フランチャイズの成功事例を紹介!成功率を高める秘訣と失敗する理由を解説
「起業したいけれど中々手が出せない」「開業に憧れているけれど詳しいやり方が分からない」など、こういったお悩みや不安を抱えている方におすすめなのがフランチャイズです。
本記事では、フランチャイズはなぜおすすめなのか、成功例や失敗例、成功率を高めるために大切なポイントなどを徹底解説いたします。
これから自分のお店を持ちたいと考えている方、独立を狙っている方必見の内容です。ぜひ最後までご覧ください。
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<目次>
フランチャイズでの起業は成功率が高い?おすすめな理由3選
フランチャイズでの起業は、通常自分だけで行うよりも成功率が高いため、初めて起業する方には特におすすめです。
では、なぜ成功率が高いのか、重要な3つの理由について紹介します。自らが行う起業とは何が違うのかをよく把握し、フランチャイズならではのポイントを理解しておきましょう。
【フランチャイズでの起業がおすすめの理由3選】
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①集客力のあるブランドの知名度を利用できる
元々知名度が高く、一般の方にも広く認知されているブランド名を利用することで、開業当初から大きな信頼感を与えることができるため、集客を簡単に行えます。
本来であれば、知ってもらうために宣伝を行ったり広告を出したりと様々な活動が必要です。フランチャイズでもこうした活動も行いますが、元々が知られている名前のため、多くの方から受け入れられやすく、スムーズな集客が実現します。
②再現性の高い本部からの経営マニュアルやサポートを受けられる
経営についてよく分からないという場合であっても、今までのノウハウから蓄積された経営マニュアルや本部からの徹底したサポートを受けることができるため、初めての起業でも安心です。
分からないことや不安な点はすぐに聞くこともでき、「かゆい所に手が届く」ような支援を受けながら開業が可能になります。
③仕入れが安価かつ高品質である
開業は様々な種類のお店がありますが、商品を仕入れて営業するタイプも数多く存在します。そういった際に心配になるのが仕入れです。通常自分で開業する場合、仕入れ先の手配や価格交渉などを全て行わなければいけません。
しかし、フランチャイズであればすでに取引している仕入先があり、安価で高品質なものを仕入れることが可能になります。
フランチャイズの成功率
現在、フランチャイズにおける開業は様々な業界で数多くありますが、実際どのくらいの成功率なのか気になるという方も多くいるのではないでしょうか。
フランチャイズは個人での開業よりも成功しやすいとされており、その成功率は約70%ほどとなっています。一般的な開業の成功率が30%ほどとなっているため、この数字だけ見てもいかにフランチャイズが成功率が高いのかが分かります。
引用元:「ミツモル」
また、2022年度の下記のデータが示す通り、フランチャイズ業界全体の売上高は増加傾向です。
これらの数字はフランチャイズでの参入が安定していることを示しており、新規参入者にとっても成功率が高い状況であると予想できます。
また、フランチャイズの成功率を高めるためには、下記の3つの要素が重要です
【フランチャイズの開業成功率を高める大切な要素3選】
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どのフランチャイズでも例外なく成功するということではありません。どの業種にするか、本部はどこを選ぶか、また、出店するエリアはどの辺りにするかなど、重要な項目はいくつもあります。
フランチャイズの場合、開業前も徹底した支援を提供してくれることも多くあるため、どのくらいのサポートをしてもらえるのかで成功率が変わると言っても過言ではありません。
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フランチャイズの廃業率
成功率が70%のフランチャイズですが、実際の廃業率についても事前に正しい情報を得ておきましょう。まず、個人で開業した場合、2年後の廃業率は約7.8%ほどとなっています。
一方、フランチャイズで開業した場合、2年後の廃業率は約14.4%です。数値にすると、個人よりも倍近くの廃業率となっており、高い成功率がある一方で、個人開業よりも廃業してしまうリスクが高いのも特徴になります。
引用元:日本商業界・流通研究「フランチャイズ契約が加盟店の廃業に与える影響」
フランチャイズで成功率が高いオーナーの特徴7選
フランチャイズで効率よく成功率を高めるためには、オーナーとして気を付けるべきポイントがあります。単純にフランチャイズに加盟して開業すれば、必ず成功できるわけではありません。
本記事でお伝えしているように、高い成功率が合っても正しい情報の元で経営をしていなければすぐに廃業してしまいます。では、成功率の高いオーナーはどんな特徴があるのか、特に重要となる7つの項目を紹介します。
【フランチャイズで成功するオーナーの7つの特徴】
①本部のノウハウを忠実に再現している
②事業の理念を取り入れている
③本部と良好な関係を築いている
④経営者視点で物事を見ている
⑤常に顧客視点に立ってサービスを考えている
⑥会計や経理などの数字に強い
⑦世の中のニーズや変化に敏感 |
①本部のノウハウを忠実に再現している
まず大切なのが、フランチャイズ本部のノウハウに対して忠実に再現しているかどうかです。本部から提供されるノウハウは、これまでの経営や様々な店舗運営の実績から導きだされたもので、実践的かつ効率的なものがほとんどとなります。
たとえば全国に数多くの店舗が展開されているコンビニなどは、サービスや商品内容、店の雰囲気などは大きく異なるものではありません。
その要因は、どの店舗であっても本部のノウハウを忠実に再現していることがポイントです。フランチャイズ本部の名前やブランドは、知名度が高い分顧客からの要望に応えられるかが重要となるため、ノウハウを徹底することで成功率を高められます。
②事業の理念を取り入れている
事業理念をしっかりと取り入れ、社内全体で共有できれば、スタッフの行動にも変化が起こります。フランチャイズは、事業成功のための理念がノウハウや経営方針に盛り込まれています。
スタッフ全体で内容を共有しておけば、方向性が大きく外れてしまうことを回避することが可能です。
さらに、スタッフへの共有を強化すると同時にオーナー自身が自分の中に事業理念を深く取り入れることにも繋がります。もしも方向性がずれてしまった場合、成功するものもうまくいかなくなってしまいます。本部が掲げる理念をしっかり尊重し、スタッフ全員にも深く理解させておくようにしましょう。
③本部と良好な関係を築いている
フランチャイズ本部と店舗の良好な関係性を築いていければ、経営の成功率が高まります。単純にフランチャイズの本部として一線を置くのではなくコンサルティング的位置づけをして共に経営を進めていくことで、様々な問題や課題に直面した際に、具体的なアドバイスをもらうことができます。
しかし、あくまでも本部はアドバイスを与えたり下から支えるだけの存在で、実際の店舗運営をすすめるのはオーナー自身です。
また、数多くあるフランチャイズの中から加盟する本部を選んだのもオーナー自身のため、経営がうまくいかなかったり軌道に乗らなかったとしても全てオーナーの責任となります。
本部との良好な関係性を築き上げれば、上手く付き合いながらスムーズな経営をすすめることが可能です。
④経営者視点で物事を見ている
フランチャイズに加盟していたとしても、経営者として実際に運営していくのはオーナー自身です。フランチャイズのオーナーとして成功している人の特徴は、支店長や雇われとしての立場ではなく、日々自分自身で情報を集めたり人との繋がりやコネを強固なものとして、繋がりを広げることに注力しています。
自分自身が経営者であると自覚し、店舗の状況を冷静に分析してその都度行うべき対策などを講じ、収益を増やすためにはどうすべきかを常に考えています。
フランチャイズに加盟している店舗だからといって、すべてを本部に頼るのではなく自らが自覚を持ち店舗運営に励むことが、成功率を高めるための秘訣です。
⑤常に顧客視点に立ってサービスを考えている
店舗の経営や利益を上げることを重視するのは当たり前です。しかし、お店側だけの視点では顧客の満足度を高めることはできません。
常に顧客としての視点を持ち、どのようなお店が求められているのか、何を提供すればいいのかをしっかりと考え見極めることこそ、フランチャイズのオーナーとして成功率を高めるための重要なカギになります。
特に、現在は顧客のニーズは目まぐるしく変化します。こうした日々の変化における状況をいち早く捉え、常にアンテナを張り試行錯誤することによって、結果として運営をスムーズに行うことが可能です。
⑥会計や経理などの数字に強い
オーナーになると、企業に雇用されている時とは異なり自らがお店の運営をすすめていく必要があります。もちろんフランチャイズ本部から経営に関するノウハウなどを受けることは可能ですが、実際に経営するのはオーナー自身です。
会計や経理など、数字に強ければ様々な視点から運営における考えを持てます。コストコントロールの土台となるのはこうした数字に関する強さです。成功するオーナーには、売上が下がった理由や利益を獲得できた状況など、様々な場面における原因の分析を行う力や数字の管理をきっちりすることが求められます。
⑦世の中のニーズや変化に敏感
先ほどもお伝えしたように、顧客や世の中のニーズは様々な形に変化します。特にコンビニなどは、どんどん新しい商品やサービスを取り入れることで顧客に飽きられることなく経営を進めていくことが可能です。
新しいものを積極的に取り入れる姿勢は、新しい顧客の獲得や売上アップに繋がります。世の中のニーズや変化、トレンドなどを把握するためには、ニュースやSNSの活用を行い敏感にアンテナを張っておきましょう。
フランチャイズに向いている人については以下の記事で解説しているので併せてご参考ください。
フランチャイズで失敗しやすいオーナーの特徴4選
「せっかくフランチャイズ加盟して開業したのに失敗してしまった」「上手く経営出来ずに泣く泣くお店を閉めた」という失敗は数多くあります。それぞれ失敗してしまう原因は数多くありますが、根本的な要因は主に下記の4つに分類されます。
なぜフランチャイズで失敗してしまうのか、何に気を付けるべきなのかを事前に把握し、徹底した準備ができるようにしておきましょう。
【フランチャイズで失敗するオーナーの4つの特徴】
①本部の成功ノウハウを無視し、オリジナル性を出そうとする
②主体性・責任感の欠如
③不適切な人材の選定・教育不足
④集客を過度に本部へ依存 |
①本部の成功ノウハウを無視し、オリジナル性を出そうとする
成功率の高いオーナーの特徴として、「本部のノウハウを忠実に再現している」というポイントを紹介しましたが、逆にノウハウを無視してオリジナル性を出そうとすると、失敗するリスクが高くなります。
フランチャイズの成功事例は参考にならないという話も耳にしますが、「成功事例」と「本部のノウハウ」はまったくの別物で再現性が大きく異なります。
ブランドとしてのイメージや方向性、実際の経験や経営におけるスキルなど、様々なものが詰め込まれたノウハウはとても大切です。オリジナリティのある経営は、顧客のほとんどが求めていない場合が多くあるため、特に経営が初めてという方の場合は本部のノウハウを徹底して守るようにしましょう。
②主体性・責任感の欠如
自らが主体となって経営を進めていく姿勢や、運営に関しての責任感がないオーナーは、より失敗する確率が高くなります。「利益が上がらないのは本部のやり方が悪い」「スタッフが出来ていないから売上が上がらない」など、お店の経営状況において責任を他に擦り付けるのはオーナーとして言語道断です。
責任逃れを繰り返すと、いくら本部のノウハウがあったとしても、本当に解決すべき課題をクリアすることはできません。
主体性・責任感をしっかりと持つ事ができない場合、フランチャイズであっても開業はやめるべきといえます。
③不適切な人材の選定・教育不足
初めての経営でよく陥ってしまうミスの中に、「人材の選定ミスや教育不足」があります。開業当初は、スタッフの雇用コストを下げるために、友人や知り合いの紹介などで人材を集めるケースも少なくありません。
しかし、人数が集まってもその人材が店舗の運営に適しているかどうかはまた違った話になります。ビジネスパートナーと友だちは違います。いくら仲が良い関係性であっても、必ずビジネスパートナーとしてうまくいくとは限りません。
仕事は仕事、プライベートはプライベートとしっかり分け、その上で正しい人選を行いましょう。
本部から雇うべき人材に関してのアドバイスなどを受けることも可能となるため、そうした情報を参考にするのも1つの方法です。
④集客を過度に本部へ依存
フランチャイズ加盟すると、そのブランド名や知名度の高さから集客の必要がないと考えるオーナーも少なくありません。確かに、個人開業と比べると事前に知名度がある場合そこまで切羽詰まった集客はしなくても人が集まりやすいのが特徴です。
本部が広告や宣伝などを行って集客を全面的にサポートしてくれることも多くありますが、全てを本部に依存するのは危険です。
自身でも積極的に集客を行わなければ、効率よく多くの人を集め売上を上げることはできません。最近では、フランチャイズであってもお店の独自アカウントを作りSNS運用をするケースも多くあります。
全てを本部に依存するのではなく、本部の集客と自身の集客のそれぞれを駆使して行うようにしなければ、失敗するリスクは高まってしまいます。
以上がフランチャイズで失敗しやすいオーナーの特徴です。失敗しないための行動については以下の記事で解説しているので、そちらも併せてご参考ください。
フランチャイズの成功例5選
これから開業を行う方の中には、「実際フランチャイズはどんな成功例がある?」「業種ごとに成功した具体例を知りたい」という声も多くあります。ここでは、人気が高い5つの業界における成功例をそれぞれ詳しくみていきましょう。
【フランチャイズの成功例5選】
①フィットネスジム
②パソコン教室
③ビルのメンテナンス業
④コンビニエンスストア
⑤ハウスクリーニング |
①フィットネスジム
近年、スポーツジムは大きな注目を集めている業種の1つです。大きな敷地が必要と思われがちですが、コストを抑えて小規模での開業も可能です。
ある男性は、マンションの1室でスモールスタートさせました。フランチャイズ本部のブランド力も強く、マンションの1室という小さな規模にもかかわらず開業後およそ3ヶ月で3桁の売り上げを獲得しています。
この場合、本部からのバックアップがとても強いという点がポイントです。経営における成功事例の共有をすることで、成功イメージが掴みやすくスムーズな経営をすることができ、短期間での成功を納めました。
②パソコン教室
IT技術が進化し、一般家庭にも広くパソコンが普及したことから注目されているのがパソコン教室です。
時代のニーズに合った業種とされており、あるフランチャイズ加盟店のオーナーの場合、開業後わずか3ヶ月で生徒数が40名以上、さらに、毎月10名前後の新規入会などもあり、2号店舗の開業も検討しています。
パソコンに関する基礎的な知識や徹底したサポート力、経営に関する様々なアドバイスなどを本部から得られることが大きな要因となっており、こうしたノウハウを徹底的に守り経営したことでより成功率を高めることにも繋がりました。
③ビルのメンテナンス業
自分のペースで働けるのが大きな魅力のビルメンテナンスは、定年後もしっかりと働きたいという年代の方に人気が高い傾向となっています。
ある女性は、午前中の稼働のみで月に約30万円から35万円の利益を獲得しており、本部からの顧客紹介制度があるため、過度な集客を行わなくても安定して仕事ができる状況です。
分からないことは本部に聞けば丁寧に教えてくれたりアドバイスが受けられるので、個人開業よりもはるかにやりやすく、フランチャイズのメリットや強みを最大限活用して成功した事例といえます。
④コンビニエンスストア
全国的に数多くの店舗数があるコンビニエンスストアは、フランチャイズの代表的存在ともいえるべき存在です。
あるオーナーは、前職での接客経験を活かす点や、地域密着型の小売業に興味があることからコンビニのフランチャイズに決め、積極的に説明会に参加して、開店資金に余裕がある本部を選択しました。
数年後には複数の店舗を経営するまでに実績を上げ、その後は自身で店に立つのではなく、マネジメントを主とした活動に切り替えることで、家族で過ごす時間も増え気持ちにも余裕が生まれるようになっています。
⑤ハウスクリーニング
将来性があるフランチャイズとして、ハウスクリーニングも需要が高まっている業種の1つにあります。
独立を考えていた夫婦は、検討当初は介護業界のデイサービスでの起業を目指していましたが、整備が整っていない点や開業資金も高いという時期のために断念し、ハウスクリーニングのフランチャイズ加盟を行いました。
元々介護業界で働いていた経験やスキルを活かし、きめ細かな気遣いや徹底したサービスを提供を行い、さらにフランチャイズのブランド力や知名度もあったことで順調に顧客を増やし、スムーズに収益を獲得し続けています。
フランチャイズの失敗例7選
フランチャイズの成功例があれば、もちろん失敗例もあります。フランチャイズ開業における失敗は、オーナーの経験や選ぶ業種に関係なく、根本的な部分に原因がある場合がほとんどです。
なぜフランチャイズで失敗してしまうのか、具体的ない7つの例をここで詳しくみていきましょう。
【フランチャイズの7つの失敗例】
①資金不足
②能力不足
③本部の成功ノウハウを無視
④宣伝不足
⑤本部任せ
⑥契約内容の確認不足
⑦立地選定のミス |
①資金不足
フランチャイズでの開業でも、大きな失敗の要因として資金不足は避けられません。資金が足りないことで経営に支障が出てしまうと、利益を出すのが遅れて結果的に失敗に終わってしまいます。
基本となる運転資金は主に下記の通りです。
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特にこのロイヤリティは、フランチャイズ独自の必要経費で、本部のノウハウ、集客サポートなど様々な支援を受ける代わりに本部に支払うための費用です。
売上の有無に関係なく、このロイヤリティは必ず支払わなければいけません。
ここで、コンビニのフランチャイズ開業における基本的な開業資金についてみていきましょう。
加盟金 | 100万円から300万円
※フランチャイズ本部により異なる |
土地や物件の取得費用 | 300万円から1,000万円
※地域や規模により異なる |
改装費 | 1,000万円前後
※改装内容などにより異なる |
採用・教育人件費 | 50万円から100万円
※採用人数により異なる |
雑費 | 10万円から50万円
※必要な備品や雑貨など細々したもののための費用 |
これらは初期費用として必要な開業資金ですが、継続して経営していくためにはこれとは別に、先にお伝えしたような運転資金を準備しなければいけません。
資金については余裕を持った準備を行い、すぐに利益が出なくても続けていけるような態勢を取らなければ開業早々に危機的状況となってしまいます。
②能力不足
能力不足による失敗も大きな原因の1つとして挙げられます。経営に関することを一通り学んだとしても、全てが教科書通りに進むわけではありません。特には臨機応変な対応が求められることもあります。
フランチャイズ開業をした場合、どのような能力が必要になるか下記項目をチェックしてください。
【フランチャイズ開業で求められる能力】
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「能力」というと、生まれ持った才能であると考える方もいるかもしれません。しかし、経営におけるこうした能力は、才能が全てではありません。フランチャイズ本部からの研修やノウハウの実行、経験を積み重ねることで身につけることが可能です。
しかしながら、本部からの支援があったとしてもまったく何もない状態で経営をスタートさせた場合、上手くいく保障はありません。
税金や運営技術などについての勉強を常に行い、お店の経営に関する基礎的な知識などを吸収しておくことが大切です。
③本部の成功ノウハウを無視
本部の成功ノウハウを無視した場合、成功率は大幅に下がります。フランチャイズ本部から提供されるノウハウは、これまでの経験やスキル、実際の経営店舗の功績など、長年の積み重ねてきたものをまとめたものとなっており、実践的かつ有効的な重要資料です。
経営の成功率を高めさせるための教科書といっても過言ではありません。しかし、こうした本部のノウハウを無視し独走した場合、失敗リスクが高まります。
自分自身の腕で勝負したいと考えるオーナーも少なくありませんが、まずは本部のノウハウを参考にし、経営状況や顧客の傾向などと照らし合わせながら柔軟に対応できるようにしておきましょう。
④宣伝不足
新しく開業した店舗は、フランチャイズ本部が率先して宣伝を行ってくれます。しかし、それだけでは足りずになかなかうまく集客できないという事も少なくありません。
宣伝に関するすべてを本部に任せてしまった場合、どうしても情報の拡散力が不足してしまいます。特に、小売店など地域密着型の店舗の場合、ターゲット層となるエリア周辺の人に効果的に宣伝をしなければ集客は見込めません。
本部に全てを頼るのではなく、オーナー自身も宣伝活動を行わなければ、失敗に終わってしまうケースも多くあります。
⑤本部任せ
宣伝だけに限らず、経営に関する全てを本部に頼りすぎるのは危険です。ノウハウを守り経営を勧める事は大切ですが、全てにおいてノウハウだけを参考にし、周りの状況や顧客の傾向などを意識せずに進めても成功は出来ません。
フランチャイズ本部が提供するノウハウは、これまでの経験などの蓄積されたものとなるため貴重な資料であることに変わりありませんが、依存しすぎるのはやめましょう。
エリアの特性、顧客情報など、それぞれの状況に応じた判断ができなければ、フランチャイズという制度がアダとなり失敗してしまいます。
⑥契約内容の確認不足
フランチャイズ開業で失敗してしまう要因の1つに、そもそもの契約が不利になっている点があります。すべてのフランチャイズ本部でこうした事が起こるわけではありません。しかし、内容をしっかりと確認せずに契約してしまった場合、後になってオーナー側に不利になる条件が盛り込まれていることに気付くケースもあります。
フランチャイズ加盟する場合、契約の内容は隅々までチェックし、疑問点や不安な箇所があればすぐに質問するようにしましょう。
不利な条件として契約内容に盛り込まれやすいのが、下記の2つです。
【フランチャイズ契約で不利な条件になりやすいポイント2選】
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これ以外にも気を付けるべき項目はあるため、すぐに契約を交わすのではなく、じっくり契約書を確認し、内容をよく把握してから次に進むようにしてください。
⑦立地選定のミス
とくに飲食店の場合、立地選定のミスは失敗のリスクを大きく高めてしまいます。しっかりとエリアについての調査を行わなかった場合、近くに競合店舗が多かったり、ターゲット層が少ないエリアだったというケースも少なくありません。
とくに飲食店の場合、立地選定のミスは致命的です。フランチャイズ本部によっては、開業前の立地選定や商圏調査までサポートしてくれることもあるため、こうした支援を十分活かして理知を選ぶようにしてください。
絶対に気をつけたい!フランチャイズに失敗して借金を抱えてしまった事例3選
フランチャイズで失敗し、その結果借金を背負ってしまうケースも少なくないのが現状です。なぜ借金を抱えてしまうのか、その原因となる項目は大きく分けて3つあります。
実際、フランチャイズに失敗して借金だけが残ってしまったという事例を3選紹介しますので、これからの参考にしてください。
【フランチャイズで失敗し借金を抱えてしまった事例3選】
①契約違反
②初期投資の見誤り
③売上が出なかった |
①契約違反
フランチャイズ開業するためには、本部と契約を交わして加盟する必要があります。その際、様々なルールや規約などが盛り込まれた契約書が作成されますが、もしもこの契約内容に違反した場合、違約金としてペナルティが課せられます。
これは契約を解除しても有効となるため、開業が失敗したにもかかわらず借金だけが残るという状況になりかねません。
知らずに契約内容から違反してしまっても、契約書にサインしている時点で内容に同意したとみなされているため、「把握していなかった」ではすまないことも少なくありません。
加盟契約を交わす際には、しつこいぐらいによくチェックし、全てにおいて内容を理解してから契約するようにしましょう。また、運営の最中に気になる点などがあれば本部に質問し、違反をしてしまわないよう意識して注意する必要があります。
②初期投資の見誤り
初期投資を大幅に見誤ってしまい、開業後に資金繰りに苦労して借金を抱えるケースも多くあります。フランチャイズでの開業は、加盟金などが必要となりますが、その他にもスタッフの研修費用や補償金など、様々な部分で費用が掛かります。
事前の準備が足りないままに開業してしまうと、その後資金繰りがうまくいかず、ロイヤリティの支払いさえもできない状態になりかねません。
初期投資は高すぎないか、開業後2ヶ月から3ヶ月ほどの運転資金はどのくらい必要かなど、余裕のある資金計画を立てるようにしておきましょう。
③売上が出なかった
売上が出なかったというのも、借金を作ってしまう大きな要因です。売上が上がらない理由は店舗により様々ありますが、発生したマイナス分を補うためにどんどん借金が膨らんでしまうことは珍しくありません。
利益を出して盛り返すことができればいいですが、そのままマイナス分だけが大きくなり、結局そのまま失敗して借金だけが残るというケースもあります。
なぜ売り上げが上がらないのか、その理由をしっかりと分析し、すぐに借金に頼らず、場合によっては早めに見切りをつけることも大切です。
フランチャイズで成功率を高めるための6つのポイント
「どうすればフランチャイズの成功率を高めることができる?」「失敗しないために気を付けるべきことを把握しておきたい」などということを考えている方のために、どうすれば成功率を高めることができるのか、意識して取り入れるべき項目を6つ紹介します。
「守れば必ず成功できる」というわけではありませんが、失敗のリスクを減らし、順調な経営を行っていくためには欠かせない大切なポイントとなるため、それぞれの内容を正しく把握しておきましょう。
【フランチャイズを成功率を高めるための6つのポイント】
①基本に忠実
②業界や業種の選択を見誤らない
③情報収集・緻密な計画
④人材選定をしっかりする
⑤本部との関係性を良好にする
⑥事業への情熱がある |
①基本に忠実
フランチャイズビジネス成功のカギは、とにかく基本に忠実である姿勢です。たとえば、販売や労務などの管理について、運営に関するノウハウは本部から提供されます。それを全ての基本とし、忠実に守るようにしましょう。
単純に徹底すればいいと考える方も少なくありませんが、こうしたマニュアルやノウハウを守り通すのは容易ではありません。また、本記事でもお伝えしているように、場合によっては柔軟な対応も求められることがあります。
しかし、基本ができていなければ柔軟な対応など到底できるものではありません。まずは基本に忠実に経営を行う事を徹底しましょう。
②業界や業種の選択を見誤らない
フランチャイズ本部の謳い文句でよく見かけるのが「未経験者歓迎」「業界経験不問」という内容です。もちろん、本部が準備しているノウハウは、丁寧に分かりやすいものとなっていることがほとんどのため、未経験であっても開業をすることは不可能ではありません。
しかし、どんな業界・業種であっても適性はあります。未経験のまま飛び込んだはいいものの、結局自分には合わなかったというケースも数多くあるため、出来る限り経験したことのある業種や知っている業界を選ぶようにすることをおすすめします。
自分の能力をどう活かせるか、これまでの経験やスキルを効率よく発揮するためには何を選ぶべきかをよく見極めてください。
フランチャイズで成功しやすい業種については以下の記事で解説しているので、そちらも併せてご参考ください。
③情報収集・緻密な計画
フランチャイズを失敗させないためには、情報収集や綿密な計画は必須といえます。現代は情報化社会といわれており、事前の徹底した情報収集はビジネスを成功させるうえで必ず行うべき重要な項目です。トレンドやニーズをしっかりと把握し、どういった経営を行うべきかをよく考えましょう。
また、期間を定めた目標を設定し、そこを目指すような計画を立てることも大切です。目標に向かって試行錯誤を繰り返していけば、大きく失敗するリスクを減らすことも可能になります。
④人材選定をしっかりする
「仲が良い」「頼みやすい」など、プライベートと混同してしまうような人選は避けてください。本記事でもお伝えしているように、事業をスムーズに行うためには共に働く人材が重要になります。
店舗を運営するためにはどんな人材を選ぶべきか、まずは言語化し採用活動に注力してください。とくに、オーナー自身がコミュニケーション能力に自信がない場合、本部からのサポートやコンサルティングを適切に引き出せる能力がある人材は貴重です。
経営するうえでスタッフに何を求めるのか、どんな人材を必要としているかを明確にし、経営を成功させるための土台をしっかりと作り上げましょう。
⑤本部との関係性を良好にする
フランチャイズを成功させるために重要なのは、本部との良好な関係性が欠かせません。フランチャイズ加盟した店舗の経営は、本部のサポートや支援なしには成り立たないため、良い関係性を築くことはとても大切です。
たとえば、自ら進んで事業に取り組む姿勢を強めたり、本部からのアドバイスにしっかりと耳を傾けるようにしましょう。
双方で信頼関係が築ければ、本部として売上を伸ばすためのサポートを全力で行ってくれるようになります。
⑥事業への情熱がある
フランチャイズで成功するためには、必ずやり遂げるという強く大きな情熱が必要です。本部のノウハウやサポートがあったとしても、軽い気持ちで成功できるほどビジネスは甘くありません。
オーナーの本気度が強ければ強いほど、本部のサポートも一層強く受けられるようになります。情熱を持ったビジネスは、店舗スタッフ、本部、顧客など様々な人に伝わり、それが結果として大きな成果を生み出すことにも繋がります。
フランチャイズだからと甘く考えず、自分自身の事業であると正面から捉えて取り組むことが、成功のための大きな一歩となるでしょう。
まとめ
フランチャイズの成功は、本部の充実したノウハウや徹底したサポートを受け、強く高い志を持つことが大切です。しかし、フランチャイズだからと甘く見てしまうと、成功できるものも失敗に終わってしまいます。
本記事では、フランチャイズの成功例や失敗例、具体的な業界ごとの例などについて詳しくお伝えしました。
ここで紹介した情報を参考に、フランチャイズを成功させるための正しい知識を身につけ、本部のノウハウを活かしてスムーズな事業展開を目指してください。
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この記事の信頼性
BBSインターナショナル株式会社
代表取締役
川口 毅
2002年、慶應義塾大学経済学部卒、大手広告代理店に入社。
その後メンタルコーチへのキャリアチェンジを経て、
2013年にNBCインターナショナル(株)に入社、フランチャイズの加盟店開発を専業とする。
2016年、同社取締役就任。2018年に事業部を分社化してBBSインターナショナル(株)を設立し、代表取締役就任。
フランチャイズの展開コンサルティングを主軸とし、フランチャイズ本部構築や、新規ビジネスの資金調達支援も行っている。