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フランチャイズは副業で可能?経営のみの状態にする方法と始めるメリット・デメリット
フランチャイズ経営は、脱サラ・独立せずに副業で始められます。業種によって負担や難易度は異なりますが、経営が軌道にのれば本業以外で不労所得を得ることも可能です。
そこでこの記事では、副業でフランチャイズを始めるメリットやデメリットを解説します。副業で始めやすいジャンルも紹介しますので、フランチャイズ経営を副業で挑戦してみたい方はぜひ参考にしていてください。
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<目次>
副業でフランチャイズ(FC)はおすすめ?
フランチャイズ経営は、サラリーマンを辞めずに副業として始めたい方におすすめできる副業です。フランチャイズは本部と加盟店契約を結んで事業展開するため、経営や業界の知識や経験がなくても本部からのサポートや経営指導を受けながら経営できます。
フランチャイズ事業に参入するには、2つの方法があります。
タイプ | 特徴 | 例 |
小規模フランチャイズ | ・自宅などで少額の資金で開業する
・従業員なしでも経営できる
・大きな収入は期待できない
・基本的にオーナーが実務に携わる必要がある |
・ハウスクリーニング
・マッサージ店
・結婚相談所 など |
大規模フランチャイズ | ・実際に店舗を経営する
・オーナーは経営に専念できる
・高収入が見込める
・まとまった開業資金が必要
・従業員の育成や店舗管理が必須 |
・コンビニエンスストア
・コインランドリー
・飲食店 など |
リスクや初期費用を抑えたい場合は小規模フランチャイズ、多少手間やコストがかかっても大きな利益を求めたい場合は大規模フランチャイズが適しています。
副業でフランチャイズを始めるメリット3選
副業でフランチャイズを始める際の主なメリットは、以下の3点です。
- 本部からのサポートが受けられる
- 本業と並行しやすい
- 低リスクで始められる
ここからは、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
①本部からのサポートが受けられる
フランチャイズはフランチャイズ本部と加盟店契約を結んで事業展開するため、本部から手厚いサポートを受けられます。本部が利益を得られる基盤を整え、そのノウハウを提供してくれるため、業界の知識や経験がない場合でもチャレンジしやすいでしょう。
またフランチャイズのブランド力も利用できるため、無名でゼロから起業するよりも集客力が高く、初期から収益を得やすい点も大きな魅力です。
②本業と並行しやすい
フランチャイズの副業は本部からのサポートが充実しており、開業するための勉強や準備の手間が個人で開業するよりも軽減できます。そのため本業の負担になりにくく、並行しやすい点がメリットです。
また経営が軌道に乗り、実務に関わらなくても店舗が回る状態にできれば、ほぼ不労所得に近い形で収入を得られるようになるため本業に集中できるでしょう。
③低リスクで始められる
本業を退職せずに副業としてフランチャイズ経営をおこなえば、万が一フランチャイズが上手くいかない場合も、本業の収入があるため運営費や生活費に困るリスクを軽減できます。そのため副業が軌道にのるまで、金銭的にも精神的にもゆとりを持って経営できるでしょう。
また知名度のない状態で始める個人開業よりも、ブランド力のあるフランチャイズの方が初期から大きな利益を得られる可能性があります。本部からの的確なサポートや指導も受けられるため、成功しやすい環境が整っている点も低リスクといえます。
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副業でフランチャイズを始めるデメリット3選
副業でフランチャイズを始める際の主なデメリットは、以下の3点です。
- 加盟金やロイヤリティの支払いが必要
- 本部の規定に従う必要がある
- 契約期間が設定されている。
ここからは、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
①加盟金やロイヤリティの支払いが必要
基本的にフランチャイズへの加盟には、本部のブランド力や経営ノウハウを提供してもらう対価として加盟金やロイヤリティの支払いが必要です。
ロイヤリティの主な支払い方法は、以下のとおりです。
- 毎月の売上や粗利益から一定の割合で支払う
- 毎月定額を支払う
ロイヤリティの金額が固定されているタイプは、思うように売上が伸びない場合に大きな負担になるため注意が必要です。またロイヤリティが高額なのにサポートが不親切というケースや、ロイヤルティもサポート力も低いタイプのフランチャイズもあります。
契約の際には、ロイヤリティとそれに対する対価が適切かの見極めが重要です。
②本部の規定に従う必要がある
フランチャイズの多くは本部によって経営方針などの規定が定められているため、個人経営よりも自由度が低い場合が殆どです。メニューや価格を自由に設定するのが難しく、オリジナリティやこだわりを追求したい方には不向きでしょう。
ただし厳しいルールに従うことで本部のブランド力や品質を手に入れられるため、一定の集客や利益を得られるという高いメリットもあります。
③契約期間が設定されている
フランチャイズ契約をする際は契約期間が設定されており、更新の条件なども契約書に記載されています。契約期間の長さは業種によって異なり、最も多いのは3年から5年の定期契約です。
契約期間内の中途解約も可能ですが、自然災害などで店舗を修復できない状況にあるなど特別な理由がない限り、違約金が発生する場合が殆どのため注意が必要です。
フランチャイズの契約時には必ず契約書を読み込み、万が一の状況に備えて中途解約の条件や違約金の金額をきちんとチェックしましょう。明らかに違約金が高額すぎたり、説明不足だったりする箇所については必ず本部に確認し、納得してから契約するのが重要です。
副業フランチャイズにおすすめのジャンル3選
副業フランチャイズにおすすめのジャンルを、3つ厳選しました。
- 投資型
- アドバイザー型
- 実務型
ここからは、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
①投資型
投資型フランチャイズは、資金を出してフランチャイズ加盟をするが、運営を全て本部に任せるタイプのため、副業に手間をかけずに不労所得を得たい方に最適です。
投資型フランチャイズの例は、以下のとおりです。
- 幼児教室
- コインパーキング
- トランクルーム
- コインランドリー
- 自動販売機の設置 など
他のタイプと比較すると初期費用が高く、利益が発生するまでに時間がかかりますが、軌道にのれば長期的に安定した利益が見込めるでしょう。
ここからは投資型フランチャイズのなかから、幼児教室とコインパーキングについて詳しく紹介します。
幼児教室
近年子どもの数は減少しているものの、幼児期から早期教育を受けさせたいと考える家庭が増え、幼児教室などの教育事業の需要は増加しています。
副業として幼児教育のフランチャイズを選ぶ利点は、以下のとおりです。
- 本部が開業する場所の市場調査をしてくれる場合がある
- 本部の教育教材を使用できる
- 月額制で安定した収入が得られる
幼児教室は、子どもが多く住んでいて需要が高い地域に店舗を構える必要があります。本部によっては市場調査や競合店調査をおこない、開業に適切な土地のアドバイスをしてくれるため、ある程度の集客を見込んで開業できるのが魅力です。
また幼児教室は基本的に月額制のため毎月の収入が安定しやすく、経営の見通しがたてやすい点もメリットです。質の高い教育教材も利用でき、本部のWEBサイトで幼児募集などの手伝いも期待できるため、未経験でも参入しやすい業種でしょう。
幼児教室でおすすめのフランチャイズは、ベビーパークFCです。
- 顧客満足度調査でNo.1を獲得(ベビカム社調査)
- 初期投資300万円から始められる
- 年間4%~10%程度の安定した利回りが期待できる
ベビーパークは2020年から3年連続「ベビカムアワード最優秀賞」を受賞しており、本部の確かな経営力とブランド力の恩恵が受けられるフランチャイズとして支持されています。
業務委託を受けた本部が教室運営をおこなうため、オーナーの実務負担はゼロ。低リスクで安定した不労所得を得たい方にぴったりです。
コインパーキング
車を持たない人も増えていますが、コインパーキングを利用したカーシェアリングなども増加しているため、コインパーキング業界は今後も成長が見込まれるビジネスです。
副業でコインパーキングのフランチャイズを選ぶ利点は、以下のとおりです。
- 投資コストゼロでの開業もできる
- 管理が簡単
- 不労所得を得やすい
基本的にフランチャイズでコインパーキング事業を選んだ場合、コインパーキング業者が土地を借り上げて運営するため、オーナーの手間やコストはほぼゼロです。管理や人材育成の心配もなく、低リスクで一定の収入が見込めるため、不労所得を得たい方にぴったりでしょう。
ただしコインパーキングに適した土地を所有している必要があり、リスクもリターンも少ない点がデメリットです。また宅地よりも固定資産税が高額になる可能性があるため、事業を始める前に必ず確認しましょう。
投資型フランチャイズについては以下の記事をご参考ください。
フランチャイズで不労所得を狙える業種やコツについては以下の記事で解説しているので、そちらも併せてご参考ください。
②アドバイザー型
アドバイザー型フランチャイズは店舗を構えずに経営も可能なため、低コストで副業をしたい方にぴったりです。
アドバイザー型フランチャイズの例は、以下のとおりです。
- 結婚相談所
- 経営コンサルタント
- 占い
- カウンセラー など
顧客の悩みや困り事に対し適切な情報やアドバイスを提供する仕事が多く、特別な設備や場所を用意せずにスマホやパソコンのみで経営も可能です。
サラリーマンや学生など日中忙しい人をメインターゲットにすれば、稼働時間を夜間や週末に設定できるため、本業への負担を軽減できるでしょう。
ここからはアドバイザー型フランチャイズのなかから、結婚相談所について詳しく紹介します。
結婚相談所
近年気軽に結婚相談所を利用して結婚相手を探す方が増加しているため、需要が高まっている業界です。
副業としてフランチャイズの結婚相談所を選ぶ利点は、以下のとおりです。
- 加盟金やロイヤリティが安い
- 低コストで始められる
- 月額制で安定した収入が得られる
結婚相談所系のフランチャイズは加盟金やロイヤリティが安く設定されている場合が多く、ゼロのケースも少なくありません。さらに店舗を構えず自宅でパソコン一台で運営することも可能なため、初期投資が小さく低リスクで始められるのが魅力です。
また結婚相談所は基本的に月額制のため、毎月安定した収入を長期的に見込めるのもポイント。入会金や成功報酬も発生するため、会員数を増やすだけで高い利益を得られます。
ただし会員がいなければ収入源もゼロのため、軌道に乗るまで会員を勧誘する手間がかかります。
③実務型
実務型フランチャイズは、オーナー自身が実務をおこない商品やサービスを提供するタイプで、本業の隙間時間に副業をしたいという方に人気の働き方です。
実務型フランチャイズの例は、以下のとおりです。
- ハウスクリーニング
- 買取業
- エステ など
フランチャイズは研修やマニュアルが充実しており、未経験の方でもオープンまでに適切なスキルを身につけられるため、誰でも挑戦しやすい魅力があります。
ここからは実務型フランチャイズのなかから、ハウスクリーニングについて詳しく紹介します。
ハウスクリーニング
高齢者の1人暮らしや共働き家庭が増えているため、ハウスクリーニング業界の需要も高まっています。
副業でハウスクリーニングのフランチャイズを選ぶ利点は、以下のとおりです。
- 未経験でも参入しやすい
- 有名で高品質な洗剤や道具を利用できる
- 開業資金が低い
ハウスクリーニングのフランチャイズは短期間の研修で特別な技術を指導してもらえるため、未経験でも参入しやすい業種です。また本部が開発した高品質な洗剤や掃除道具が利用できるため、初心者でも質の高いサービスを提供できます。
開業資金も個人開業よりも安く、自宅を事務所にできる場合は家賃などの負担もありません。自分自身が実務に携わらず経営のみで参加する際は、人材の育成や費用などの手間やコストがかかります。
副業フランチャイズで失敗しないためのポイント3選
副業フランチャイズで失敗しないためのポイントは、以下の3つです。
- 無理なく続けられるフランチャイズを選ぶ
- 経営が軌道に乗るまでは本業を辞めない
- スモールスタートをする
ここからは、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
①無理なく続けられるフランチャイズを選ぶ
失敗しないためには、無理なく続けられるフランチャイズを選びましょう。副業で成功させるためには、最低限の時間と労力を割く必要があるからです。
フランチャイズによっては、オーナーは投資するのみで本部が運営を全ておこなうものもあります。時間や労力を副業にあてられる割合や、初期費用の予算はいくらかなどを把握して、無理なく続けられるフランチャイズを選びましょう。
②経営が軌道に乗るまでは本業を辞めない
早い段階で副業で利益がでたり、利益がでなくて副業に集中したいと気持ちが焦ったりしても、確実に経営が軌道に乗るまでは本業を辞めるのはおすすめしません。
フランチャイズはロイヤルティなどの支払いが毎月確実に発生するため、万が一収益が落ちた際に本業の収入で補填できないと、借金や破産に陥る恐れがあります。
もし将来的に副業のみで収入を得たい方は、副業だけで本業の倍以上の収入が安定して見込めるようになってからの検討が無難です。
③スモールスタートをする
初めてフランチャイズ経営に携わる場合は、リスクを軽減するためにスモールスタートから始めるのが安心です。
副業の内容に関係なく、新しいことを始める際は必ず失敗のリスクが存在します。とくにフランチャイズ経営は加盟金やロイヤリティなどの初期費用が発生するため、業種や初期投資によっては金銭面でのリスクが大きくなる可能性が高いです。
まずは初期の資金を抑えたりパソコン一台で在宅から始めたりするなど、最小限のリスクでスタートし、少しずつ成功体験を重ねていくのが大きな成功への近道となります。
副業フランチャイズオーナーが経営のみの状態にするには
副業フランチャイズオーナ―が実務に関わらずに経営のみの状態にしたい場合、ビジネスの方法によって手間やコストが異なります。
フランチャイズで収益を出すためのビジネスタイプは、以下のとおりです。
- 都度取引を行い収益を得る「フロー型ビジネス」
- 継続的な収入を得られる「ストック型ビジネス」
ここからは、それぞれのビジネス方法でどのように経営のみの状態にするか解説します。
①都度取引を行い収益を得る「フロー型ビジネス」の場合
フロー型ビジネスとは、商品やサービスを売るたびに収益を得るタイプのビジネスです。
フロー型ビジネスの例は、以下のとおりです。
- 飲食店
- コンビニエンスストア
- 美容院 など
フロー型ビジネスは、商品やサービスに対する顧客の反応が良く、リピート率が高くなれば大きな利益に繋がる魅力があります。一方店の品質を一定以上に保つ必要があるため、オーナーが経営のみおこなう状態にするには、研修などで質の高いスタッフの育成が必須です。
②継続的な収入を得られる「ストック型ビジネス」の場合
ストック型ビジネスとは、月額料金などを設定して継続的に安定した収入を得るタイプのビジネスです。
ストック型ビジネスの例は、以下のとおりです。
- 塾やクラブ
- 会員制スポーツクラブ
- レンタル業 など
ストック型ビジネスは顧客がつくまで収入が見込めないため、軌道に乗るまで時間がかかりやすい欠点があります。しかし月々の収益の見通しが立てやすく、フロー型ビジネスよりも浮き沈みが少ないため、安定した経営を求める方にぴったりです。
顧客が安定し店舗を任せられる人材が育てば、オーナーは経営だけに集中できるようになります。
「経営のみ」になった後にすべきことは?
「経営のみ」の状態に達しても、フランチャイズオーナーとしての役割は終わりません。成功を維持するためには、ビジネスの仕組みを構築、維持、そして改善し続ける必要があります。
また、人材の雇用や育成は、事業を継続する上で不可欠です。さらに、オーナーである以上、店舗で起こる不祥事などに対しても、直接的な原因が自身になかったとしても、本部や関連する各所に対して責任を取る姿勢が求められます。フランチャイズ経営は、ただの副業ではなく、深いコミットメントが必要なビジネスなのです。
「フロー型ビジネス」と「ストック型ビジネス」の組み合わせもおすすめ
フロー型ビジネスもストック型ビジネスもメリットとデメリットがあるため、自身の目的やスキルに適した経営方法を選ぶのが大切です。
どちらの経営方法のメリットを利用したいという場合は、会員制のスポーツジムでプロテインのようなスポーツで活躍する商品を販売するなど、ストック型ビジネスにフロー型ビジネスを組み合わせる方法も存在します。
ビジネスモデルを組み合わせるのは収益が増えるだけでなく、リスク分散にもなります。
まとめ
フランチャイズ経営は本業に負担をかけずに収入を得られる可能性があるため、副業としておすすめです。また本部のブランド力やフォローにより、個人開業よりも失敗のリスクが低い点も魅力的です。
一方毎月ロイヤリティがあり、中途解約には違約金が発生するなどのデメリットも存在します。実務型や投資型など経営方法や業種も多種多様のため、メリットやデメリットをしっかり理解し、自身の目標を実現できるフランチャイズを選びましょう。
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BBSインターナショナル株式会社
取締役
青木 啓祐
2013年、京都大学農学部卒。
WEBマーケ企業や人材派遣のコンサルティングのベンチャー企業、外資系5つ星ホテルの立ち上げなどスタートアップ企業でキャリアをつみ、
2019年に現所属の母体となるNBCインターナショナル(株)に入社。
シニアの生活支援FC事業の営業・マーケティング支援や幼児教室FC事業の営業・マーケティング支援を行う。
現在は、加盟店開発の営業の責任者として、一気通貫してFC本部を全国展開を支援。