【フランチャイズ契約におけるトラブル事例8選】契約時の注意点や回避方法をご紹介

フランチャイズ契約は、知名度の高い企業の屋号やブランド商標が利用できるなど、大きなメリットのあるビジネスです。独立して事業をはじめる際、選択肢として考える方も多いでしょう。

 

この記事では、フランチャイズ契約時の注意点やトラブルの回避方法について、詳しく解説します。フランチャイズで開業を検討している方は、参考にしてください。

 

 


  • フランチャイズ契約前で起きやすいトラブル3選



  • フランチャイズ契約で起きやすいトラブル事例8選



  • フランチャイズ契約時の注意点とトラブル回避方法をご紹介


 

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<目次>

  1. フランチャイズ契約とは?
  2. フランチャイズ契約をするメリット
  3. フランチャイズ契約前で起きやすいトラブル3選
    1. フランチャイズ本部から強引に勧誘される
    2. 開業前のキャンセルが断られる
    3. 開業物件がなかなか見つからない
  4. フランチャイズ契約で起きやすいトラブル事例8選
    1. 本部の売上予測と実際の業績が違いすぎる
    2. 本部の支援(サポート)体制が不十分
    3. 自店舗の近くに同じフランチャイズの加盟店ができた(テリトリー制度)
    4. 契約更新を本部から一方的に断られた
    5. フランチャイズ加盟金の返金
    6. 競業避止義務による独立の制限
    7. フランチャイズ契約違反による損害賠償請求
    8. フランチャイズの違約金が払えない
  5. フランチャイズ契約時の注意点とトラブル回避方法をご紹介
    1. フランチャイズ契約書の内容をしっかり確認しておく
    2. フランチャイズ本部の実情を把握しておく
    3. フランチャイズ本部の担当者と信頼関係を築く
  6. フランチャイズのトラブルについて無料相談できるところは?
  7. まとめ:フランチャイズ契約に関するトラブルを避けるためには起きそうなことを事前に予測することが大事

フランチャイズ契約とは?

コンビニエンスストアのフランチャイズ

フランチャイズ契約とは、個人や法人がフランチャイズ展開している企業と契約し、ブランド商標や商品・サービスの使用権を得て開業するビジネスです。多くの場合、経営ノウハウの提供や事業運営のサポートも受けられます。

フランチャイズ店の運営は、それぞれのオーナーごとに独立しています。しかし、消費者からは、コンビニエンスストアのように「フランチャイズ本部ブランドの支店」として見られるのが一般的です。

 

フランチャイズ契約をするメリット

メリット

フランチャイズ契約をするメリットは、契約した企業の屋号やブランド商標を使用して運営できることです。豊富なノウハウを提供してもらえるため、未経験からすぐに開業できるケースも少なくありません。商品の仕入れサポートや開業後の経営コンサルティングなどが受けられる場合もあります。

また、フランチャイズ展開している企業は知名度が高いことが多いため、開店時から一定数の集客が見込めるのもメリット。本部の広告宣伝による集客・売上アップに期待できる場合もあるでしょう。

 

フランチャイズ契約前で起きやすいトラブル3選

頭を抱える

フランチャイズ契約前で起きやすいトラブルは、以下の3つのケースです。

  • フランチャイズ本部から強引に勧誘される

  • 開業前のキャンセルが断られる

  • 開業物件がなかなか見つからない

次の章では、それぞれの内容を詳しく解説していきます。不要なトラブルを避けるために、しっかりとチェックしてください。

 

フランチャイズ本部から強引に勧誘される

フランチャイズ本部からの強引な勧誘が、トラブルにつながることがあります。本部からの説明や、加盟を検討する時間が不足していると感じる場合は、焦って契約を進めないようにしましょう。

十分な説明をせず、検討する時間も与えずに契約を迫るようなフランチャイズ本部は、加盟店を増やして利益を得ることしか考えていない可能性があります。事業のメリットだけでなく、リスクまでしっかりと説明してくれる本部を選ぶことが大切です。

 

開業前のキャンセルが断られる

開業前の契約キャンセルが断られてしまい、トラブルにつながるケースもあります。フランチャイズ本部と仮契約を結んだものの開業資金が調達できなかったなど、開業の見通しが立たなくなってしまう場合もあるため、注意が必要なポイントです。

このような状況に陥った場合、開業を取りやめるのも選択肢のひとつ。しかし、フランチャイズ本部によっては、契約前のキャンセルを断られてしまうことがあります。無理な開業は失敗するリスクも高いため、開業前のキャンセルが可能かを確認しておくことも重要です。

 

開業物件がなかなか見つからない

開業物件がなかなか見つからないことが、トラブルにつながるケースもあります。ほかの開業準備がスムーズに進んでも、物件が見つからなくては開業できません。

開業が遅れてしまうと家計だけでなく、開業のために準備した資金にもダメージを与える可能性があります。このようなリスクを避けるために、物件探しまでサポートしてくれるフランチャイズ本部を選んでおくと安心です。

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フランチャイズ契約で起きやすいトラブル事例8選

あくび

フランチャイズ契約で起きやすいトラブルは、次の8つです。

  • 本部の売上予測と実際の業績が違いすぎる

  • 本部の支援(サポート)体制が不十分

  • 自店舗の近くに同じフランチャイズの加盟店ができた(テリトリー制度)

  • 契約更新を本部から一方的に断られた

  • フランチャイズ加盟金の返金

  • 競業避止義務についてのトラブル

  • フランチャイズ契約違反による損害賠償請求

  • フランチャイズの違約金が払えない

次の章では、それぞれの事例を詳しく解説していきます。信頼できるフランチャイズ本部を見つけるために、しっかりとチェックしてください。

 

本部の売上予測と実際の業績が違いすぎる

フランチャイズ加盟前、本部からの事業説明を受ける際には、売上・経費・利益などを予測した資料が提示されることがほとんどです。この資料の数値が実際の業績と違いすぎると、トラブルにつながる原因になります。

多くの本部が実際の業績に基づいた予測を立てて説明をしているはずです。しかし、なかには加盟店を増やすために、現実とかけ離れた説明をする本部もあるでしょう。本部の説明をすべて信用せず、同業他社と比較したり、既存の加盟店から実態を聞いたりすることが重要です。

 

本部の支援(サポート)体制が不十分

フランチャイズ契約の大きなメリットのひとつが、本部からの支援(サポート)を受けられることです。しかし、本部によっては支援の体制が不十分な場合があります。

加盟時の契約書には一般的に、支援の体制や内容が記載されています。開業後も手厚いサポートを提供してくれる信頼できる本部かを、事前に確認しておくことが大切です。

 

自店舗の近くに同じフランチャイズの加盟店ができた(テリトリー制度)

自店舗の近くに同じフランチャイズ加盟店ができてしまうと、売り上げの喰い合いが発生する可能性が高くなります。このようなトラブルを防ぐには、テリトリー制度を設けている本部を選ぶことが必要です。

テリトリー制度とは、一定の範囲内に同チェーンの加盟店を出店しないことを定めたものです。近隣に同チェーンの加盟店ができてしまうリスクを避けるためにも、事前にテリトリー制度の有無や条件を確認しておきましょう。

 

契約更新を本部から一方的に断られた

フランチャイズの契約更新を、本部から一方的に断られたケースも存在します。このような事態が発生すると、店舗運営が継続できません。

フランチャイズ契約書には、契約の有効期限や解除の条件なども記されています。どのような場合に契約が解除になるのか、しっかりと内容を把握しておくことが重要です。

 

フランチャイズ加盟金の返金

フランチャイズに加盟する際には、加盟金を支払う必要があります。加盟金は一度支払うと、基本的に返金されません。多くの場合、契約書にも記載されている内容です。

ただし、フランチャイズ本部の一方的な事情や過失で運営の継続が厳しくなった・フランチャイズ本部が契約時の説明義務を果たしていなかったなどの場合、全額または一部の返金が認められる可能性もあります。

とはいえ、加盟金は返金されないのが前提。トラブルを避けるためにも、支払う前には慎重な判断が必要でしょう。

 

競業避止義務による独立の制限

競業避止義務とは、フランチャイズ契約で行う事業と同種または類似した業種での開業を制限するものです。フランチャイズでの経験を経て独立をする際に、トラブルの原因となる可能性があります。

競業避止義務は契約期間中だけでなく、契約終了後も一定期間続くのが一般的です。同種または類似した事業での独立を目指している場合は、どのような制約があるのか事前に確認しておく必要があるでしょう。

 

フランチャイズ契約違反による損害賠償請求

フランチャイズ契約違反で本部に損害を与えた場合、加盟店は損害賠償を請求される可能性があります。たとえば、ノウハウなど守秘義務のある情報を外部に漏らしてしまった場合などです。

このような規約は基本的に、本部や加盟店を守るためにつくられています。トラブルを未然に防ぐためにも、どのような場合に、どのような損害賠償が発生するリスクがあるのか把握しておくことが重要です。

 

フランチャイズの違約金が払えない

フランチャイズ契約を中途解約する際、違約金が発生する場合があります。契約期間など違約金の発生条件は、フランチャイズ本部によってさまざまです。

契約するときは中途解約するつもりがなくても、災害や健康上の問題など、予期せぬトラブルで経営の継続が困難になる可能性もあります。違約金の支払いで困ることがないよう、条件や金額を事前に確認しておくことが重要です。

以上がフランチャイズ契約で起きやすいトラブル事例です。フランチャイズの失敗事例については以下の記事でも詳しく解説しているので、そちらも併せてご参考ください。

フランチャイズ契約時の注意点とトラブル回避方法をご紹介

サイコロを飛ぶ

フランチャイズ契約時の注意点とトラブル回避方法をご紹介します。主に重要なのが、次の3つです。

  • フランチャイズ契約書の内容をしっかり確認しておく

  • フランチャイズ本部の実情を把握しておく

  • フランチャイズ本部の担当者と信頼関係を築く

次の章では、それぞれの内容を詳しく解説していきます。スムーズなフランチャイズ契約のために、しっかりチェックしてください。

 

フランチャイズ契約書の内容をしっかり確認しておく

フランチャイズ契約の際は、契約書の内容をしっかりと確認しておくことが大切です。明確でない表現やわからない部分があれば、理解できるまで質問しましょう。

また、加盟店にとって不利な条件があった場合は、フランチャイズ本部と内容を協議しておくべきです。契約書の内容はすべて把握し、納得したうえで契約しましょう。

フランチャイズ本部の実情を把握しておく

フランチャイズ本部が加盟店を募集する際は、メリットばかりアピールしている可能性があります。そのため、フランチャイズ本部の実情を把握しておくことが、非常に重要です。

現在はインターネットが普及しているため、口コミやSNSなどで情報を集めるのも有効な手段のひとつ。また、同チェーンの加盟店があればオーナーにアポを取り、直接話を聞いてみるのもいいでしょう。

 

フランチャイズ本部の担当者と信頼関係を築く

フランチャイズ加盟店の順調な運営には、本部との連携が欠かせません。契約内容や店舗の状況が正確に伝わらないと、トラブルにつながる可能性があります。

そのため、加盟店と本部の架け橋であるフランチャイズ本部の担当者と信頼関係を築いておくことが大切です。困ったことがあった際などすぐに相談できるよう、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

以上がフランチャイズ契約時の注意点とトラブル回避方法です。フランチャイズビジネスの仕組みや加盟契約時の注意点については以下の記事で解説しているので、そちらも併せてご参考ください。

フランチャイズのトラブルについて無料相談できるところは?

相談

フランチャイズ契約の際にどれだけ注意していても、予期せぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性はゼロではありません。万が一、トラブルに巻き込まれてしまった場合は、法律のプロに相談するのがおすすめです。

弁護士事務所によっては、無料で相談を受けてくれる場合があります。話がこじれてしまう前に、豊富な知識を持った専門家に相談してみましょう。

 

まとめ:フランチャイズ契約に関するトラブルを避けるためには起きそうなことを事前に予測することが大事

折れ線グラフ

フランチャイズ契約は、知名度のあるブランドの商標や商品・サービスを使用できる、メリットが大きい開業方法です。しかし、加盟条件などを理解せず契約すると、トラブルにつながる可能性があります。

起きそうな問題などを事前に予測し、デメリットまで理解したうえで契約することが重要です。同チェーンの加盟店の実情や契約書の内容をじっくりと吟味し、納得のいく条件で契約できる本部を見つけましょう。

 

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この記事の信頼性

BBSインターナショナル株式会社 代表取締役 川口 毅

BBSインターナショナル株式会社

代表取締役

川口 毅

2002年、慶應義塾大学経済学部卒、大手広告代理店に入社。
その後メンタルコーチへのキャリアチェンジを経て、
2013年にNBCインターナショナル(株)に入社、フランチャイズの加盟店開発を専業とする。
2016年、同社取締役就任。2018年に事業部を分社化してBBSインターナショナル(株)を設立し、代表取締役就任。
フランチャイズの展開コンサルティングを主軸とし、フランチャイズ本部構築や、新規ビジネスの資金調達支援も行っている。

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