【成功する新規事業のアイデア事例15選】アイデア発想法4選や事業を成功させる3つのコツをご紹介

新規事業の立ち上げを任されたものの、アイデアが思いつかない・アイデアを出すための方法がわからないと悩みを抱えている方も多いでしょう。成功率が高い新規事業を創出するためには、成功事例の分析が欠かせません。 本記事では成功する新規事業のアイデア事例15選について詳しく解説します。新規事業が思いつかない時のアイデア発想法・アイデア発想に役立つフレームワーク・事業を成功させるコツについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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<目次>

  1. 新規事業が思いつかない時のアイデア発想法4選
    1. ①既存事業の顧客を販路にできる商品・サービスを分析する
    2. ②成功例のあるビジネスモデルを他業種に応用する
    3. ③欧米や中国で成功しているビジネスの日本版を検討する
    4. ④産業や構造変化によって生まれるビジネスチャンスを模索する
  2. アイデア発想に役立つフレームワーク
    1. マインドマップ
    2. SCAMPER法
    3. ロールプレイング法
    4. 逆の発想法
    5. ペルソナ分析
    6. 3C分析
    7. MVV
  3. 思いついた新規事業を成功させるための3つのコツ
    1. ①事業コンセプトとターゲットを明確にする
    2. ②ロールモデルを想定し、テストマーケティングを繰り返す
    3. ③事業化に至るまでのプロセスをしっかり実践する
  4. 【業種業態】成功する新規事業のアイデア事例8選
    1. ①家庭用屋内農園の提供
    2. ②AIを活用した不動産査定サービス
    3. ③インフルエンサーとコラボしたオリジナルグッズの販売
    4. ④オンライン英会話レッスン
    5. ⑤コワーキングスペースの提供
    6. ⑥バイクシェアリングサービスの提供
    7. ⑦VRを用いた仮想旅行サービスの提供
    8. ⑧クラウドローン
  5. 【サービス】成功する新規事業のアイデア事例5選
    1. ①MeeTruck
    2. ②HR君haichi
    3. ③テイクアウトレンタル
    4. ④ベビーパーク
    5. ⑤ファディー
  6. まとめ

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新規事業が思いつかない時のアイデア発想法4選

何かを考える

この章では、新規事業が思いつかない時のアイデア発想法について詳しく解説していきます。内容は以下の4つです。

  • 既存事業の顧客を販路にできる商品・サービスを分析する

  • 成功例のあるビジネスモデルを他業種に応用する

  • 欧米や中国で成功しているビジネスの日本版を検討する

  • 産業や構造変化によって生まれるビジネスチャンスを模索する

新規事業のアイデアが思いつかない方のなかには、実例がない・斬新なものでなければならないと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、これまでになかった事業のアイデアというのは、そう簡単に思いつくものではありません。新規事業のアイデアのヒントを得るためにも、それぞれの発想法を試してみましょう。

 

①既存事業の顧客を販路にできる商品・サービスを分析する

まずは、自社の既存事業の顧客を販路にできる商品・サービスを分析してみることが重要です。その事業の良さや自社の強みを他に活かせる方法はないか、弱みを克服することでこれまでとは違うビジネスが生まれないかなどを検討しましょう。

新規事業のアイデアをゼロから生み出すのは、なかなか難しいものです。しかし、自社の既存事業をベースにすれば、何もないところからアイデアを生み出すよりも、新規事業につながるアイデアを考えやすいでしょう。

さらに、既存事業の顧客を販路にして商品・サービスを展開すれば、新規事業の成功にもつながります。新規事業を進めるにあたり、顧客・販路の新規開拓は難易度が高いものです。新規事業を成功させるためにも、自社の顧客を販路にできる商品・サービスを展開し、優良顧客との接点を増やしていくことが重要といえるでしょう。

 

②成功例のあるビジネスモデルを他業種に応用する

成功例のあるビジネスモデルを他業種に応用してみるのも、新規事業のアイデアにつながります。

例えば、料金を支払うことで、製品やサービスを一定期間利用できるサブスクリプションは、主に動画・音楽配信サービスで採用されていたビジネスモデルでしたが、今ではファッションや食品などさまざまな業界に波及しています。

このように、成功例のあるビジネスモデルを他業種に転用すれば、新たなビジネスが見つかる可能性が高まるでしょう。なお、成功例のあるビジネスモデルは、国内のみならず海外にも着目してみるのがおすすめです。

 

③欧米や中国で成功しているビジネスの日本版を検討する

欧米や中国で成功しているビジネスを日本向けに応用できないかを検討してみるのも、ひとつの方法です。欧米や中国は開業率が高く、さまざまなビジネスアイデアが生まれています

例えば、大手コンビニチェーンのセブンイレブンは、海外のビジネスアイデアを取り入れた企業の代表例といえます。セブンイレブンは当時イトーヨーカ堂社員で後にセブン&アイ・ホールディングスを設立する鈴木敏文氏が、アメリカのサウスランド社が運営するセブンイレブンに着目したことが始まりです。

その後、セブンイレブンは日本初となる24時間営業などさまざまなビジネスモデルを確立しました。今では日本のみならず世界18の国と地域に83,000店以上の出店数を誇る大手チェーンへと成長しています。

このように海外のビジネスアイデアを日本仕様に応用すれば、大きなビジネスチャンスへつながる可能性もあります。新規事業のアイデア・きっかけ作りに欧米や中国で成功しているビジネスモデルに目を向けることが大切です。

参照:「便利さ追い求めて50年 “コンビニの父”に聞いた|NHK|ビジネス特集

参照:「データで見るセブン‐イレブン|セブン‐イレブンの横顔

 

④産業や構造変化によって生まれるビジネスチャンスを模索する

産業構造の変化によって生まれるビジネスチャンスを模索することで、成功確率が高い新規事業のアイデアが生まれる可能性があります。とくにloTやAI、ビッグデータなどの活用に加え、持続可能性・人間中心・環境配慮などのコンセプトが盛り込まれた第5次産業革命の概念は、新規事業のビジネスアイデアを考えるうえで重要視すべきです

第5次産業革命の取り組みには、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの導入によりCO2排出を削減するといったカーボンニュートラルがあげられます。ほかにも、loTやビッグデータを活用し農業の生産性を向上させるスマート農業や、loTやAIで患者の健康状態をモニタリングし異常があれば担当医師へ通知するスマートヘルスケアなども代表的です。

これらの取り組みは世界各国で進んでおり、日本政府でも「Society 5.0」というコンセプトのもと地球環境の保全と企業の発展の両立を目指しています。第5次産業革命に着目しビジネスチャンスを模索することで、ビジネスアイデアのヒントが見つかる可能性も高まるでしょう。

 

アイデア発想に役立つフレームワーク

色違いの付箋紙

新規事業のアイデアの発想には、以下のフレームワークが役立ちます

  • マインドマップ

  • SCAMPER法

  • ブレインストーミング法

  • ロールプレイング法

  • 逆の発想法

  • ペルソナ分析

  • 3C分析

  • MVV

それぞれのフレームワークについて細かく解説します。

 

フレームワーク 特徴
マインドマップ 紙・ホワイトボードなどの真ん中にキーワードを書き記し、そのキーワードから浮かんだ言葉を枝を伸ばすように書き連ねていくことで、考えていることを視覚化し整理する方法
SCAMPER法 以下の7つの質問に回答しながら、既存のアイデアをさまざまな角度から見直し・検討することで、アイデアを拡張・派生させていく方法

  • Substitute(代用する):他に置き換えできないか
  • Combine(組み合わせる):何かを組み合わせられないか
  • Adapt(適応させる):似たものは他にないか
  • Modify(修正する):変更したり何かを加えたりできないか
  • Put to other uses(その他の使い方):現状、他の使い道はないか
  • Eliminate(取り除く):削減できるものはないか、絞り込めるか
  • Rearrange・Reverse(並べ替え・逆にする):順番を変えたらどうか・逆にしたらどうか

ブレインストーミング法 参加者がカード状の紙・付箋にアイデアや考えを記入し、それをグルーピングしたり議論を重ねたりしながら、新たなアイデアの創出・ブラッシュアップにつなげていく方法
ロールプレイング法 実際の場面や状況を想定し、その状況に対して顧客がどのように考え、どのような行動をとるか仮定しながらアイデアにつなげていく方法
逆の発想法 正反対の課題を想定し、その解決策を考えることで、本来の課題に対する解決策を見いだす発想法
ペルソナ分析 架空のユーザーを想定することで、顧客の視点から商品・サービスの開発やプロモーションなどを推進していく方法

※ユーザー像は属性・年齢・家族状況・趣味嗜好・価値観・ライフスタイルなど、詳細に設定する必要がある

3C分析 以下の3つのCについて分析することで、3Cの因果関係を把握し、マーケティングの仮説検証に活用できる

  • 市場や顧客(Customer)
  • 競合(Competitor)
  • 自社(Company)

MVV Mission(ミッション)・Vision(ビジョン)・Value(バリュー)をまとめた言葉で、企業の存在意義・進むべき方向性を定めた指針

 

マインドマップ

マインドマップは、1つのテーマを決め、そこから分岐させるようにアイデアを深掘りしていく方法です。まずは紙の真ん中にキーワードを書き記し、そのキーワードから浮かんだ言葉を枝を伸ばすように書き連ねていきます。すると、連想した言葉が中心から放射状に連結していくため、情報の関係や階層がひと目でわかるほか、新たな発想や問題も浮き上がります。

頭のなかで考えていることを視覚化できるため、思考を整理したり発想を広げたりする際に役立ちます。思い浮かんだアイデアを整理・記録したい時や、アイデアの課題や問題点の洗い出しする際に活用するといいでしょう。

 

SCAMPER法

SCAMPER法は、1つのアイデアに対し7つの質問を行いながら、アイデアを発展させたり量産させたりできるフレームワークです。アイデア出しが苦手なメンバーの負担を軽減しながら、メンバー全員のアイデア・意見を集めたい時に役立ちます。

メンバー全員で付箋やカードに自分の考え・アイデアを書き、議論を重ねながらアイデアをブラッシュアップすることも可能です。さらに、世の中に存在するアイデアをSCAMPER法を活用し再編集すれば、新しいアイデアにつながるでしょう。アイデアの創出に行き詰った際に活用してみてください。

 

ロールプレイング法

ロールプレイング法は、現実に起こりそうな状況を想定し、その状況に対してどのように考えるか・行動するかをイメージし、アイデアにつなげていきます。新規事業の立ち上げにおいては、顧客のニーズ分析・ペルソナ設定する際に役立つでしょう。

 

逆の発想法

逆の発想法とはその名の通り、逆の方向からアイデアを考えてみる方法のことです。例えば、ある商品を売りたい・買いたいと考えた時に、その商品を売りたくない・買いたくないと思った場合にはどうするかを考えます。固定概念や先入観を捨てて、逆の視点から物事を考えることで、新たなアイデアにつながるでしょう。

 

ペルソナ分析

ペルソナ分析とは、顧客視点から商品やサービスの開発・プロモーションなどを推進するために、ペルソナを詳細に作り込むマーケティング手法のこと。新規事業について、メンバー内で共通認識を持てる・ユーザーの潜在ニーズや課題を深掘りできるといったメリットがあります。

 

3C分析

3C分析は、市場や顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)という3つのCについて分析するフレームワークのこと。自社にとっての成功要因を検討する際に役立ちます。

外部要因である顧客・競合と内部要因の自社の関係性を客観的な視点で分析できるため、自社が定めるべき方向性を定め、複数の施策のなかから最適なものを選びリソースを回すことが可能です。

 

MVV

MVVとは、Mission(ミッション)・Vision(ビジョン)・Value(バリュー)をまとめた言葉です。ミッションは会社や組織の使命、ビジョンは使命を達成できる理想の組織像や会社像、バリューはビジョンを実現するための具体的な価値基準を示しています。

MVVは企業の存在意義や進むべき方向性を定めた指針です。MVVを策定することで、事業としてやるべきことが明確になる・意思決定のスピードがあがる・メンバー同士の結束力を高められるといったメリットがあります。

 

思いついた新規事業を成功させるための3つのコツ

ポイントを眺める

この章では、思いついた新規事業を成功させるためのコツについて詳しく解説していきます。内容は以下の3つです。

  • 事業コンセプトとターゲットを明確にする

  • ロールモデルを想定し、テストマーケティングを繰り返す

  • 事業化に至るまでのプロセスをしっかり実践する

どんなにいいアイデアが生まれたとしても、成功しなければ意味がありません。新規事業を成功させるためのコツを把握しておくことが重要です。

 

①事業コンセプトとターゲットを明確にする

思いついた新規事業を成功させるためには、まずは事業コンセプトとターゲットを明確にしましょう。

事業コンセプトとは事業の特徴や価値などを具体的に示したものです。事業コンセプトが明確であれば、事業の目的や方向性が定まるため、事業計画を円滑に進めたり外部からの協力を得やすくなったりします

また、事業コンセプトを決めるためには、誰に対して、何を、どのように売るのかといったターゲットを明確にすることが重要です。新商品・新サービスの魅力を伝えるためにも、わかりやすく伝わりやすい事業コンセプトを意識しましょう。

 

②ロールモデルを想定し、テストマーケティングを繰り返す

ターゲットとする顧客がどんな理由で情報を検索し、どうやって自社の商品・サービスに辿り着くのか・利用するのかといったロールモデルを想定することが重要です。自社の商品・サービスの購入にいたるまでのプロセスや、どのくらい満足してくれるのかを具体的にイメージすれば、効果的かつ効率的な施策を打ち出せるでしょう。

ロールモデルが定まったら、新商品・新サービスを展開する前にテストマーケティングで市場の反応を確認することが重要です。一部の顧客や限られた範囲で試験的に展開し、そこで得たデータを分析すれば商品・施策の改良や改善に活かせます。

 

③事業化に至るまでのプロセスをしっかり実践する

思いついた新規事業を成功させるためには、事業化に至るまでのプロセスを着実に実践することが大切です。

実際にアイデアを実現する際は、思いつきで進めるだけでは成功する可能性は低いでしょう。事業化に至るまでのプロセスを着実に実践し、商品やサービスのブラッシュアップ・ビジネスプランの検討を行うことで、より提供価値の高い事業を目指せます。

事業化に至るまでの基本的なプロセスには、以下の5つがあげられます。

  • 新規事業が経営理念に沿っているかを確認する

  • 市場の環境やニーズ、顧客が抱える悩みや問題を分析する

  • 商品やサービスに自社ならではの付加価値をつける

  • テストマーケティングで実際の顧客の反応や意見を集め改善点・問題点を分析する

  • 改良のうえ商品・サービスの提供を開始する

ただしこれらのプロセスを淡々と進めるだけでは意味がありません。顧客視点に立ち、しっかり分析を行うこと、場合によっては最初から考え直すことも大切です。

 

【業種業態】成功する新規事業のアイデア事例8選

車の鍵

この章では、成功する新規事業のアイデア事例について、業種・業態に絞って詳しく解説していきます。内容は以下の8つです。

  • 家庭用屋内農園の提供

  • AIを活用した不動産査定サービス

  • インフルエンサーとコラボしたオリジナルグッズの販売

  • オンライン英会話レッスン

  • コワーキングスペースの提供

  • バイクシェアリングサービスの提供

  • VRを用いた仮想旅行サービスの提供

  • クラウドローン

国内だけでなく、海外の新規事業のアイデアも登場していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

①家庭用屋内農園の提供

家庭用屋内農園とは、家庭のベランダ・マンションの屋内など、室内で多種類の野菜を栽培できるビジネスのこと。水・液体肥料・LED照明で植物を育てる水耕栽培方式なので、農業の経験や畑がなくても生産できる・これまでの農法よりも野菜の生育が早いといったメリットがあります。

例えば、アメリカではマイクログリーンと呼ばれるミニサイズの野菜の水耕栽培が注目されています。マイクログリーンは種子をスポンジに植えてから1〜3週間ほどで収穫できるほか、無農薬で安全、栄養価が高いことも実証されているのが大きな特徴です。

なかには、収穫したばかりのマイクログリーンを近隣のレストランに卸し、収益化に成功する人もいます。さらに栽培で得た知識をワークショップや電子書籍などで広めたりと、さまざまなビジネスに活用できるのが大きなメリットです。

 

②AIを活用した不動産査定サービス

AIを活用した不動産査定サービスとは、過去の取引事例をもとに、AIが物件の査定を行う査定方法のこと。インターネット上で物件情報を入力するだけで、24時間いつでも物件の査定価格を知ることができるのが大きな特徴です。

消費者にとって、短時間かつ匿名で査定価格がわかる点が大きなメリット。定期的に最新の不動産価格をすぐに査定できるため、店舗に出向く手間を省けるほか、売却のタイミングも逃さずに済むでしょう。

また不動産査定にAIを導入することにより、人手で行う査定に比べ短時間で正確な結果を得られる・査定作業を減らせるため人件費のコスト削減につながるといったメリットがあります。

 

③インフルエンサーとコラボしたオリジナルグッズの販売

インフルエンサーとコラボしたオリジナルグッズの販売も、注目を集めているビジネスです。インフルエンサーとコラボした商品を開発することで、大きな話題になったりフォロワーを自社の顧客に取り込んだりといったメリットがあります

とくにアパレル商品は流行に敏感なユーザーから注目されることが多いため、インフルエンサーとのコラボは効果的なビジネスモデルといえます。

なお、代表的な事例には、インスタグラマーのぷちあや(プチプラのあや)さんとしまむらのコラボ商品があげられるでしょう。ファッションにコストをかけられない人でも取り入れやすいアイテムが多く、子育て中の30代女性を中心に高い人気を集めています。

 

④オンライン英会話レッスン

近年、英語を学ぶ人が増えており、オンライン英会話レッスンの需要が高まっています。その理由には、昨今のグローバル化により、販路拡大や事業発展のために海外進出をする企業が増え、これまで以上に英語のスキルが重要視されていることがあげられます。

オンライン英会話レッスンは、インターネットやスマホのアプリで手軽に学べるほか、レッスン料が安いのが大きな特徴です。英会話レッスンというと、今までは教室に通ったり高い受講料を支払ったりするのが一般的でした。しかし英会話レッスンをオンライン上で提供することで、リーズナブルな料金で手持ちのパソコンやスマホで学べるといったメリットがあります。

ただしオンライン英会話レッスンを提供する企業は多く、これから参入する際はライバル企業との差別化が必要といえるでしょう。

例えば、Bizmatesはビジネスに特化した英会話レッスンを提供し、他社との差別化を図っています。採用率1%以下のビジネス経験豊富な講師から、実際のビジネスシーンで使われるフレーズを学ぶことでグローバルに活躍できるスキルを身につけられるのが大きな魅力です。

 

⑤コワーキングスペースの提供

テレワークやフリーランスなど、場所にとらわれない働き方をする人が増えていることを背景に、コワーキングスペースの需要が高まっています。

コワーキングスペースは、Wi-Fiやプリンターなどの設備が整った仕事場を確保できるほか、打ち合わせに活用できる会議室やイベントスペースなども完備しているのが大きな特徴です。必要な時だけ使えるため、無駄なコストを削減できるといったメリットがあります。

さらに異なる業種や業界の人々のコミュニティの場として活用されることも多く、そのような利用者に向けて交流会やイベントなどが開催されています。

 

⑥バイクシェアリングサービスの提供

バイクシェアリングサービスとは、自転車のシェアサービスのことで、シェアサイクルとも呼ばれています。各地に設置してあるサイクルポートで自転車を借りたり返却したりできるのが大きな特徴です。自転車を借りた店舗に返却しなければならないレンタサイクリングと違い、目的地の近くにあるサイクルポートに返すことができるのがメリットです。

国土交通省が公表している資料によると、バイクシェアリングサービスは鉄道からの乗り換えなど生活の利便性の向上・CO2の削減といった環境負荷の低減など、さまざまな社会的な問題を解決できる手段として、国内外での導入が進んでいます

例えば、大手携帯キャリアのNTTドコモでは、ドコモ・バイクシェアを展開しています。2021年9月末時点で東京都内に960箇所のサイクルポート・合計9,400台の自転車が利用可能です。さらに自転車はすべて電動アシスト付き・キャッシュレス決済のd払いに対応しているなど、利便性が高いことでも注目を集めているサービスです。

 

⑦VRを用いた仮想旅行サービスの提供

近年、旅行・観光の新たなプロモーション手法としてVRを用いた仮想旅行サービスが提供されています。

VRの主な活用方法は、旅行の候補地に選んでもらうためのプロモーションツール・VRを利用した旅行体験の販売の2つ。360°見渡せるVR動画で観光地の魅力をよりリアルに表現できたり、いつでもどこでもユーザーに旅行や観光の体験を届けられたりするのが大きなメリットです。

例えば、日本三古湯のひとつである有馬温泉では、「有馬温泉めぐりVR」を公開しています。4K対応のVRゴーグルを装着すれば、家庭のお風呂でも宿の温泉に浸かっている気分を味わえます。

 

⑧クラウドローン

クラウドローンとは、ローンを借りたいユーザーとローンを貸したい金融機関とのマッチングプラットフォームです。希望の融資条件や必要事項などを入力するだけで、提携金融機関からの提案が届く仕組みです。

クラウドローンは、ユーザーにとって気軽にローンの事前審査が行える・数ある金融機関のなかから自分に合ったローンを選べるといったメリットがあります。また金融機関側にとっても、時間や手間をかけずに優良顧客の集客ができるのが魅力といえるでしょう。

 

【サービス】成功する新規事業のアイデア事例5選

事例

この章では、成功する新規事業のアイデア事例をサービスに絞って、詳しく解説していきます。内容は以下の5つです。

  • MeeTruck

  • HR君haichi

  • テイクアウトレンタル

  • ベビーパーク

  • ファディー

それぞれのアイデア事例をヒントに、新規事業のアイデアにつなげていきましょう。

 

①MeeTruck

物流業界の人手不足が進むなか、ソフトバンクと日本通運が新会社を設立し、物流事業者向けのクラウド型配車管理サービスMeeTruckを開発しました。

MeeTruckは、担当者が作成した配車管理表をドライバー専用のアプリへ送信することで、事業所とドライバーとのリアルタイムな配車表の確認や共有が可能となるのが大きな特徴です。さらにドライバーへの作業指示や積み地の地図表示といった連絡やメッセージのやり取りなども行えるほか、請求管理や実績管理などの機能も備えています。

ここでのポイントは、物流業界が抱える人手不足という課題に着眼したことです。これまで電話・FAX・メール・書類などをもとに行なっていた配車管理をインターネット上で行うことで、業務の効率化を図り人手不足の解決を目指します。

 

②HR君haichi

大企業では、年間で数百人〜数千名規模の異動が発生していると言われており、その配置業務に数名〜数十名の人事担当者が数ヶ月という時間を費やしているのが現状です。また配置先の部署に対し適任でない・希望に合わないといった課題も起きています。

こうした問題を解決するべく、エクサウィザーズではHR君haichiを提供。人事評価データや社員の基本情報などをもとに、AIを活用した人員配置計画を立てることで、人事担当者は面談や配置関係先との調整などに注力することが可能です。大幅な業務の効率化・業務品質の向上を実現します。

 

③テイクアウトレンタル

テイクアウトレンタルとは、カメラのサブスクリプションサービス・GOOPASSを提供するカメラブがビックカメラと協業し、新品のカメラやレンズなどの撮影機材のレンタルができるサービスです。新品のカメラの機材をレンタル品として自宅に持ち帰り、気に入った場合はそのまま購入できるのが大きな特徴です。

さらに商品を購入せずに返却するのも可能。高額な費用で購入する前に、お試しで利用できるので失敗のリスクを抑えられるでしょう。

GOOPASSの代表は、試しに利用することで満足したという理由から、サブスクリプションを解約するユーザーが一定数いることにヒントを得ました。持ち帰って試した結果、気に入った場合は後日そのまま購入ができ、購入に至らない場合でも返却ができるという新しい購入手段です。

 

④ベビーパーク

ベビーパークFC」は、全国185以上のエリアで展開するほか、2万組以上の親子が通うなど、幼児教室のなかでもトップクラスの業績を誇ります。最新の脳科学に基づき子どもの知能教育を行うと同時に、母親も一緒に子育てを学べる親子教室カリキュラムを提供しているのが大きな特徴です。

近年、0歳から3歳で脳の80%、6歳までに90%が完成されるという事実がわかり、乳幼児教育への注目が高まっています。0歳〜3歳までの育児のあり方に着眼点を置いたビジネスモデルといえるでしょう。

 

⑤ファディー

ファディー」は女性専用の次世代型フィットネスジムです。トレーナーではなく、AI(人工知能)搭載のマシーンでパーソナルトレーニングを受けられるのが大きな特徴です。AIマシーンは200以上のトレーニングプログラムが組み込まれており、初心者からプロまで一人ひとりに合ったプログラムを作成できます。

周囲の目が気になる・家事や育児でなかなか時間が取れないといった理由から、ジムに通うのを諦めている女性が多くいます。女性限定・AIによるパーソナルトレーニング・通い放題といったビジネスモデルで、ジム通いを諦めていた女性でも利用しやすいフィットネスジムを実現しました。

 

まとめ

黒板にポイント

新規事業のアイデアがなかなか思いつかない時は、自社の既存事業とライバル企業の強み・弱みを分析することが大切です。さらに成功例のあるビジネスモデルを新規事業に取り入れてみたり、身近にあるものを組み合わせてみるのもいいでしょう。何もない状態からアイデアを考えるのではなく、すでに実現しているビジネスモデルを応用したり付加価値をつけたりすることで、新規事業のアイデアのヒントにつながります

また成功している新規事業からヒントを得ることも有効です。日本だけではなく、海外のビジネスモデルを参考にしてみてください。ぜひ本記事を参考に、新規事業のアイデアの創出に取り組みましょう。

 

           

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この記事の信頼性

BBSインターナショナル株式会社 代表取締役 川口 毅

BBSインターナショナル株式会社

代表取締役

川口 毅

2002年、慶應義塾大学経済学部卒、大手広告代理店に入社。
その後メンタルコーチへのキャリアチェンジを経て、
2013年にNBCインターナショナル(株)に入社、フランチャイズの加盟店開発を専業とする。
2016年、同社取締役就任。2018年に事業部を分社化してBBSインターナショナル(株)を設立し、代表取締役就任。
フランチャイズの展開コンサルティングを主軸とし、フランチャイズ本部構築や、新規ビジネスの資金調達支援も行っている。

0120-957-320