【ジム経営は儲かる?】儲かりやすい理由や経営で失敗しない5つのポイントも解説!
パーソナルジムや24時間ジムの新規開業が、さまざまな地域で目立つ昨今。ジム経営に興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、ジム経営は実際に儲かるのか、開業する際の注意点など気になることも多いですよね。
この記事ではジム経営が儲かりやすい理由や経営で失敗しないポイントを詳しく解説しています。ジム開業を検討している方は、参考にしてください。
- ジムの経営は儲かるの?4つの視点から解説
- ジム開業・経営をする際の3つの注意点
- ジムを経営するには?失敗を避けるための5つのポイント
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<目次>
そもそもスポーツジムの種類は?
スポーツジムには、いくつかの種類があります。メリット・デメリットや、提供されるサービスの内容も多種多様です。
スポーツジムのなかでもとくに代表的なのが、パーソナルジムとフィットネスジムの2つです。次の章では、それぞれの特徴について詳しく解説します。
パーソナルジム
パーソナルジムの大きな特徴は、マンツーマンで指導を受けられることです。トレーニングや食事管理について詳しい知識を持ったトレーナーから、専門的なアドバイスが受けられます。
トレーニングメニュー・食生活など、自分の目標を達成するために必要なことが具体的にわかるのがメリット。1対1の指導になるため、料金が高額な傾向にあることがデメリットといえます。
フィットネスジム
フィットネスジムは、トレーニング機器の豊富さと自由度の高さが特徴です。契約プランで利用できる時間内なら、好きなタイミングで来店し、自由にトレーニング可能。パーソナルジムと比べ、比較的低料金で気軽に通いやすいのがメリットです。
一方で、専属のトレーナーがいないため、自分で目標を達成する意志の強さが必要。また、トレーニングに関する基本的な知識がないと、思うような効果が得られない可能性があることがデメリットといえます。
ジムの経営は儲かるの?4つの視点から解説
そもそも、ジムの経営は儲かる可能性の高い事業なのでしょうか。次の章では、以下の4つの視点から解説していきます。
- ジム市場
- ビジネスモデル
- 利益率
- お年寄りや若者の健康志向やボディメイク欲
フランチャイズジム経営について気になる方は、こちらの記事もチェックしてください。
【フランチャイズ】ジム経営は儲かる?年収や成功させる6つのポイントも解説
ジム市場
2019年まで継続的な増加傾向にあったフィットネスジム市場ですが、2020年に発生した新型コロナウイルスの流行により一度は失速。廃業を余儀なくされたジムも少なくありませんでした。
しかし、現在は自粛による運動不足の解消や健康促進を求める人も多く、ジム市場は再び盛り上がりをみせています。とくに顕著なのが、密を避けやすい業態である24時間ジムや理想のボディメイクを叶えやすいパーソナルジムの増加です。
一方で、日本の人口に対してフィットネス参加率はまだ3〜4%ほど。昨今は若者から年配の方まで、幅広い世代で健康意識や美意識が高まっています。運動の目的も多様化の時代を迎えており、まだまだ伸び代のある市場といえるでしょう。
ビジネスモデル
フィットネスジムには、さまざまなビジネスモデルがあります。多彩なスタジオプログラムや豊富な設備を提供する総合型ジム・女性専用など会員の条件を限定した小規模ジム・マンツーマン指導が受けられるパーソナルジムなど、特徴はさまざまです。
自分がターゲットにしたい層・開業を目指す商圏に合ったサービスを、しっかり分析し提供できるかが重要なポイント。月額制を採用している業態が多いため、集客に成功すれば継続的に安定した収入を得られる可能性は十分にあるでしょう。
利益率
フィットネスジムの開業には、マシンの導入や物件取得費など高額な資金が必要です。しかし、商品の仕入れなどが不要で比較的客単価がよいため、利益率は高い傾向があります。
とくにパーソナルジムや小規模ジムなら、限られたスペースと人員での運営も可能。家賃や光熱費・人件費などの運転資金も抑えやすいため、十分な利益が期待できます。
お年寄りや若者の健康志向やボディメイク欲
フィットネスジムは最近まで、体を鍛えたい人たちが集まる場所というイメージが強かったと思います。しかし現在では、老若男女問わず健康のためにジムを利用する人が増えています。
また、ボディメイクのために筋トレをする女性が増えたことも、注目すべきポイントです。人生100年時代といわれる現代。若々しい体を保ちたいお年寄りやボディメイク欲を持った若者をターゲットにすることで、多くの顧客を獲得できる可能性があるでしょう。
ジムを開業するには?2つの方法をご紹介
ジムを開業するには、大きく分けて以下の2つの方法があります。
- 個人経営
- フランチャイズ加盟
次の章では、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。自分に合った開業方法を見極めるために、しっかりチェックしてください。
個人経営ジム
個人経営ジムは、自分で事業計画を立てて準備を行い、開業します。フランチャイズ店と異なり加盟金やロイヤリティを支払う必要がないため、軌道に乗れば大きな収入が期待できるでしょう。ルールや縛りもないため、経営の自由度が高いのも特徴です。
しかし、裏を返せば、すべてを自分で決めて実行していかなければならないということです。経験やノウハウがないと、かなり無謀といえます。また、軌道に乗るまでの期間に耐えうる経済力も必要不可欠です。
フランチャイズ加盟
フランチャイズに加盟してジムを開業すると、実績のあるジムの名前やサービスなどが利用できます。知名度があるフランチャイズ本部なら開業時から一定の集客が期待できるため、経営を軌道に乗せやすいのもメリットです。
一方で、本部の決めたルールや方針に従う必要があるため、自分の思い通りに経営が行えない可能性があります。また、加盟金やロイヤリティが高額すぎると赤字化してしまう場合もあるため、注意が必要です。
ジムのフランチャイズについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。
【ジムのフランチャイズ】開業費用・収入など経営する前に知るべきこと【オーナー募集一覧もご紹介】
ジム開業・経営をする際の3つの注意点
ジム開業・経営をする際の主な注意点は、以下の3つです。
- 開業前の入念なリサーチ
- 集客方法
- 資金繰り
次の章では、それぞれについて詳しく解説していきます。失敗のない開業・経営を目指すための参考にしてください。
開業前の入念なリサーチ
ジムの開業・経営を成功させるには、開業前の入念なリサーチが必要不可欠です。目ぼしい物件を見つけたら、必ず現地に出向いて確認しましょう。ターゲット層が来店しやすい立地か、昼間と夜間、どちらの様子もチェックしておくのがおすすめです。
また、周辺の競合店の状況も知ることも重要です。同じコンセプトのジムがある場合は、出店を避けた方が無難といえます。しっかりと市場調査を行い、集客のための手掛かりを徹底的に集めておきましょう。
集客方法
ジム経営は、顧客の来店によって成り立ちます。安定した収入を得るには、より多く集客することが重要です。ここでは、ジム経営におすすめの集客方法を紹介します。
【検索エンジン】Webの検索結果で上位を狙う
まずおすすめなのが、Webの検索結果で上位を狙う方法。ジムに通おうと考えたとき、どのような店舗があるのか、Webで検索してみる人が多いためです。
ジム+顧客が通いたい地域で検索した結果に自分の店舗が上位表示されれば、来店の大きなきっかけになります。また、店舗のWebページから予約ができれば、さらに来店のハードルが下がるでしょう。
【Web広告】リスティング広告
リスティング広告を使うのも、手段のひとつです。リスティング広告とは、検索したキーワードをもとに表示されるWeb広告のこと。確実に上位表示されますが、一般的に20万円程度の広告費用がかかるため、費用対効果を検討する必要があるでしょう。
【SNS】TikTokやインスタグラムを活用
TikTokやインスタグラムを活用する方法も有効です。今やSNSは広告宣伝に欠かせないツールになっています。動画の投稿も可能なため、ジムの魅力を伝えやすいのもメリットです。より幅広い層に自店舗を知ってもらうのに適しています。
【ポータルサイト】ホットペッパービューティーなどの活用
ホットペッパービューティーなどの活用もおすすめです。会員数が多いポータルサイトのため、集客の間口を広げるのに適しています。女性をターゲットにする場合はとくに有効でしょう。
独自のポイントシステムや、クーポンがあるのも魅力です。投稿された口コミを参考にするユーザーも多いので、行き届いたサービスを提供している店舗ほど有利といえます。
【ポスティング】販促チラシ
エリアを限定した営業に有効なのが、販促チラシによる集客です。チラシをポスティングした地域に住む見込み客に、直接ジムの情報を届けられます。仕事帰りのビジネスマンやOLにもアプローチできるので、ジム近くの駅前などでの配布も有効でしょう。
資金繰り
ジム経営は開業してすぐ、まとまった収入を得られるビジネスではありません。収入がない状況が続いても、半年ほどは生活できる費用を蓄えておく必要があります。
また、集客がなくても家賃や光熱費・人件費などの運転資金は発生し続けます。現実的な売上を予測し、見通しを立てた資金繰りをすることが必要不可欠です。
ジムの開業が失敗する理由と成功する方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。
【パーソナルジムの開業が失敗する7つの理由】成功する5つの方法も合わせご紹介
ジム経営にかかる費用の目安はいくら?
ジム経営にかかる費用は、主に以下の2つです。
- イニシャルコスト(初期費用)
- ランニングコスト
次の章では、それぞれの内容について詳しく解説します。スムーズなジム開業に向けて、経営にかかる費用の目安を確認しておきましょう。
ジムの開業資金の目安や費用を抑える方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。
【ジムの開業資金はいくら?】目安と費用を抑える方法をご紹介!
イニシャルコスト(初期費用)
ジムを開業するためには、店舗物件の取得費のほか、設備工事費・マシン導入費・システム費などが必要です。店舗規模や業態により異なりますが、300万円〜3,000万円ほどが目安といわれています。
パーソナルジムや少人数制のジムなら限られたスペースやマシンでの運営も可能なため、イニシャルコストが抑えやすいでしょう。最初から無理をするのではなく、開業後に少しずつ設備を充実させていくのもおすすめです。
ランニングコスト
ジムの開業後に必要になるのが、店舗家賃・水道光熱費・人件費などのランニングコストです。ランニングコストは集客の有無にかかわらず発生するため、事前に目安を把握しておく必要があります。
ランニングコストのなかでとくに大きな割合を占めるのが、店舗家賃と人件費です。そのため、開業前の物件選定や人材採用は慎重に行うようにしましょう。
ジムを経営するには?失敗を避けるための5つのポイント
ジム経営の失敗を避けるために重要なポイントは、以下の5つです。
- スモールスタート
- ニーズを把握し、料金プランを設定
- ジムまでのアクセスが良く好立地
- 優秀なトレーナーの確保
- ジムの設備やセキュリティ対策の充実
次の章では、それぞれの内容を詳しく解説していきます。ジム経営を成功に導くための参考にしてください。
ジムの開業が失敗する理由や成功する方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。
【パーソナルジムの開業が失敗する7つの理由】成功する5つの方法も合わせご紹介
ポイント①スモールスタート
経験やノウハウが十分でない中で大規模なジムを開業するのは、リスクが大きすぎるといえます。そのため、イニシャルコストやランニングコストが抑えやすい、小規模なジムからスタートするのがおすすめです。
パーソナルジムや少人数制のジムなら、限られたスペースとマシンでも開業可能。小さくはじめてトライアンドエラーを繰り返し、軌道に乗ったら徐々に大きく広げていくと失敗しにくいでしょう。
ポイント②ニーズを把握し、料金プランを設定
ジムに通う理由や目的が多様化している現代。ジム経営の失敗を避けるためには、顧客のニーズを把握することが重要です。また、ターゲット層に合った料金プランを設定する必要があります。
若者を狙うならリーズナブルなプラン、OLを狙うなら食事指導付きなど満足度の高いマンツーマンプランを提供するなど、ターゲットを絞ったサービスを意識することが大切。商圏に存在する見込み顧客の層をしっかりと見極め、戦略を練りましょう。
ポイント③ジムまでのアクセスが良く好立地
ジムは継続的に通う場所のため、アクセスのよさは顧客が入会を決定する際の大きなポイントになります。提供するサービスがどれだけ優良でも、来店してもらえなければ意味がありません。好立地なほど有利といえます。
また、近隣にある競合店のリサーチも必須です。開業後のトラブルやカニバリゼーションを防ぐためにも、事前にしっかりと調査しておきましょう。
田舎でのジム経営を視野に入れている方は、以下の記事も併せてご参考ください。
ポイント④優秀なトレーナーの確保
ジム経営の失敗を避けるためには、優秀なトレーナーの確保も重要です。とくにパーソナルジムを経営する場合、専門的なトレーニングや食事指導ができる資格を所有していることは、非常に大きなアピールポイントになり得ます。
また、マンツーマン指導の場合、気持ちのよい応対ができるかどうかも大切です。トレーナーの質は顧客満足度に直結します。徹底的にこだわるべき点といっても過言ではないでしょう。
ポイント⑤ジムの設備やセキュリティ対策の充実
ジムの設備やセキュリティ対策を充実させることも大切です。トレーニングマシンは重量のあるものがほとんどのため、不具合は重大な事故につながりかねません。安全に使用できるよう保守サービスなどを導入し、こまめに点検するようにしましょう。
また、顧客が安心して利用できる環境づくりも重要な項目です。多くの会員が出入りする業態の場合は自動入退館システムを導入するなど、セキュリティ面にも配慮する必要があります。
ジムの経営には資格が必要?
ジムの経営のために必要な特別な資格はありません。しかし、パーソナルジムや少人数制ジムなどを経営する場合、トレーナーが所有していると有利な資格は存在します。
トレーニング指導に役立つ資格は、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会が認定する「NESTA-PFT」・健康・体力づくり事業財団が認定する「健康運動実践指導者」など、さまざまです。ぜひチェックしてみてください。
まとめ
ジム経営は、大きく儲かる可能性があるビジネスといえます。開業方法は大きく分けて、個人経営とフランチャイズ経営の2つ。どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分に合った方を選ぶことが重要です。
今後も伸び代が期待できるフィットネスジム市場。参入のチャンスが大きい今、ぜひ具体的に開業を検討してみてください。
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BBSインターナショナル株式会社
取締役
藤本 晃士
2003年、関西学院大学法学部卒。
個別指導塾のエリアマネージャー、教育系ベンチャーを経て、
2014年、現所属の母体となるNBCインターナショナル(株)に入社。
教育、飲食、リラクゼーション、美容室、フォトスタジオ等、多岐にわたる業種のFC展開に携わる。
現在は、支援するAIフィットネスFCブランドに加盟店としても取り組み、チェーンNo.1店舗に成長させる。
運営ノウハウを築きながら展開支援をおこなう、ハンズオンコンサルティングを軸に活動。