【フランチャイズのリスク8選!】リスクを回避するための方法や本部の選び方もご紹介
起業を検討する際にフランチャイズへ加盟すると、本部からのサポートが受けられるなど大きな恩恵があります。しかし、契約先や契約内容によってはリスクやデメリットの方が多く、経営を失敗する恐れがあるため注意が必要です。
そこでこの記事では、フランチャイズに加盟する際にリスクを回避する方法や、後悔しない本部の選び方をご紹介します。フランチャイズへの加盟を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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<目次>
フランチャイズの仕組みとは
フランチャイズとは、フランチャイズを展開する本部と加盟店が契約を結び、加盟店が加盟金やロイヤリティを支払う代わりに本部のサポートやブランド力を利用できる仕組みです。
フランチャイズ展開している業種の例は、以下のとおりです。
- コンビニエンスストア
- フィットネスクラブ
- コインランドリー
- 飲食業
- 学習塾 など
フランチャイズ本部には既に成功したビジネスモデルが存在しており、対価を支払えばそのノウハウを手軽に利用できるのが大きなメリットといえます。
フランチャイズ加盟のリスク・デメリット8選
フランチャイズ加盟にはメリットだけでなく、リスクやデメリットも存在します。
フランチャイズ加盟のリスク・デメリットは、以下の7つです。
- 契約内容によるフランチャイズ本部とのトラブルが起こりやすい
- 売上がブランドイメージに左右されやすい
- 長時間働かなければいけない場合がある
- フランチャイズ本部からの圧力を受けやすい
- 倒産のリスクがある
- 加盟金やロイヤリティを支払う必要がある
- 経営方針を自由に決められない
- 契約終了後の競業避止義務
ここからは、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
リスク①フランチャイズ本部と契約トラブルが起こりやすい
フランチャイズ経営では、本部と加盟店との間で結ばれた契約内容によるトラブルが起きるリスクがあります。
契約トラブルの主な原因は、契約前に加盟店が条件や契約内容を十分に把握しておらず、契約後に本部との認識のズレが生じることです。フランチャイズに加盟する際は、必ず契約前に契約内容や条件を確認し、全て納得してから契約を交わしましょう。
リスク②売上がブランドイメージに左右されやすい
フランチャイズは、フランチャイズ本部のブランド力を利用したビジネスのため、本部のブランドイメージに集客や収益が左右されやすいのがデメリットです。
万が一本部や他の加盟店でトラブルがあり、ブランドイメージが悪くなると、加盟店の売上にも悪い影響があります。自身が誠実な経営をしていても、本部や他の加盟店が問題を起こすと売上が落ちるため、理不尽に感じるでしょう。
ブランド力のあるフランチャイズには、炎上のリスクもあることを納得した上で契約を検討しましょう。
リスク③長時間働かなければいけない場合がある
フランチャイズでは、本部からの指示で店舗の営業時間が決まっているのが一般的です。そのため人材が不足している場合は、オーナーが長時間働かなければならないリスクがあります。
従業員は労働基準法で守られているため、過度の労働は強制できません。しかしフランチャイズオーナーは労働基準法適用外のため、空いたシフトを埋める要員として働きすぎてしまうケースがみられます。
長時間の労働は、心身の健康を損なう恐れがあります。自身の健康を守るために、優秀な人材の育成や従業員が定着する労働環境を整え、人手不足を避けるのが大切です。
リスク④フランチャイズ本部からの圧力を受けやすい
基本的に本部と加盟店は対等の立場で契約しますが、加盟店に圧力をかける本部も存在します。理不尽な圧力によるストレスは、オーナーの心身の健康を損ない、経営を維持できなくなる恐れがあるため注意が必要です。
フランチャイズに加盟するには、加盟金やロイヤリティの支払いなどは避けられませんが、ノルマなど本来不要なものを強制するフランチャイズ本部は避けた方が無難です。
リスク⑤倒産のリスクがある
フランチャイズは個人経営よりも開業のハードルが低いですが、倒産のリスクもあります。もし店舗が倒産した際に借入などが残っている場合、本部ではなくオーナーに返済義務が発生することがほとんどのため、資金の借入の際には注意が必要です。
またフランチャイズは、自身の店舗だけでなく本部が倒産するリスクも存在します。万が一本部が倒産した場合は破産管財人が間に入り、その後の経営の継続の可否の判断を委ねることになります。
フランチャイズへの加盟や資金調達の際は、倒産のリスクも必ず考慮して検討しましょう。
リスク⑥加盟金やロイヤリティを支払う必要がある
基本的にフランチャイズの加盟には、本部のブランド力やサポートを得る条件として加盟金やロイヤリティを払う場合が大半です。とくにロイヤリティは毎月支払う必要があるため、売上が思うように伸びない場合は、経営の大きな負担になりやすいリスクがあります。
フランチャイズに加盟する際は、加盟金やロイヤリティの金額が適正かチェックし、経営を圧迫する可能性がないか検討しましょう。
リスク⑦経営方針を自由に決められない
フランチャイズ本部によっては、加盟店の裁量を大きく制限している場合があります。裁量の制限はサービスの品質を保ったり失敗のリスクを避けたりするために必要ですが、個性や自由を求めるオーナーには不向きです。
フランチャイズの自由度の低さは、オリジナリティやこだわりも追求したいオーナーにとって、やりがいやモチベーションを低下させるリスクになるでしょう。
リスク⑧契約終了後の競業避止義務
多くのフランチャイズ契約では、契約終了後も一定期間、同業でのビジネスが禁止されています。これは「競業避止義務」と呼ばれ、フランチャイザーが独自のノウハウを保護するためのものです。しかし、フランチャイジーにとってはデメリットが大きいです。独自のノウハウを活かして独立したいと考えても、競業避止義務があると同業でのビジネスが難しくなります。違反すると高額な違約金が発生することもあります。
フランチャイズ加盟のメリット3選
フランチャイズ加盟のメリットは、以下の3つです。
- 未経験でも開業できる
- 本部のブランド力により安定した集客が見込める
- 資金調達がしやすい
ここからは、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
①未経験でも開業できる
フランチャイズに加盟すると本部から手厚いサポートを受けられるため、未経験でも開業しやすいのが魅力です。
フランチャイズでは、その業種の経営で成功体験のある本部が、経験と知識に基づいた研修やマニュアルを提供してくれます。自身が勉強や経験をしなくても、必要な知識を効率よく学べる体制が整っているため、初めての業種や経営でも参入しやすいでしょう。
②本部のブランド力により安定した集客が見込める
本部にブランド力のあるフランチャイズを選ぶと、開業当初から一定の集客が見込めるメリットがあります。
個人開業をする場合、大半は知名度がゼロからの状態でスタートするため、集客に手間やコストがかかるのが難点です。一方、フランチャイズならすでにブランドイメージができあがっているため、そのブランドを信頼している人たちを集客できるチャンスがあります。
開業当初から一定の集客があるのは、倒産のリスクを避けるうえで大切な条件といえます。
③資金調達がしやすい
フランチャイズでの開業は金融機関から融資を受けやすく、初期費用の資金調達がしやすい点が魅力です。
個人開業の場合、倒産のリスクに対する判断材料が少ないため、融資可能額が少なかったり融資を断られたりするケースがあります。一方フランチャイズ店舗は成功体験からのビジネスモデルができているため、リスクが少ないと判断されて融資審査が通過しやすい傾向です。
さらに初期費用の一部を負担してくれるフランチャイズ本部を選べば、より資金面でのリスク軽減が可能でしょう。
フランチャイズ加盟のメリットやデメリットについては、以下の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はチェックしてください。
【フランチャイズのメリット・デメリットとは?】FCの基礎情報や加盟する際の注意点もご紹介
フランチャイズ加盟でリスク回避するためには
フランチャイズ加盟でリスク回避するためには、以下のポイントを抑えるのが大切です。
- 契約締結前に必ず事業計画や契約内容を確認する
- メリットだけでなくデメリットも説明してくれる本部を選ぶ
- 実際の店舗を訪れてみる
- フランチャイズの説明会やフェアに参加する
リスクを回避するために最も大切なのは、本部との契約を結ぶ前に契約内容をしっかり確認することです。契約内容に気になる点や不明点がある場合は、本部の担当者に納得いくまで説明を求め、メリットよりもリスクの方が高いと感じたら契約を見送るのが無難でしょう。
また契約前に、気になるフランチャイズ本部や業種の情報収集をおこなうのも重要です。希望する本部の他の加盟店を訪れてみたり、説明会などで本部の担当者と直接対話したりして、ビジネスパートナーとして信頼できる相手か見極めましょう。
フランチャイズ本部の後悔しない選び方4選
フランチャイズ本部の後悔しない選び方は、以下の4つです。
- スモールスタートが可能か
- 店舗収益の再現度は高いか
- 本部のブランド力が高いか
- 事業規模が拡大傾向にあるか
ここからは、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
①スモールスタートが可能か
初めてフランチャイズ経営に挑戦する際は、リスクを最小限にするためにスモールスタートが可能な本部を選ぶのがおすすめです。
フランチャイズへの加盟は、加盟金や設備などの初期費用や毎月のロイヤリティが発生します。また業種によっては設備や店舗の準備のために高額な初期費用がかかり、金融機関から多額の融資を受けるケースもあります。
万が一経営が軌道に乗らなかった場合、借入した初期費用が大きな負債になる恐れがあります。リスクを減らしたい場合は、初期投資の負担が少ないフランチャイズ本部を選び、少しずつ成功体験を重ねていくのが大切です。
②店舗収益の再現度は高いか
失敗のリスクを抑えるには、店舗収益の再現度が高いフランチャイズを選ぶのがベターです。どの店舗でも安定した収益を実現している本部は、新規加盟でも失敗のリスクが低い可能性があります。
気になるフランチャイズ本部をみつけたら、本部の経営改善力や既存店の実績を確認し、実際に経営した場合に成功する確率が高いのかどうか見極めましょう。
③本部のブランド力が高いか
ブランド力のあるフランチャイズ本部は、名前を借りるだけで一定の集客が期待できるため、開業当初から軌道に乗りやすい傾向があります。
さらに資金力のある本部ならば、本部がテレビCMや雑誌などで商品やサービスを広告してくれるため、オーナーが宣伝や広告をする手間やコストの削減が可能です。
④事業規模が拡大傾向にあるか
事業規模が拡大傾向にあるフランチャイズ本部は、ブランド力や集客力も向上している可能性が高いため、開業後のリスクの軽減が期待できます。
反対に事業が縮小傾向にある本部は、ブランド力が弱まっており、フランチャイズ加盟の恩恵が受けられない恐れがあるため注意しましょう。
また、新規加盟店が増加しており事業規模が拡大傾向にみえる本部でも、新規加盟店舗の撤退率が高い場合は事業が低迷している場合があります。IR情報など企業情報収集を慎重におこない、流れを見極めるのが大切です。
フランチャイズ本部の選び方についてより詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
【フランチャイズ本部のおすすめな選び方!】調べ方や失敗を避けるためのポイントもご紹介
フランチャイズ加盟におすすめのFC本部2選
フランチャイズ加盟におすすめのFC本部は、以下の2選です。
- パートナーエージェント
- ファディ―FC
ここからは、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
①パートナーエージェント
パートナーエージェントは、集客力とマーケティング施策が強みの結婚相談所フランチャイズです。
パートナーエージェントのおすすめポイントは、以下のとおりです。
- 近年拡大傾向にある婚活サービス市場
- 創業17年の婚活サポートノウハウを提供
- 会員制ビジネスで安定的な収益が期待できる
- 低投資高収益のビジネスモデル
- 直営店17店舗はすべて黒字経営(2023年10月現在)
パートナーエージェントの成婚率は業界NO.1で、直営店は全て黒字経営など、確かな実績と実力があります。その成功体験を元にしたノウハウや、ブランド力を利用できるのが大きなメリットです。
また会員制ビジネスのため毎月安定した収益を得やすく、流行に振り回されにくい点も魅力です。婚活サービスを利用する人も増加傾向のため、さらなる市場の需要や成長が期待できます。
パートナーエージェントの事業内容についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
パートナーエージェントFC事業 | BBSインターナショナル (bbs-i.com)
②ファディーFC
ファディ―FCは、フランチャイズのなかでも安定的な収益が期待できる女性専用フィットネススタジオです。
ファディ―FCのおすすめポイントは、以下のとおりです。
- 成長率220%のフィットネス業界
- 大手不在の市場「女性専用ジム」
- 会員制ビジネスで安定的な収益が期待できる
- 短期的な経済概況の影響を受けにくい「ストック収益」
- AIマシンの導入で他社との差別化を実現
ファディ―FCは、成長率の高いフィットネス業界でもライバルの少ない女性専用ジムのため、新規参入でも成功の可能性が高い企業です。
また会員制ビジネスのため毎月の収益が安定しやすく、一度軌道に乗れたら長期的にゆとりのある経営が期待できます。
ファディーFCについての詳細を知りたい方は、以下の記事で紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
ファディーFC(ジムフランチャイズ) | BBSインターナショナル (bbs-i.com)
まとめ
フランチャイズへの加盟は、本部の成功体験のノウハウやブランド力を利用できるなどのメリットが魅力の開業方法です。一方本部からのサポートの対価としてロイヤリティが発生したり、本部のブランド力や経営方針に左右されやすかったりするデメリットも存在します。
フランチャイズへの加盟でリスクを回避するには、契約内容のチェックや企業分析の徹底など、リスクを洗い出す作業が必須です。メリットだけでなくリスクも把握したうえで、ビジネスパートナーとして信頼できるフランチャイズ本部を選びましょう。
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この記事の信頼性
BBSインターナショナル株式会社
代表取締役
川口 毅
2002年、慶應義塾大学経済学部卒、大手広告代理店に入社。
その後メンタルコーチへのキャリアチェンジを経て、
2013年にNBCインターナショナル(株)に入社、フランチャイズの加盟店開発を専業とする。
2016年、同社取締役就任。2018年に事業部を分社化してBBSインターナショナル(株)を設立し、代表取締役就任。
フランチャイズの展開コンサルティングを主軸とし、フランチャイズ本部構築や、新規ビジネスの資金調達支援も行っている。