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【フランチャイズ加盟店の募集方法】基本的な流れや集客力を上げるポイントも徹底解説
フランチャイズ(FC)本部が収益を上げるためには、加盟店を増やすことが必須です。「自営で起業するよりもフランチャイズの方がリスクが少ない」とは言われているものの、加盟店を獲得することは簡単ではありません。なかなか加盟店が増えずに悩んでいる方は少なくないでしょう。
この記事では、フランチャイズ加盟店の募集方法について詳しく解説します。募集の流れや集客力を上げるポイントについても説明するので、フランチャイズ化を成功させたい方はぜひ最後までご覧ください。
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<目次>
フランチャイズの加盟店の主な募集方法
はじめに、フランチャイズ加盟店の募集方法について紹介します。
- インターネットのFC募集ポータルサイトに掲載する
- 自社のホームページで募集する
- フランチャイズのイベントや展示会に出展する
- 既存の加盟店にて利用者へPRを行う
- パブリシティを行う
- リスティング広告を利用する
- その他の方法
すべての方法をやらなければいけないわけではありません。会社の状況に合った募集方法を選んで進めてみてください。7つの募集方法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
①インターネットのFC募集ポータルサイトに掲載する
加盟店を募集する方法としてよく活用されるのが、インターネットのFC募集ポータルサイトに掲載することです。
ポータルサイトには、多くのフランチャイズ企業の情報が掲載されており、業種・エリア・年収などの希望の条件で検索できます。フランチャイズで起業を検討している方にとっては、気軽に多くの情報を得られて比較もしやすい方法です。
代表的なポータルサイトをご紹介します。
- キャククル
- マイナビ独立
- フランチャイズwebリポート
- フランチャイズの窓口
- アントレ
基本的にポータルサイトへの掲載には費用がかかります。たくさんあるサイトの中でどこが自社に合っているか検討してみましょう。
②自社のホームページで募集する
自社ホームページでの募集も一つの手段です。フランチャイズの加盟店を募集している旨を掲載しましょう。
見やすいホームページにするためには、ユーザビリティを考慮しなければいけません。パソコンでも携帯でも見やすく設計されているか、スムーズに問い合わせまで進める分かりやすい構成になっているかを見直してみましょう。
また、大勢の人の目に止まるためには、検索エンジンで上位に表示されなければいけません。ユーザーが調べるであろうキーワードをいくつかピックアップして、SEO対策もしてください。
③フランチャイズのイベントや展示会に出展する
フランチャイズのイベントや展示会に出展する方法もあります。フランチャイズでの起業を検討している方が、情報を求めて会場まで足を運んでくるので、見込みのある人と出会える確率が高いです。
フランチャイズの展示会には、さまざまな業種が集まるものと特定の業界だけが出展するものがあります。特定の業界に特化している方が、より成約に近い見込み客と出会える可能性があるでしょう。
出展費用は決して安くないので、どの展示会に出展するかは慎重に検討するようにしてください。
④既存の加盟店にて利用者へPRを行う
既存の加盟店がある場合は、店舗にてチラシを配ったりポスターを貼ったりしてPR活動をしましょう。
加盟することに関心のない人が多いですが、中には興味のある人もいます。少なくとも店舗に来てくれているので、企業に対して好感を持っているはずです。
ほとんど費用をかけずに行えるPR方法なので、ぜひ既存の加盟店を活用してみましょう。
⑤パブリシティを行う
より多くの人にPRするためにパブリシティをすることも方法の1つです。各メディアにプレスリリースを送り、自社のフランチャイズシステムについて知ってもらいましょう。メディアから紹介されれば世間への認知度が大きく広がります。
プレスリリースを送ったからといって必ずしもニュースとして取り上げてもらえるとは限りませんが、メディアの記者は扱うネタを探しています。メインの活動ではなく、PR活動の一環として利用するようにしましょう。
⑥リスティング広告を利用する
リスティング広告は別名「検索連動型広告」と呼ばれ、ユーザーが検索したキーワードの検索結果の上部・下部に表示される広告のことです。検索したキーワードに連動して表示されるため、関心の高いユーザーに対してアプローチすることができます。
費用をかければ検索ページの上位に表示させられるので、クリックしてもらえる可能性は高くなるでしょう。
⑦その他の方法
上記の①〜⑥以外の方法として以下のような募集方法もあります。
- ダイレクトメール
- ポスティング
- 街頭でのちらし配り
とにかく多くの人に自社のフランチャイズについて知ってもらえるような活動をしてみましょう。ある程度は時間がかかることを覚悟した上で、加盟店の募集に取り組んでください。
フランチャイズの加盟店募集の流れ
次に、フランチャイズの加盟店募集の流れについて見ていきましょう。加盟店募集は基本的に下記の流れで進めていきます。
- 加盟希望者の問合せ獲得
- 事業説明会を開催する
- 個別で面談を行う
- 開業プランの提案をする
- フランチャイズ契約の締結
時代が変わっても一連の流れは基本的には一緒です。加盟希望者との接点を作り、契約まで焦らずに進めていきましょう。
1.加盟希望者の問い合わせ獲得
第一段階は、加盟希望者からの問い合わせを獲得することです。上記でも紹介したように、加盟希望者を募集していることが広く知られるように、FC募集ポータルサイトへの掲載・自社ホームページでの募集・展示会への出展などで働きかけます。
多くの問い合わせがすぐに入るわけではないため、顧客の反応次第では募集方法を追加することも検討してください。
問い合わせがあった後は、資料を渡すだけで終わらずに電話やメールでフォローしてみましょう。本部側から積極的に連絡を取り、少しでも興味のある人には次の段階の事業説明会を案内します。
2.事業説明会を開催する
次に、自社のフランチャイズに興味のある方に向けて事業説明会を開催しましょう。事業説明会では、ホームページや展示会などで伝えきれなかった自社のビジネスやフランチャイズのシステムについて説明を行います。
当日は参加者がほとんど集まらないことも予想されますが、それでも「個人面談」ではなく「事業説明会」としておいた方が、加盟希望者が気軽に参加できるのでおすすめです。
また、事業説明会後に店舗見学を行う企業もあります。実際に営業している様子を見せることで、加盟することを具体的に想像してもらえるでしょう。
3.個別で面談を行う
事業説明会へ参加してくれた方と個別で面談を行います。ここまできてくれた方は、かなり有力な見込み加盟者と言えるでしょう。
事業説明会で伝えた情報よりも具体的な説明を行います。例えば、既存店の収益などの情報を開示して、実際の起業を意識させて意欲がわくような話をしましょう。本人の希望や将来の展望なども聞いて意思疎通をしてください。
また、面談では加盟希望者が加盟者としてふさわしいか見極める必要もあります。事業を運営する能力が著しく低いと思われる場合は、自社にとってもリスクがあるので、契約については考え直す必要があるでしょう。
4.開業プランの提案をする
次のステップは、面談で話した内容をもとに開業プランを提案することです。初期費用・出店場所・契約内容など、実際に開業する場合に必要な項目を加盟希望者と話し合います。
加盟希望者にとって開業することは簡単な決断ではありませんが、本部の充実したサポートの提供があれば、挑戦してみようと前向きな姿勢になれるでしょう。
5.フランチャイズ契約の締結
最後に、フランチャイズ契約の締結です。フランチャイズの契約書は専門的な内容が多く、一度読んで理解できるような容易なものではありません。契約書は本部と加盟希望者とで必ず読み合わせることが必要です。
両者で読み合わせた後に、加盟希望者にじっくり考える時間を設けてあげましょう。内容を確実に理解してもらうことが、その後のトラブルを防ぐことにつながります。
フランチャイズ加盟希望者が本部選びで比較する項目
ここでは、フランチャイズ加盟希望者が本部選びで比較する4つの項目を紹介します。
- フランチャイズ本部のブランド力
- フランチャイズでの開業にかかる資金
- サポート体制の充実度
- 契約条件と解約条件
フランチャイズ加盟希望者が比較する項目を把握して、他企業に劣らない対策を取りましょう。
フランチャイズ本部のブランド力
フランチャイズ本部のブランド力は特に重視されるポイントです。
ブランドの認知度が高ければ、「それなりの集客が見込めて経営がうまくいく」と判断されます。ブランド力がなければ、顧客に認知してもらうところからのスタートとなることが予想され、経営が安定するまで時間がかかることが懸念点となります。
特にフランチャイズに初めて加盟する人にとっては、ブランド力のあるフランチャイズ本部が安心できて魅力的に感じるでしょう。
フランチャイズでの開業にかかる資金
フランチャイズでの開業にかかる費用は、加盟者にとって気になる項目です。加盟金・保証金・設備投資などの初期費用や、本部へ支払うロイヤリティ・人件費などのランニングコストは必ず比較されます。
例えば、加盟金やロイヤリティの金額がブランドの使用権・各種サポートと見合っているかを加盟希望者は考えます。本部は見込まれる収益と照らし合わせて、理にかなった加盟金・ロイヤリティの設定が必要です。
加盟希望者は他の企業と比較して検討するので、ブランド価値に対して資金が高すぎると思われると契約の成立にはつながらないでしょう。
サポート体制の充実度
契約後のサポート体制も加盟希望者にとって大切な判断基準です。安定した運営のために本部の手厚いサポートを期待しています。
具体的なサポートの例は下記の通りです。
- 定期的な研修・経営アドバイス
- アピール活動
- 必要経費の一部を本部が負担
- 融資の際のサポート
加盟希望者が安心して経営を開始でき、運営開始後も頼れる存在であることが本部としての役割です。充実したサポートで加盟希望者を成功に導いていきましょう。
契約条件と解約条件
契約条件と解約条件も必ず比較されるポイントです。特に契約期間と解約時の違約金については重要視される傾向があります。
加盟希望者は、万が一経営がうまくいかなかった時のことも考えて起業をしなければいけません。そのため、「契約期間が長すぎないか」、「違約金が高額すぎないか」を検討します。
本部にだけ有利な内容は不信感をまねき、加盟希望者から信用を得られません。長く一緒に仕事をしていくパートナーとしてwin-winの関係性を築くために、契約内容が加盟者にとって厳しすぎないか見直してみましょう。
まとめ
今回の記事では、フランチャイズ加盟店の募集方法や契約締結までの流れなどを詳しく解説しました。
フランチャイズ本部として収益を上げるためには、加盟店を増やす必要があります。しかし、加盟店を獲得することは簡単ではないので、多くの人に働きかけることが必要です。FC募集ポータルサイトへの掲載・自社ホームページでの募集・展示会への出展などで、まずは加盟店を募集していることを認知してもらいましょう。
また、数あるフランチャイズ企業の中から選ばれる存在でなければいけません。加盟希望者が比較する項目を把握し、他の企業よりも魅力的なフランチャイズ本部を目指しましょう。
本記事を参考に、加盟店募集を進めて収益を増加させてください。
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この記事の信頼性
BBSインターナショナル株式会社
代表取締役
川口 毅
2002年、慶應義塾大学経済学部卒、大手広告代理店に入社。
その後メンタルコーチへのキャリアチェンジを経て、
2013年にNBCインターナショナル(株)に入社、フランチャイズの加盟店開発を専業とする。
2016年、同社取締役就任。2018年に事業部を分社化してBBSインターナショナル(株)を設立し、代表取締役就任。
フランチャイズの展開コンサルティングを主軸とし、フランチャイズ本部構築や、新規ビジネスの資金調達支援も行っている。