすることが、ジムの経営を成功させるための大切なポイントといえます。

ポイント③設備や接客の質を高めて退会者を減らす

継続して安定的な収入を得るためには、退会者を減らすことが何より大切です。そのために必要な事として、設備や接客の質を高めるという点がありますが、本記事でもお伝えしているように設備の質はフランチャイズ本部のルールにより制限があるため、必ずしも全てが自由にできるというわけではありません。

一方、接客の質を高めることはもちろんOKです。気持ちよくジムを利用してもらうための心配りなどをしっかりと提供できるようにしてください。

また、本部の集客手法に再現性があるかについてしっかりと確認しておきましょう。具体的な集客の数字を元に次に生かした戦略を立てられているか、効率よく集客できるかをチェックすることも、失敗しないために大切なポイントです。

ポイント④事前に加盟店に話しを聞く

事前に加盟店に話を聞くことは、より具体的な実績や運営状態の実態を明確にするために大切なポイントになります。

フランチャイズでジムを開業して得られた実際のメリットや注意すべきデメリットなども聞くことができるため、失敗を回避して安定した経営をするための参考にもなります。

また、加盟店に話を聞く場合、ジムの方向性や長期的な経営設計をするためにも、下記の3つの項目についてぜひ確認しておきましょう。

・商圏の人口

効率よくスムーズな経営をするためには、商圏人口の調査は欠かせません。通える範囲に住んでいる顧客になり得る人数が商圏人口です。

商圏人口を調査し正しい情報を入手することは、アピールすべきターゲット層の選定や出店エリアの絞り込み、さらに効率的な集客をするうえで非常に大切なポイントになります。

・商圏におけるユーザーの利用目的

商圏とは、ジムを開業するためのターゲットになるエリアを指します。ジムのような店舗ビジネスでは、集客が見込めるターゲット層が住んでいるかどうかが成否を大きく左右します。

商圏人口と同じように、商圏は正しく把握することで出店エリアを具体的に絞り込んだりすることに繋がります。加えて、開業後にエリアの特性にあった店作りをするためにも役立ちます。

他ジムとの差別化を図りながら顧客満足度の向上施策にも役立つため、加盟店はどのような商圏に出店しているのか、その目的などについてもしっかりと話を聞いてみてください。

・不動産相場についての把握

エリアや規模により不動産相場は大きく異なります。様々な種類の加盟店で話を聞き、それぞれどのくらいの不動産価格なのかを把握しておきましょう。

また、店舗を維持するだけでも継続的な費用が発生するため、経営が波に乗るまでは厳しい状況が続くケースも少なくありません。

不動産相場の金額だけではなく、月々の維持費や開業時の話などもよく聞き、無理のない資金計画を立てる際の参考にするのもおすすめです。

 

ジムのフランチャイズ経営成功談

運動する女性

「店舗運営自体が初めてのため、フランチャイズに加盟して、ジムの運営をスタートさせました。

事業なので、全てが予定通りに行くわけではなかったですが、フランチャイズ本部の方に相談しながら、改善を重ねていくことで、立ち上げに成功、チェーン内でも有数の優良店になることが出来ました。

加盟店として成功するためのポイントが明確になっているのがフランチャイズの良い点ですので、後は、そのポイントに沿って地道に運営できるか次第だと思います。」

 

ジムのフランチャイズ経営失敗談

失敗した男性

「フィットネスブームに乗っかり、マシン型ジムを独自ではじめました。

はじめは良かったのですが、周辺に似たようなジムが複数新規出店した結果、価格競争で赤字に転落。

その後、しっかりとした差別化があるフランチャイズに加盟し、挽回することが出来ましたが、内外装費用、備品購入のため、費用を追加で支払うことになりました。」

 

サポートが鍵!スポーツジムのフランチャイズ本部選び方のポイント

注目ポイント付箋

スポーツジムのフランチャイズ本部の選び方には、どのようなポイントがあるのでしょうか。鍵となるのは以下の4つです。

  • ジムの経営方針
  • サポートの手厚さ
  • ロイヤリティ
  • ジムの種類

失敗のない選択をするためにも、注意すべき点をしっかり把握しておきましょう。

①ジムの経営方針で選ぶ

ジムのフランチャイズ本部によって、それぞれ経営方針が異なります。本部の方針が自分のビジョンとずれていると、理想のジムづくりが困難になってしまう可能性も。自分の目指す方向性に合っているか、事前にしっかり確認しておきましょう。

②本部のサポートの手厚さで選ぶ

フランチャイズ経営の大きなメリットである、本部から受けられるサポートの内容も重要な比較ポイントです。基本的な部分だけでなく、経営のノウハウやトレーニングに関する知識をつけるための研修が充実しているなど、サポートが手厚い本部を選びましょう。

また開業後も継続的に集客を手伝ってくれるかなど、アフターフォローの有無まで確認しておくのがおすすめです。

③フランチャイズのロイヤリティで選ぶ

フランチャイズにおけるロイヤリティとは「権利使用料」のことです。売上によって変動する歩合方式・売上にかかわらず一定の金額を支払う定額方式などがあり、フランチャイズ本部によって異なります。

フランチャイズ本部のブランド力・信用度・集客力などがロイヤリティに見合っているかを、しっかりと見極める必要があります。またロイヤリティ0円を謳っていても、システム利用料などそのほかの料金が発生する場合もあるため注意しましょう。

④ジムの種類で選ぶ

ジムには様々な種類があるため、それぞれ独自性はあるか・競合優位性はあるかといった点に注目して選びましょう。他ジムとの差別化を図れない場合、最初は経営が順調であっても将来的に価格競争に巻き込まれ、経営難に陥ってしまうケースも少なくありません。継続して安定的な集客を維持するためにも、他とは違った独自性のある種類を選ぶようにしてください。

・小規模なジムなら固定費も安い

規模が小さいジムの場合、大型店舗とは異なり固定費が安いため、費用面での負担を軽減させることができます。もちろん、最初から大型店舗で開業するといったケースも少なくありませんが、少しでもリスクを減らして開業したいという場合は、固定費の安い小規模ジムを選ぶのもおすすめです。

・24時間ジムなら自動化がしやすい

近年急速に出店数を伸ばしている24時間ジムは、運営を自動化しやすいのがメリット混雑を避けて利用したい人・早朝や深夜に利用したい人など、さまざまな客層を獲得しやすいことが特徴です。無人チェックインシステムやセキュリティ強化など、自動化のための設備投資が必要なのがデメリット。一方で人件費は抑えやすいため、利益率は高くなります。

・無人×AIパーソナルなら高収入と自動化に期待できる

AI(人工知能)を導入したAIフィットネスは、次世代型のパーソナルジムです。パーソナルトレーニング・24時間フィットネス・小規模サーキットトレーニングの3つの要素を備えています。

無人×AIパーソナルで年中無休の営業が可能なため、人件費を抑えやすいこともメリットのひとつ。狭い空間でも運営可能なので、開業資金を抑えたい方にもおすすめの業態です。

ジムオーナー志望者必見!おすすめのフランチャイズ一覧

最後に、ジムを開業したいと考えているオーナー志望者の方に、おすすめのフランチャイズジム店11選を紹介します。

それぞれの特徴や必要な開業資金、ジムの規模や種類などを徹底的に比較し、自分が希望するジムにはどのフランチャイズが合っているかをぜひ見極めてください。

①FURDI(ファディー)

②エニタイムフィットネス

③FIT-EASY(フィットイージー)

④LifeFit(ライフフィット)

⑤オレンジセオリー

⑥FASTGYM24(ファストジム24 )

⑦アルペンクイックフィットネス

⑧コナミスポーツクラブ

⑨9ROUND(ナインラウンド)

⑩ダイエットパートナー

⑪ハコジム

①FURDI(ファディー)

AIフィットネスファディー

画像出典元:FURDI

加盟金 要問い合わせ
初期費用 約2,600万円~

※加盟金込

店舗規模  40坪前後
募集エリア 全国
特徴 女性専用

AIマシンによるオーダーメイドのトレーニングを提供

 

市場拡大が見込まれている女性専用のフィットネスは、現在大手が不在の状態となっており、ヤングからミドルと幅広い世代に対応しているFURDI(ファディー)は、顧客からの指示も高いのが特徴です。

最新鋭のAIプログラムにより1人1人に適したトレーニングを提供してくれるため、それぞれの顧客満足度も高く、無理なく続けられるメニューとなっているため継続的な利用も期待できます。業界未経験であっても、本部の徹底的なサポートが受けられるため、安定した運営が実現可能です。

さらに、FURDIは総合フィットネスジムと比較するとおよそ1/10ほどの費用で開業できるのも魅力の1つといえます。トレーニングはAIマシーンが提供するため無人営業も可能となっており、高い営業利益率が期待できるのもポイントです。

②エニタイムフィットネス

加盟金 要問い合わせ
初期費用 約8,000万円~1億円
店舗規模 要問い合わせ
募集エリア 全国
特徴 世界中で店舗展開の人気ジム

高品質なマシンのみを導入

オンラインでの説明会有

エニタイムフィットネスは、日本国内のみに限らず世界各国に多くの店舗を展開しています。日本は北米に続き多くの店舗数と成長率を誇っており、ジムの大きな成功を収めているといえます。

独自開発のセキュリティシステムにより、夜間の無人営業が可能となり大幅に運営コストを削減することも可能となりました。さらに、スタッフが不在中に何かしらのトラブルがあった場合、設置されている「パニックボタン」でALSOKの警備員が現場へ急行してくれるなど、利用者への配慮も徹底しています。

エニタイムフィットネスの最大の特徴として挙げられるのが、マシンの種類です。世界中のトップブランドから厳選した最新の設備を採用しているため、初心者だけでなく上級者の満足度を上げることも可能です。

③FIT-EASY(フィットイージー)

加盟金 要問い合わせ
初期費用 約4,000万円~5,500万円

※出店パターンにより異なる

店舗規模 約100坪~

※出店パターンにより異なる

募集エリア 全国
特徴 徹底した本部のサポート体制

トレーナー育成制度により全国どの店舗も統一された基準での研修がある

定期的なミーティングで情報交換

 

「世界一の24時間型フィットネスクラブ」を目指しているFIT-EASYは、高級品質のマシンに特化しています。さらに、ボルダリングマシンやタンニングマシン・女性エリア・酸素ルーム・卓球など豊富な設備が充実しているのが特徴です。

また、法人契約も可能となっているため、個人の顧客だけではなく企業の福利厚生施設として利用できるため、幅広い層にアプローチできるのも魅力の1つです。

開業前だけではなく、開業後のサポート体制も整っており、定期的に行われるミーティングや本部社員の巡回によるアドバイスが受けられます。店長ミーティングでは各店舗の取り組みを共有し、ブランディング統一を図るなどの対策も行っています。

④LifeFit(ライフフィット)

加盟金 250万円
初期費用 約1,000万円~3,000万円
店舗規模 要問い合わせ
募集エリア 全国
特徴 独自ノウハウによる徹底したサポート体制

加盟後約3ヵ月で出店可能

出店エリアの制限なし

次世代型ジムのLife Fitは、専用アプリで手続きを完了できる手軽な利用が大きな魅力となり、これまでジムに興味があってもなかなか手を出せなかった層へ、他と差別化したアプローチが可能です。

さらに、従来の24時間型ジムのおよそ1/4という低い初期費用で開業できます。また、ストック型の安定収入で、開業後3年以内の早期黒字化もLife Fitならではの特徴といえます。

トレーニング機器の充実度が高く、初心者から上級者まで様々な顧客に対応できるよう独自ルートで仕入れているため、ターゲット層を幅広く狙えるのもポイントです。

⑤オレンジセオリー

加盟金 要問い合わせ
初期費用 約4,700万円~

※物件サイズにより異なる

店舗規模 要問い合わせ
募集エリア 全国
特徴 オープン以来閉鎖店舗ゼロの実績

世界の24カ国に店舗展開

指導コンセプトは「グループパーソナル」。個人ではなくグループで行う楽しさを提供すると共に、個々へのフィードバックによって高い満足度と人気を誇っています。

独自に開発されたトレッドミルとローイングマシンを使用した有酸素エクササイズと、細心のフィットネス理論に基づいたファンクショナルトレーニングを交互に行います。その時間は1時間で、「人生を変える1時間」の提供を行います。

さらに、オレンジセオリーは投資回収率と安定的な収益が高く評価されており、米国の経済誌への掲載や日本のメディア出演などの様々な実績があり標準的な投資回収機関はおよそ3年から4年に設計されています。

⑥FASTGYM24(ファストジム24 )

加盟金 要問い合わせ
初期費用 要問い合わせ
店舗規模 約70坪から200坪
募集エリア 関東・関西・東海
特徴 24時間の無人営業でコスト削減

開業後の徹底したサポート

オーナーと本部での定期ミーティング

 

24時間無人営業のファストジム24では、月に1度オーナーと本部でミーティングを行い様々な情報交換を行っています。

個々の店舗だけではなく、ファストジム全体の実績を報告したり経営指導の情報を発信することにより、双方にとっての良好な関係性が構築できます。

出店ロケーションとしては、単独棟はもちろん駅ビルなどの商業施設内やオフィスビル内、郊外の大型SCなど幅広く展開しています。

コミュニティラウンジやリラクゼーションスペースなども完備されたジムとなっているため、顧客満足度も上げやすく長期的に安定した収益を目指せるのも魅力の1つです。

⑦アルペンクイックフィットネス

加盟金 250万円

※2店舗以降125万円

初期費用 約1,000万円~
店舗規模 約30坪~
募集エリア 全国
特徴 最短3ヶ月で開業可能

アルペングループの高い信頼性

少人数運営が可能

女性専用の30分フィットネスを提供しているアルペンクイックフィットネスは、東証一部上場のアルペングループがもつノウハウにより強力なバックアップが受けられます。徹底したサポート体制が整っているため、未経験でも安心できるのも特徴です。

「女性専用」「30分の手軽さ」「初心者でも安心の個別カウンセリング」など、年齢が高い女性でも不安なく気軽に利用できるポイントが豊富にあるため、顧客も獲得しやすくなっています。

さらに、導入しているマシンはサイズが大きな海外製ではなく、日本人のサイズに合わせて独自に開発・製造したものを採用しています。そのため、メンテナンスにも手間がかからず、購入代金や修理費用が世界情勢や為替に影響する心配もありません。

⑧コナミスポーツクラブ

加盟金 要問い合わせ
初期費用 要問い合わせ
店舗規模 要問い合わせ
募集エリア 全国
特徴 大手フィットネスクラブとしてのノウハウを提供

運営が初めてでも安心のサポート体制

高い認知度で集客がしやすい

コナミスポーツクラブのフランチャイズでは、直営店舗と同じオペレーションが可能となっています。直営店舗と変わらないノウハウで、利用する顧客からの信頼度も高まり継続した利用が期待できます。

また、フランチャイズには「土地建物活用」「既存クラブ活性化」の2種類があり、どちらも対応してもらえるのもコナミスポーツクラブの魅力です。

直営店舗で培ったノウハウを導入することにより、運営品質が担保されるため0から構築していく手間や費用を大幅に短縮できます。店舗開業後は、スーパーバイザーによる定期訪問で品質向上もしっかりとサポートしてもらえます。

⑨9ROUND(ナインラウンド)

加盟金 要問い合わせ
初期費用 約1,650万円

※加盟金込

店舗規模 要問い合わせ
募集エリア 全国
特徴 サーキット型キックボクササイズ

10代の若い世代から80代の高齢世代まで幅広い顧客に対応

世界23カ国において多数の店舗展開

9ROUNDでは、加盟金や基本的な工事費用などを含み、初期費用約1,650万円で開業が可能です。フランチャイズの種類によっては数千万円から1億円以上の初期費用が必要なケースが少なくありませんが、9ROUNDは比較的低コストで開業が可能です。

30分という短い時間でのフィットネスとなっているため、ダイエット目的やストレス発散など、利用者にとって手軽さがあるのも魅力の1つといえます。

開業前に、トレーナーが必要な基礎知識やノウハウを提供しており、理解しやすい研修を実施してくれます。SNSや折り込み広告、マンスリーイベントなどで入会率や継続利用率のアップをサポートしてくれるのも魅力です。

⑩ダイエットパートナー

加盟金 150万円
初期費用 約400万円
店舗規模 要問い合わせ
募集エリア 全国
特徴 圧倒的な低コストの開業が可能

プランによりロイヤリティが異なる

現役パーソナルトレーナーの独立支援も可能

ダイエットパートナーは、SEOコンサルティング、開発支援の分野からスタートしているためITに関する知識が豊富にあります。そのため、システムを外部に依頼する必要がなく導入費を大幅に抑えることができ、さらにホームページ制作は無料で行ってくれるのも嬉しいポイントです。

開業する物件探しやマシンの導入、その後のオペレーションの構築まで、徹底的にノウハウを提供してくれます。

また、ダイエットパートナーは継続性の高いプログラムを提供しているため、長期的な利用も期待できるので安定した収益が確保できます。1回4,125円と手軽な料金も、利用者にとって大きな魅力の1つです。

⑪ハコジム

加盟金 150万円
初期費用 約650万円
店舗規模 20坪前後
募集エリア 全国
特徴 高い集客力

スタッフの採用や接客対応不要

未経験可

 

24時間無人営業のハコジムでは、コストや人件費などの費用を最小限に抑えた運営が可能になります。

建物の必要面積は20坪前後で、さらに2階以上の物件でも可能なため、築年数が古いものや雑居ビル内の開業実績もあります。

一般的なジムと比較すると初期費用がおよそ1/10と参入しやすく、ジム経営が未経験の方でもしっかりとサポートしてくれるので安心です。

顧客からの対応やトレーナー採用などは本部が対応してくれるため、手間をかけずに複数店舗の展開もスムーズに行えます。

 

ジムフランチャイズのまとめ

ランニングマシン

ジムのフランチャイズは未経験でも始めやすく、高収入を目指せる業種といえます。しかし開業にかかる資金は高額な傾向があるため、業態ごとの特徴・出店エリアの特性など事前リサーチが大切です。

また自分の希望する方針に合ったフランチャイズ本部を見極めることも重要なポイント。フランチャイズの大きなメリットであるブランド力やサポートを最大限に活用し、ジム経営の成功を目指しましょう。

 

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この記事の信頼性

BBSインターナショナル株式会社 取締役 藤本 晃士

BBSインターナショナル株式会社

取締役

藤本 晃士

2003年、関西学院大学法学部卒。
個別指導塾のエリアマネージャー、教育系ベンチャーを経て、
2014年、現所属の母体となるNBCインターナショナル(株)に入社。
教育、飲食、リラクゼーション、美容室、フォトスタジオ等、多岐にわたる業種のFC展開に携わる。
現在は、支援するAIフィットネスFCブランドに加盟店としても取り組み、チェーンNo.1店舗に成長させる。
運営ノウハウを築きながら展開支援をおこなう、ハンズオンコンサルティングを軸に活動。

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